Amazonプライムをしばらく使わない期間がある場合、解約する以外の選択肢として会員資格の「一時停止(休会)」もおすすめです。
そこで本記事では、Amazonプライム会員の一時停止とキャンセル(解約)の違いや、一時停止するとどうなるかについて解説。実際に一時停止・再開する手順についても紹介します。
Amazonプライムの「一時停止」と「キャンセル(解約)」の違いとは
Amazonプライムの解約手続き画面。「一時停止」か「キャンセル」を選べる
Amazonプライムの解約手続き画面では、「一時停止」と「キャンセル」の2つの選択肢が表示されます。ここでは、一時停止とキャンセルの違いと、それぞれどんな人が選ぶべきなのかを紹介します。
違いは「会員情報・利用履歴が残るか否か」と「再開方法」
一時停止とキャンセルの違いを一覧表にまとめました。
Amazonプライムの「一時停止」はいわゆる「休会制度」で、最長1年間プライム会員費の支払いをストップすることができます。一時停止中はプライム特典を使えなくなります。
ただ、一時停止をしてもプライム会員情報は削除されないので、再開手続きは簡単におこなえます。また、プライムビデオのウォッチリストやプロフィール設定のほか、ミュージックプライムで作成したプレイリストや楽曲のお気に入り登録といった、これまでのプライム特典の利用履歴・設定等のデータも残ります。プライム会員を再開した後はこれらのデータを元通りに戻せます。ちなみに、一時停止から1年経過するとAmazonプライム会員を自動解約になるので注意が必要です。
一方、プライムの「キャンセル」とは「解約」のことです。解約完了後はプライム特典を利用できなくなるだけでなく、プライム会員情報は削除され、これまでの設定・利用履歴も残りません。解約した後、もう一度プライム会員に戻りたくなったときは、プライム会員への再登録手続きが必要です。手続きや再設定に少し手間がかかりますが、解約からしばらく経っていると再登録時にまた30日間の無料体験を利用できるケースもあります。
一時停止:プライムを1年以内に再開する予定がある人におすすめ
プライム会員を一時的に利用しないだけで、1年以内にプライム会員に戻る予定がある人は、「一時停止」がおすすめです。
プライム会員情報のページから簡単に再開できる
Amazonプライムの会員情報は残ったままなので再開手続きが簡単です。
一時停止中はプライム特典を利用できませんが、これまでの利用履歴・設定などのデータは保持されるので、再開後はこれまでおこなった設定や登録したリストなどがそのまま元に戻ります。たとえばプライムビデオの場合、家族で個別にプロフィールを設定して視聴履歴を分けていたり、気になる作品をそれぞれウォッチリストに登録したりしていることがあるでしょう。そういった設定やデータをプライム会員に戻った際に復元できるのが「一時停止」のメリットです。
一時停止できる期間は最長1年間で、その後は自動的に解約となってしまいます。再開手続きは一時停止から1年以内におこなうようにしてください。
キャンセル:今後プライム特典を利用するつもりがない人におすすめ
今後少なくとも1年以上はプライム特典を利用するつもりがない人は、「キャンセル(解約)」を選ぶのがいいでしょう。キャンセル完了後は、これまでのプライム会員情報やプライム特典の利用履歴のデータは削除されます。
一度解約しても、またプライム会員に戻りたくなったらいつでも再登録することが可能です。解約からしばらく期間が空くと、登録時に再度30日間の無料体験を利用できるケースもあります。ただし、どのくらいの期間を空ければ再登録者でも無料体験が使えるかは、Amazon側から情報公開されていません。
Amazonプライムの登録画面で、「30日間の無料体験」の案内が表示されれば、2回目でも無料で登録できる
自分が無料体験を再度利用できるか否かは、実際にAmazonプライムの登録画面にアクセスして、無料体験の案内が表示されるかどうかで確認してください。
再登録でも無料体験を使える可能性あり
プライムの会員資格を一時停止するとどうなる?
