YouTube Premium Liteとは? プレミアムとの違い、メリット・デメリットなどをレビュー

YouTube Premium Liteとは? プレミアムとの違い、メリット・デメリットなどをレビュー

月額780円で広告が一部非表示に

2025年9月より、YouTube Premium Lite(プレミアムライト)の試験的提供が日本国内でも開始されました。広告を見たくない人向けにはYouTube Premiumも用意されており、どこが違うのか気になっている人も多いはずです。

そこで今回は、YouTube Premium LiteとPremiumを比較しつつ、Premium Liteの登録方法やメリット・デメリットなどを解説します。

目次

YouTube Premium Lite(プレミアムライト)の試験提供が日本でもスタート

YouTube Premium Lite

YouTube Premium Lite

YouTube Premium Lite(プレミアムライト)は、広告なしで動画を楽しみたいという人向けに用意されたYouTube Premiumの廉価版サービスです。2025年9月より日本国内で試験的な導入が進んでいます。

広告が完全になくなるのではなく、いくつかの制約があります。通常のYouTube Premiumとの違いは下記の通りです。

「YouTube Premium Lite」と「YouTube Premium」の違い
  Premium Lite Premium
料金

月額780円

※初回登録時1カ月の無料期間あり

  • 月額1280円
  • 年額1万2800円

※初回登録時1カ月の無料期間あり

YouTubeの動画を広告なしで視聴

一部、広告なし

※音楽コンテンツ・YouTubeショート・検索やブラウジング

広告なし
YouTube Kidsの動画を広告なしで視聴
YouTube Musicを広告なしで視聴
一時保存してオフライン再生
バックグラウンド再生

まずチェックしたいのが広告の有無です。Premiumでは完全に広告がなくなるのに対し、Premium Liteは公式サイト上で「さまざまな動画を広告なしで視聴可能」と記載があり、音楽コンテンツやYouTubeショート、検索やブラウジングの際に広告が表示されることがあると説明しています。

YouTube Premium Liteは「ゲーム、お笑い、料理、学習などの動画を広告なしで楽しみたいユーザー」がターゲットで、音楽を広告なしで楽しみたい人は通常のPremiumやYouTube Music Premiumが適していると捉えることができそうです。また、Premiumで利用できるオフライン再生やバックグランド再生が、Premium Liteではサポートされません。

YouTube Premium Liteの料金は安い? 高い?

通常のPremiumが月額1280円なのに対し、Premium Liteの料金は月額780円です。Premiumよりも月500円も割安となっています。

YouTube Premium Lite 料金を比較

YouTubeが提供する3つのサービスの料金を比較

Premium Liteには年間プランが存在しないので、長期間利用すると割安感は薄くなります。Premiumの年間プランは年額1万2800円で、月額換算すると1067円。Premium Liteとの差は約287円です。

YouTube Premium Liteには、音楽専用のYouTube Music Premiumが含まれていません。YouTube Music Premiumの料金は月額1080円で、年間プランなら年額1万800円です。年間プランだと月額換算で900円で、Premium Liteとの差額は月額120円でかなり近いことがわかります。

Premium Liteが音楽コンテンツで広告を表示するのは、音楽専用のYouTube Music Premiumと棲み分けする意図がありそうです。音楽を楽しみたいならYouTube Music Premium、それ以外はYouTube Premium Lite、すべてのコンテンツをフルに楽しむならYouTube Premiumというように選択の幅が広がります。

3つのサービスには、それぞれ初回登録時に1カ月間の無料トライアル期間が設けられています。無料期間中に解約すれば料金は発生しないので、その期間に自分にあうかどうか試してみるといいでしょう。

YouTube Premium Liteのメリット・デメリット

YouTube Premium Liteのメリット・デメリットをまとめています。これから加入しようと検討している人はあらかじめチェックしておきましょう。

メリット1:ほとんどの動画で広告がなくなる

YouTube Premium Lite 広告が非表示

YouTubeの動画を視聴する際に広告が流れるのがストレスという人は多いはず。この点、Premium Liteならゲームやお笑い、料理、学習などさまざまなコンテンツで広告が非表示になります。音楽コンテンツでは広告が表示されますが、快適度は段違いに上がります。

広告を非表示にするには、月額1280円のPremiumという選択肢もあります。月額1280円をフルで支払いたくはないけれど広告を表示せずにコンテンツを楽しみたいという人には、Premium Liteは妥当な選択肢です。

メリット2:月額料金がリーズナブル

YouTube Premium Lite 料金を比較

料金は、Premiumが月額1280円・年額1万2800円(1カ月あたり1067円相当)に対して、Premium Liteは780円です。Premiumの年額料金と比較すると月額換算で287円の差なので、Premium Liteならサブスク費用の節約になります。

