今回は、2024年8月1日に発売されたAmazonのEchoシリーズの最新製品「Echo Show 8(第3世代)」をレビューします。
Echoシリーズには、スマートスピーカーの「Echo」と、ディスプレイの付いた「Echo Show」の2モデルがあります。今回の「Echo Show 8(第3世代)」はディスプレイ付きモデルの5製品目となります。
本体は第2世代と比べて少しデザインが変わった

同梱物はシンプルだ
早速パッケージを開けてみますが、中に入っているのは本体のほかに簡単な説明書とACアダプターの3点のみ。他のEchoシリーズと同様にシンプルな内容となっています。
今回レビューするEcho Show 8(第3世代)は、画面付きのモデルで下から2番目の大きさになります。8インチなので置き場所に困らず、また、動画や写真もスマホより大きなサイズで表示できるのがポイント。どんな部屋に置いてもちょうどいい大きさと言えるでしょう。

【左:第2世代、右:第3世代】全体的なサイズ感は前モデルとあまり変わらない
Echo Show 8(第2世代)と比べると、全体が進化したフルモデルチェンジですが、外観に関してはあまり変わっていません。

【左:第2世代、右:第3世代】本体後部のスピーカー部分が丸みを帯びている

【左:第2世代、右:第3世代】フロントカメラの位置が変わった
背面のスピーカー部分が丸みを帯びたのが最大の違いです。また、ボタン類の配置やフロントカメラの配置も変化しています。
Echo Show 8(第2世代)を使っていた人が買い替えても、特に違和感を感じることはないでしょう。本体カラーは、今回レビューする「チャコール」と「グレーシャーホワイト」の2種類が用意されています。
解像度は低めだがあまり気にならない

セットアップは画面へのタッチ操作で進めていける
Echo Show 8(第3世代)の画面は、タッチ操作が可能です。画面のないEchoシリーズはスマホのAlexaアプリと連携してセットアップします。しかし、Echo Showシリーズは、画面からそのままタッチして設定ができます。
基本的にはセットアップの手順通りに進めていくだけと簡単です。なお、Amazonのアカウントを登録することになるので、スマホのAlexaアプリとも当然連携できます。

セットアップが完了して表示されたホーム画面
画面は8インチとタブレットと考えてもコンパクトなサイズです。画面はとても明るく美しいのですが、解像度は1280×800ドットにとどまります。手ごろな価格のタブレットでも1920×1200ドットなどが主流の中、近くで見ると映像が粗く感じます。
とはいえEcho Showシリーズは、タブレットとは使っていく上での距離感が違います。手元に持って使うことが多いタブレットに対して、Echo Show 8(第3世代)は、部屋に置いて遠くから見たり、動画を見るとしても机の上に据え置きます。少し離れて見ることが多いわけで、解像度の低さはあまり気になりません。
通知も画面表示されるのがうれしい

天気はこのように表示される
Echo Show 8(第3世代)は、いわゆる置き時計としても満足して使えます。単に時間を表示するだけでなく、天候もわかります。詳しい天気が知りたければ「アレクサ今日の天気を教えて」と問いかければOKです。

通知が表示されるのが便利
とても便利なのが、通知も表示されることです。特に、Amazonの買い物の通知が画面表示でわかるので、荷物の受け取りタイミングも逃しません。
従来のEchoシリーズ同様に、他にもあらゆる情報を音声+画面で表示できます。ニュースや乗換案内なども利用可能で、スキルを使うと機能がアップしていきます。
時計などの表示はカスタマイズ可能

設定は画面を上から下にスワイプすると表示できる
時計の表示形式も設定で変更できます。このあたりの作業も画面を上から下へスワイプしてメニューを表示し、タッチ操作でカスタマイズできます。前述の通知もオフにすることも可能で、自分の使い方に合った情報を見られるわけです。

ホーム画面の表示をカスタマイズ可能
ホーム画面に表示される時計や写真などはカスタマイズが可能です。システムが用意する四季や自然の写真、トラベルの旅行写真などを表示できます。また、自分のスマホに保存している写真を表示して家族で楽しんでもよいでしょう。

自動色彩調整機能が便利だ

Amazon Photosに保存している写真を表示することも可能
プロセッサが高性能化されたので、各種操作の反応も良好。自動色彩調整機能をオンにすると周囲の明るさにあわせて、写真を見やすく美しく表示します。
スピーカーの音質は大きく向上している

音楽を聴くのに最適なスピーカーが素晴らしい
Echoシリーズでは音楽を聴いている人も多いでしょう。Amazon Musicをはじめとする音楽配信サービスを利用して好きな音楽を流すことができます。
特定の曲を流すというよりは、「最新ヒット曲」などカテゴリーを指定してBGMとして流すのに向いています。特定の曲やアルバムを聴きたいなら、スマホのBluetoothスピーカーとして利用すると快適です。

映画やドラマもスピーカーの音質が良いので楽しめる
Echo Show 8(第3世代)は、2インチのパッシブラジエーター搭載のスピーカーを2つ内蔵しています。さらに、空間オーディオに対応しており、音質はとても優れています。個人的にはまろやかな印象を受けるサウンドだと感じました。
いうまでもなく音楽を聴くのには最適ですし、映画や動画を観るのにも適しています。ここが、タブレットとの大きな違いのひとつでもあります。画質はタブレットにかないませんが、音質は大変に優れています。
カメラとしても便利に使える

セキュリティカメラとして、外出先から部屋の様子が観られる
Echo Show 8(第3世代)は、13メガピクセルの自動フレーミング付きのカメラを内蔵しています。
このカメラは、部屋のセキュリティカメラとしても活用できます。リビングや子ども部屋の様子を外出先からスマホを使って確認できるわけです。画質がよいので、情報がはっきりとわかります。

呼びかけでテレビ電話が可能。スマホが相手でもOKで、カメラの画質向上が嬉しい
また、呼びかけ機能を使うとテレビ電話としても利用可能。こちらも、カメラの画質が向上したのが便利です。相手はスマホでもEcho Showシリーズでもかまいません。
8インチとそれなりに大きな画面で使い勝手が良好です。たとえばリビングと実家にEcho Show 8(第3世代)を置けば、いつでも家族が会話できます。スマホからの呼びかけもできるので、出先から家にいる家族に向かってテレビ電話で通話が可能です。
まとめ
Echoシリーズは機能が盛りだくさんで、なかなか使いこなすのが大変かもしれません。いきなり全部を利用しようとするのではなく、時計と音楽再生、テレビ通話などを使うだけでも便利です。
気になるのが価格で、2万2980円とかなり高くなっています。スピーカーの音質など向上している点も数多くありますが、前モデルが1万4000円台だったことを考えると少し驚かされます。予算オーバーだと思う人はセールを待ってもいいでしょう。
本記事に関連して、Echo Show 8(第3世代)のレビューを下記動画でもまとめています。ぜひご覧ください。