「iPhone SE 第3世代(iPhone SE3)」を持っていてUQモバイルの契約を考えているけれど、UQモバイルできちんと使えるか不安ということはありませんか。
本記事では、iPhone SE 第3世代がUQモバイルに対応しているのか、使えない機能がないのかなどを中心に解説。契約前の準備から回線を利用開始するまでの手順についても紹介しています。
iPhone SE 第3世代でUQモバイルは使えるのか?
UQモバイルを契約してiPhone SE 第3世代を使用する人は、まずはじめにiPhone SE 第3世代がUQモバイルに対応している機能について確認しましょう。
iPhone SE 第3世代はUQモバイルに対応している?
音声通話 | 4Gデータ通信 | 5Gデータ通信 | SMS | テザリング | eSIM |
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◯ | ◯ | ◯ | ○ | ◯ | ◯ |
※すべてSIMロック解除済みであることが前提

すべてのiPhone SE 第3世代がUQモバイルに対応している
上記の通り、iPhone SE 第3世代はUQモバイルの対応機種となります。販売元(ソフトバンク・au・ドコモ・楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイル・SIMフリー)にかかわらず、4G/5Gデータ回線、通話、SMS、eSIMなど、ほぼすべての機能を利用できます。
なお、iPhone SE 第3世代は5G対応エリアで5Gの電波を掴めますが、5G SA(スタンドアローン)非対応機種です。現時点では5G SA対応機種と対応エリアは限られているため、iPhone SE 第3世代の利用に差し支えないといえます。
iPhone SE 第3世代の対応バンドは?

総務省が公表している周波数帯ガイドライン
UQモバイルの通信回線は、auと同様の周波数が用いられています。総務省が公表している各キャリアにおける周波数帯のガイドライン(※PDF)でauの周波数を参照すると、4G LTE通信の主要な周波数であるバンド1やバンド3に対応していることが確認できます。

5G通信はn77、n78、n257が割り当てられている
auの5G通信に用いる周波数は、n77(3.7GHz)、n78(3.7GHz)、n257(28GHz)が割り当てられています。5G通信については、端末が5G通信に対応していたとしても対応エリアがまだ限定的です。そのため、5G通信対応エリア外だと4G回線での通信となります。後述しますが、iPhone SE 第3世代はn257(28Ghz)をサポートしていません。
UQモバイルを契約して5G通信も利用したいという人は、UQモバイルのWebサイトにて利用するエリアが5Gに対応しているかあらかじめチェックしておきましょう。

iPhone SE 第3世代の対応バンド。プラチナバンドにも対応していると考えられる
Appleが公表しているiPhone SE 第3世代の技術仕様には、UQモバイル(au回線)で利用するバンド1、バンド3、5G通信のn77やn78などが記載されていることから、iPhone SE 第3世代はUQモバイルに対応した機種であることが裏づけられます。
なお、iPhone SE 第3世代はUQモバイルに割り当てられている5Gのn257(28GHz)をサポートしていません。「ミリ波」とも呼ばれている周波数帯ですが、UQモバイルでの5Gミリ波エリア自体がまだ限定的であり、iPhone SE 第3世代ではもともとサポートされていない周波数帯なので、iPhone SE 第3世代の利用には差し支えないといえます。
また、800MHz帯のバンド18/26、700MHz帯のバンド28が記載されていることにより、iPhone SE 第3世代はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称です。
iPhone SE 第3世代はデュアルeSIM非対応
UQモバイルをサブ回線として契約する場合、iPhone SE 第3世代はデュアルSIM対応機種なので、物理型のSIMカードとeSIMを組み合わせて使用できます。ただし、UQモバイルの動作確認端末一覧にて2回線以上の動作確認はおこなっていないと記載があり、デュアルSIMでの運用はユーザーの判断となります。
また、iPhone SE 第3世代は同時に2回線分のeSIMを運用する「デュアルeSIM」非対応の機種です。