特にデスクトップ環境で視聴することが多い人は、動画のダウンロードやオフライン再生もあまり必要としない傾向にあり、Premium Liteのメリットを大きく感じるはずです。

デメリット1:完全に広告がなくなるわけではない

Premium Liteでは、広告が完全になくなるわけではありません。音楽コンテンツには普通に広告が表示されます。YouTubeで音楽を楽しみたい人には、メリットがほとんどありません。

YouTube Premium Lite 広告が表示される

音楽コンテンツなどでは広告が表示される

実際にPremium Liteを利用してみたところ、MVなどの音楽コンテンツは2〜3曲に一度くらいの頻度で広告が挿入されます。すぐにスキップできるものもありますが、いちいち画面を操作しなければならないのが面倒です。音楽コンテンツを楽しむことが多いなら、ストレスを感じるかもしれません。

今回試したところでは、ショート動画に広告は表示されませんでした。とはいえ、今後表示される可能性は残っています。

デメリット2:バックグラウンド再生とオフライン再生に非対応

Premium Liteは、「バックグラウンド再生」と「オフライン再生」に非対応です。

YouTube Premium Lite オフライン再生できない

YouTube Premium Liteは動画の一時保存によるオフライン再生に非対応

バックグラウンド再生は、ロック画面や画面を切り替えても音楽を再生したままにする機能で、YouTubeの動画や音楽をBGMとして流したいときに便利です。またオフライン再生は、動画を端末に保存する機能。インターネットへ接続せずにコンテンツを再生できるため、外出中でもデータ通信量を気にする必要がありません。

デスクトップ環境で視聴する際は、これらの機能が必要になることはほぼありません。しかし、スマホで「ながら作業」をしたいときや、外出先でも楽しみたいときはあると便利な機能です。バックグラウンド再生とオフライン再生を重宝する人にはPremium Liteは不向きです。

YouTube Premium Liteの登録方法

YouTume Premium Liteは試験的提供のため、YouTubeのプラン選択からは登録できません。YouTube Premium Liteの専用ページから登録します。

ここではPCブラウザでの手順で解説していますが、スマホブラウザでも手順は同様です。

一部のアカウントでは利用できない場合も
YouTube Premium Lite 利用資格

一部のアカウントは利用資格を満たしておらず利用できない場合も

YouTube Premium Liteは、現在一部の国でのみ利用可能です。日本では9月26日から試験提供を開始していますが、すべてのユーザーに展開されているわけではないようです。

利用可能なアカウントの条件は明らかになっていません。専用ページで登録できるかどうかを確認する必要があります。

YouTube Premium Liteのページにアクセスする

YouTube Premium Lite 登録方法

Premium Liteが利用できる場合は[Premium Liteに登録]ボタンが表示されるので、ここから登録をおこないます。初回登録時は1カ月間の無料体験期間があります。

登録を確定する

YouTube Premium Lite 登録方法

プラン内容を確認し、[確定]を押します。

購入を完了する

YouTube Premium Lite 登録方法

支払い方法を選択し、[購入]をクリックします。購入が完了するとすぐに視聴可能になります。

Premium Lite⇔Premiumの切り替え方法

PremiumユーザーがPremium Liteに切り替えたい、あるいはPremium LiteユーザーがPremiumに切り替えたいというケースもあるでしょう。

ここではPremium LiteとPremiumの切り替え方法を解説します。

PremiumからPremium Liteに登録する

YouTube Premiumに加入している場合、YouTube Premium Liteに切り替えることはできません。Premiumに登録している場合は、いったんサービスを解約して登録し直す必要があります。

Premiumの解約は、ブラウザでメンバーシップのページにアクセスして、[メンバーシップの管理]をクリック。画面の指示に従って、メンバーシップを解約します。

なおYouTube Premiumの解約は、登録に利用した方法によって異なります。iPhoneやiPadならApple IDのサブスクリプションから、AndroidスマホならPlay Storeから解約をする必要があります。

Premium LiteからPremiumに登録する

YouTube Premium LiteからYouTube Premiumへのアップグレード

Premium Liteに登録したあとでPremiumを利用したくなったときは、そのままアップグレードが可能です。

メンバーシップのページで[アップグレード]を選択するだけです。残余期間からクレジットを引き継げるので、差額分を支払うだけでアップグレードできます。

まとめ:YouTube Premium Liteが向いているのはどんな人?

Premium Liteなら、月額780円で大半の広告を非表示にできます。動画も音楽もという旺盛な人には向いていませんが、シンプルに広告を消したい人におすすめです。音楽以外のコンテンツであれば広告が表示されることがなく、YouTubeを快適に視聴できます。

音楽配信サブスクは他サービスを利用している人や、デスクトップやテレビでYouTubeを視聴することが多い人にとっては、Premium Liteはぴったりです。オフライン再生やバックグラウンド再生が不要なら、最小のコストで広告なしのYouTubeを楽しむことができます。

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