現在、巷で大人気のパンケーキショップ「エッグスンシングス」。甘くてフワフワ、ボリュームたっぷりのメニューが特徴で、インスタ映えもすることから、日本の女性の間で大人気となっています。
日本では34店舗を展開し、ハワイの4店舗、グアム1店舗を抱えて本場以上の盛り上がりを見せているのですが、1974年創業のハワイの本店のオーナーが実は日本人女性であることをご存知でしょうか。
Amazonプライムのオリジナルドラマ『しろときいろ 〜ハワイと私のパンケーキ物語〜』は、そのハワイの老舗パンケーキショップの2代目オーナーとなった女性の実話をベースにしたフィクションです。
湘南に住む高校3年生の夏海(川口春奈)が、卒業旅行で訪れたハワイでの出会いをきっかけにパンケーキショップを開く夢を持ち、家族や仲間たちとの絆を糧に夢に向かって突き進んでいく物語です。
ハワイで出会う運命の人とパンケーキ
湘南のサーフショップを営む一家に生まれた夏海は、高校卒業を間近に控えて親友の2人と海外旅行を計画しています。当初はローマに行く予定でしたが、急遽ハワイに変更。そこで夏海の運命を変える出会いが待っています。スピッツが好きという共通の趣味を持つ地元の日本人青年・拓馬(薬丸翔)に道に迷ったところを助けられた夏海は、短い旅行をともに行動します。
帰国して時が過ぎ、家族や仲間たちとの様々な出来事を経て、夏美は拓馬に会うために再びハワイを訪れます。そこで夏海が出会ったのは、父(時任三郎)が得意だったパンケーキとそっくりなものを提供するお店、エッグスンシングスでした。そのお店でお客さん達の幸せそうな姿を目の当たりにした夏海は、この店を日本でも流行らせたいという夢を抱き、言葉の壁など多くの困難に直面しながら邁進していきます。
舞台のほとんどが湘南とハワイで、とても開放的で美しい景色が堪能できる本作。爽やかな青春ストーリーを展開するには理想的なロケーションばかりで、ロケ場所に行ってみたくなること請け合いです。
もう一つの見どころは、やはりドラマ全体の主題にもなっているパンケーキ。とにかくクリームのボリュームがすごくて、観ているだけでお腹が空いてきます。ドラマを観た後、間違いなく食べたくなるでしょう。もちろんこのパンケーキは実際のエッグスンシングスの看板商品ですから、日本の店舗でも食べられます。
ドラマのモデルは敏腕経営者
本作のモデルとなったのは、エッグスンシングスサラトガ通り本店の2代目オーナー・縄野由夏さん。ドラマでは2013年から夏海がオーナーとなる設定ですが、縄野さんは2008年に同店のオーナーに就任しました。
ドラマでは高校の卒業旅行でハワイを初めて訪れたという展開ですが、縄野さんが実際にハワイに初めて行ったのは大学生の時だそうです。その時のお店の雰囲気をすっかり気に入りファンになった縄野さんは、その後も何度も店を訪れたそうで、そのうちエッグスンシングスを日本でも展開したいと当時のオーナーに持ちかけたそうです。すでにその時、創業者夫婦の夫は亡くなっており、残った夫人も引退を考えていた時期だったとのこと。ハワイで続けることを条件にお店を引き継ぎ、その後、日本で広範囲に展開することになります。
ドラマはディテールや細かい展開で異なる点はありますが、お店に惹かれてアタックしたことや、パンケーキへの思いなどコアな部分は共通しているとご本人は語っています。
縄野さんも、ドラマの夏海も自分の夢に向かって、これと決めたらトコトン頑張る人です。そんな女性の姿に勇気づけられる人も多いのではないでしょうか。エッグスンシングスのパンケーキを好きな人はもちろん、今までこのお店を知らなかった人も多いに興味をそそられるドラマです。ドラマを観た後、実際の店舗でパンケーキを食べるとより一層美味しく召し上がれるのではないでしょうか。
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