プライム会員を一時停止すると、会員費の支払いが止まり、特典の利用が制限されます。ここでは、プライム会員を一時停止したときの主な影響を1つずつ紹介します。
次の更新日を過ぎると会員費の支払いが一時ストップする
一時停止を設定すると、次回の更新日まではこれまで通り特典の利用が可能です。しかし更新日を過ぎると会員費の支払いが一時ストップし、一時停止を解除するための再開手続きをおこなうまで支払いは発生しません。
更新日の確認方法は下記記事で解説しています。
一時停止中はプライム会員特典が使えなくなる
Amazonプライムの特典一覧
一時停止中は、すべてのプライム会員特典を利用できなくなります。たとえば、プライムビデオやプライムリーディングでダウンロード済みのプライム特典対象コンテンツは見られなくなり、Amazonミュージックプライムのプレイリストなども聴けなくなるので注意しましょう。
ただし、これまでの設定や利用履歴データは保持されるので、プライムビデオのプロフィール設定やウォッチリスト、ミュージックプライムのプレイリストも会員資格の再開後は復元されます。
Amazonプライム会員には「Amazonフォト」のサービスで、写真を容量無制限でアップロードできる特典がありますが、一時停止すると非プライム会員扱い(5GBまで無料)となります。5GBを超えている場合でも既存ファイルの閲覧やダウンロードは可能ですが、新しい写真のアップロード・同期・共有はできません。保存データが5GBを超えた状態で180日経過すると、超過分のファイルが自動的に削除されるため注意が必要です。
プライム会員価格で契約していたサブスクは非会員価格での請求になる
音楽配信サービスの「Amazon Music Unlimited」や子ども向けのコンテンツが提供されている「Amazon Kids+」は、プライム会員限定で通常価格より安く利用することができます。
たとえば、Amazon Music Unlimitedは通常月額1080円ですが、プライム会員なら月額980円に割引されます。しかしプライム会員を一時停止すると非プライム会員扱いとなり、以降は通常価格(月額1080円)で請求されるようになります。
そのため、一時停止手続きをおこなう前に、現在利用しているサブスクリプションサービスの契約状況を確認しておくことをおすすめします。登録中のサブスクは以下のページから確認可能です。
一時停止後1年以内に再会しないとプライム会員は自動で解約される
Amazonでは、一時停止(休会)の状態が1年以上続くと自動的に解約となります。解約したくない場合は1年以内に再開手続きをしましょう。再開手続きの方法については後述しています。
Amazonプライム会員資格を一時停止する方法
ウェブサイト(ブラウザ)から一時停止する
まずはWebサイトから一時停止する方法を紹介します。
プライムの解約ページにアクセスする(必要であればログインもおこなう)
SafariやChromeなどのブラウザで、プライム会員の解約ページを開きます。
Amazonアカウントへのログインが求められる場合もあります。メールアドレスとパスワードを入力し、ログインしてください。
2段階認証を設定していると、確認コードの入力を求められます。SMSなどに届く確認コードを入力してください。
一時停止する
ログインができたら「◯◯◯◯/◯◯/◯◯(日付)の更新で一時停止する」にチェックし、[◯◯◯◯年◯月◯日に一時停止]をタップします。
続いて[同意して一時停止する]をタップすれば手続き完了です。
Amazonアプリから一時停止する
一時停止(休会)手続きはAmazonアプリからすることも可能です。
アカウントタブから「プライム会員情報の設定・変更」へ進む
Amazonアプリを起動したら、下部にある人型アイコンから[アカウント]へ進みます。[プライム会員情報の設定・変更]をタップしてください。
プライム会員情報の管理へ進む
[プライム会員情報の管理▼]をタップするとメニューが展開されます。[会員情報を更新し、プライムをキャンセルする]へ進んでください。
一時停止する
[プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める]→[特典と会員資格を終了]をタップします。
「◯◯◯◯/◯◯/◯◯(日付)の更新で一時停止する」にチェックし、[◯◯◯◯年◯月◯日に一時停止]へ。[同意して一時停止する]を選択すれば、一時停止の手続きは完了です。
Amazonプライム会員を再開する方法と注意点
ウェブサイト(ブラウザ)から再開する
SafariやChromeなどのブラウザで、「メンバーシップおよび購読ページ」を開きます。ログインが求められたら、Amazonアカウントのメールアドレスやパスワードを入力してログインしてください。
「Amazonプライム」の項目にある[プライム会員設定]に進みます。続いて[会員資格を継続する。]をタップすると、即座にプライム会員が再開されます。
Amazonアプリから再開する
Amazonアプリを起動し、下部にある人型アイコンから[アカウント]→[プライム会員情報の設定・変更]へ進みます。
[会員資格を継続する。]を押すと、即座にプライム会員が再開します。
注意:再開手続き後は自動で会員費の支払いが発生する
プライムを再開すると自動で会員費の支払いが発生するようになります。
なお、Amazonプライム会員を一時停止してから365日以内に再開した場合、更新日は年間プランなら再開した日から1年、月会費プランなら再開した日から1カ月後になります。