2019年10月1日に実施された消費税率の引き上げに伴い、消費者がキャッシュレスで支払った際のポイント還元を国が支援する「キャッシュレス・消費者還元事業」がスタートしました。
さらに2020年1月1日より「【第2弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元」キャンペーンが始まったことで、還元率の仕組みがこれまでよりも複雑になっています。
そこで本記事では、楽天ペイの還元率についてわかりやすく解説します。
「キャッシュレス・消費者還元事業」は2020年6月30日をもって終了しました。また、「【第2弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元」も終了しているため、実際の還元率が異なる場合があります。
楽天ペイの還元率は2020年1月からどこでも実質5%
2020年1月1日から3月2日9時59分までのキャンペーン期間中は、楽天ペイの還元率は全店舗で実質5%となります。
「キャッシュレス・消費者還元事業」は2020年6月30日をもって終了しました。また、「【第2弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元」も終了しているため、実際の還元率が異なる場合があります。
楽天ペイ、全店舗対象の5%還元キャンペーン第2弾を実施 年明け1月1日から
キャンペーン第2弾は3月2日に終了予定ですが、同様の内容となるキャンペーン第3弾の実施が見込まれています。
2020年1月1日8時59分まで | 2020年1月1日9時〜3月2日9時59分まで | |||
---|---|---|---|---|
全店舗 | 中小・小規模店舗が経営する対象の直営店 | 中小・小規模店舗が経営する対象のフランチャイズチェーン店舗 | その他の店舗 | |
「キャッシュレス・消費者還元事業」による還元率 | ― | 5% | 2% | 0% |
楽天ペイ(キャンペーン)による還元率 | 0.5% | 0% | 3% | 5% |
合計 | 0.5% | 5% | 5% | 5% |
内訳をみると、キャッシュレス・消費者還元事業では、中小・小規模事業者が経営する対象の直営店なら5%、中小・小規模事業者が経営する対象のフランチャイズチェーンなら2%が支払金額に応じて還元され、それ以外の店舗では還元がありません。
キャッシュレス・消費者還元事業によって還元されない分を楽天ペイ(キャンペーン)が補い、合計して5%還元となるというわけです。なお、実質5%還元の対象となるのは実店舗での決済のみで、オンラインでの決済は対象外です。
なお、その他のスマホ決済サービスの還元率については以下の記事でまとめていますので参考にしてみてください。
還元事業の対象となる店舗は、経済産業省が提供しているキャッシュレス還元マップアプリ「ポイント還元対象店舗検索アプリ」を使えば調べることができます。
「ポイント還元対象店舗検索アプリ」の使い方については、以下の記事を参照してみてください。
楽天ペイでしっかり還元を受けるための注意点
楽天ペイでもれなく5%還元を受ける、またその還元ポイントを無駄なく使うために、還元上限や利用期限、事前エントリーなど注意すべき点をまとめました。
楽天ペイのキャンペーンはエントリー必須
特に注意しなければならないのは、楽天ペイによる還元を受けるためにはキャンペーンの事前エントリーが必須であるという点です。
事前エントリーをしていなかった場合、楽天ペイによる還元を受けることはできず、キャッシュレス・消費者還元事業による還元しか受け取ることはできません。
還元されるポイントには期限と上限がある
キャッシュレス・消費者還元事業 対象店舗 | 楽天ペイ キャンペーン | ||
---|---|---|---|
中小・小規模事業者が経営する対象店舗 | 中小・小規模事業者が経営するフランチャイズチェーン | ||
エントリーの有無 | 不要 | 必要 | |
還元ポイント区分 | 楽天ポイント(通常ポイント) | 楽天ポイント(期間限定ポイント) | |
還元ポイント上限 | 2万5000ポイント(回) | 1万ポイント(回) | 2000ポイント(期間) |
還元時期 | 利用月の翌々月末日 | 2020年3月31日頃 | |
ポイントの利用期限 | なし | 2020年4月30日まで |
キャッシュレス・消費者還元事業の場合、楽天ポイントの通常ポイントとして還元されますが、キャンペーンの対象となった場合は期間限定ポイント(2020年4月30日まで有効)として還元されます。
また、それぞれポイントの還元上限も設けられています。キャンペーンによって還元されたポイントは期間限定ポイントのため、有効期限がある点は注意が必要です。
実際に楽天ペイでいくら還元されるのかケーススタディ
2020年1月1日9時から3月2日9時59分の「【第2弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元」キャンペーン期間中に楽天ペイで決済した際、どれくらいの還元を受けられるのかを紹介します。
中小・小規模事業者が経営する直営店の対象店舗/中小・小規模事業者が経営するフランチャイズチェーンの対象店舗/その他の店舗において、楽天ペイで税込1100円(商品価格1000円+消費税10%分の100円)を支払った場合の内訳をまとめてみました。
中小・小規模店舗が経営する対象の直営店 | 中小・小規模店舗が経営する対象のフランチャイズチェーン店舗 | その他の店舗 | |
---|---|---|---|
「キャッシュレス・消費者還元事業」による還元率 | 55ポイント | 22ポイント | 0ポイント |
楽天ペイによる還元率 | 0ポイント | 33ポイント | 55ポイント |
合計 | 55ポイント | 55ポイント | 55ポイント |
全対象店舗で実質5%還元となるため、税込1100円を決済した場合、いずれの店舗で決済しても合計55ポイントの還元となります。
ただし、キャッシュレス・消費者還元事業による還元は通常の楽天ポイント、楽天ペイのキャンペーンによる還元は期間限定ポイントである点や、上限などが異なる点は覚えておきたいところです。