メイン回線をeSIMで契約しているならサブ回線のUQモバイルはSIMカード、メイン回線をSIMカードで契約しているならサブ回線のUQモバイルはeSIMで契約する必要があります(メイン回線をUQモバイルで契約し、サブ回線を他社で契約する場合も同様)。
iPhone SE 第3世代を使ってメイン回線とサブ回線の両方をeSIMで申し込むことはできません。
iPhone SE 第3世代でUQモバイルを使う方法
iPhone SE 第3世代でUQモバイルを契約する方法・開通する方法を紹介しています。開通までの作業が不安な人は参考にしてください。
iPhone SE 第3世代でUQモバイルを契約する
UQモバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。iPhone SE 第3世代は2022年3月に発売したモデルのため、キャリアモデルでもSIMロック解除がされている機種となります。
UQモバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(MNPワンストップ対応事業者の場合は不要)などが必要です。こちらも契約前に忘れずに準備しておきましょう。

SIM/eSIMを選択する

契約方法(新規・MNP)とSIMカードタイプを選択

プランなどを選択して申し込みを進める
契約に必要な物を揃えたらUQモバイルのWebサイトにアクセスし、下記の流れに沿って申し込み・契約手続きをおこなってください。
- UQモバイルの公式サイトにアクセスし、SIMタイプ・生年月日・au IDの有無・プラン・オプションを選択する
- 氏名や住所など、契約者情報を入力
- 本人確認をおこなう
- 連絡先メールアドレスの入力と重要事項説明に同意する
- 支払い方法を選択(クレジットカード・口座振替)
- 申し込み完了
- (SIMカードで申し込んだ場合)自宅に届いたSIMカードをスマホに挿し込む
なお、MNPワンストップ対象外のサービスからUQモバイルに乗り換える際は、あらかじめMNP転出手続きおよびMNP予約番号の取得が必要です。
iPhone SE 第3世代でUQモバイルを開通する
iPhone SE 第3世代のSIMカードサイズはnano SIMのため、UQモバイルから送られてくるSIMカードをnano SIMサイズに取り外して挿し替えましょう。
SIMカードを挿し替える際は、iPhone SE 第3世代の電源をオフにしてからUQモバイルのSIMカードに挿し替えます。続けて端末の電源をオンにし、Wi-Fiに接続した状態で画面の案内に従ってApple IDやパスワードを入力してアクティベートをおこなってください。


MNPで申し込みをした場合、SIMカード到着後にWebサイトにて回線切替が必要です。Webサイトにアクセスして、UQモバイルのタブから[ご注文番号の入力へ進む]をタップ。「ご注文番号」と「ご注文履歴の確認用パスワード」を入力してログインし、回線切替の手続きをおこないます。回線切り替えには受付時間があり、他社からの乗り換えの場合は9時~21時15分となります(au/povo1.0からの乗り換えは7時~23時15分、25時~26時15分)。
なお、eSIMで申し込みの場合、iPhone SE 第3世代をWi-Fiに接続している必要があります。Wi-Fiに接続した状態で回線切替の手続きとeSIMのプロファイルをダウンロードしてください。
iPhone SE 第3世代の特徴・スペックをおさらい

iPhone SE 第3世代
2022年3月に発売したiPhone SE 第3世代は、画面サイズ4.7インチ(1334×750ドット)とコンパクトな筐体が特徴のモデル。性能面では前モデルよりも2段階アップしており、iPhone 13シリーズ(2021年9月発売)と同様のA15 Bionicが搭載されています。
画面サイズや本体サイズは前モデルのiPhone SE 第2世代と変わっておらず、ホームボタン兼用の指紋センサー(Touch ID)も引き続き採用しています。前モデルからの買い替え候補としてiPhone SE(第3世代)は違和感がなく、性能の向上を求めているユーザーに向いています。
また、iPhone SE 第3世代は2024年9月から配信されているiOS 18にも対応しているため、今後もある程度長く利用できるでしょう。