「Xperia 1 III(エクスペリアワンマークスリー)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけれど、自身の端末が楽天モバイルで使えるのかよくわからない、ということはありませんか。
この記事では、販売元がドコモ・au・ソフトバンク・SIMフリーの「Xperia 1 Ⅲ」について、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているかどうかを解説しています。
Xperia 1 IIIは楽天モバイルに対応している?
まずは、Xperia 1 Ⅲの楽天モバイル対応を一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)Xperia 1 IIIの各キャリアモデル/SIMフリーモデルが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。
なお、APN自動設定に非対応の機種の場合、回線開通時に自身でAPN設定をおこなわないとインターネットに接続できないので注意が必要です。
2023年6月に「Rakuten UN-LIMIT VII」から「Rakuten最強プラン」に刷新されたことで、楽天回線エリア外に接続されるパートナー回線(au回線を使用)もデータ通信無制限となりました。
Xperia 1 Ⅲは、2024年6月に楽天モバイルが商用利用を開始したプラチナバンドにも対応していると思われます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称です。
プラチナバンドの対応エリアは主要都市部を中心に順次エリアを拡大している最中のため、端末が対応していたとしてもエリア次第では恩恵を受けられない可能性があります。
ドコモ版「Xperia 1 III SO-51B」の場合

ドコモ版Xperia 1 III SO-51Bは楽天モバイル非対応
ドコモ版Xperia 1 III SO-51Bの場合、4Gデータ通信、通話、SMSといった機能に対応していないため、楽天モバイルで利用できない機種であるといえます。

Xperia 1 III SO-51Bの製品ページ(NTTドコモ)
なお、NTTドコモの製品ページ内にあるXperia 1 III SO-51Bの対応周波数を見てみると、楽天モバイル回線の「バンド3」とプラチナバンドの「バンド28(700MHz帯)」に対応していることを確認できます(パートナー回線のバンド18/26、5G通信のn77には非対応)。
このため、理論上はドコモ版Xperia 1 III SO-51Bを楽天モバイルでも利用できる可能性があります。しかし、楽天モバイル側で非対応と明記されている機種なので、楽天モバイルを契約しても使えないリスクが高いと考えられます。
au版「Xperia 1 III SOG03」の場合

au版Xperia 1 III SOG03は一部機能は非対応だが、問題なく利用できる
au版Xperia 1 III SOG03の場合、4Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応しています。5Gデータ通信やAPN自動設定など一部の機能には非対応ですが、普段使いするぶんには問題なく利用できるといえるでしょう。
そもそも、楽天モバイルの5Gはまだごく限られたエリアでしか使えません。また、自身でAPN設定をおこなうことや、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりを「Yahoo!防災」アプリなどで済ませることに抵抗がなければ、さほど神経質にならなくてもよいと考えられます。

n77に対応しているため理論上は5G通信ができるはずだが、動作対象外なので5Gに接続できる保証はない
auが公表している「au携帯電話などの対応周波数帯一覧」を見てみると、Xperia 1 III SOG03は楽天モバイルで5G通信に用いる周波数の「n77」に対応していることが確認できます。そのため、理論上はXperia 1 III SOG03で楽天モバイルの5G通信に接続できる可能性があります。
しかし、5G通信に関しては楽天モバイル側で非対応と明記されているため、Xperia 1 III SOG03で5G通信ができる保証はありません。

バンド28に対応していることからプラチナバンド対応機種であると考えられる
またXperia 1 III SOG03は、プラチナバンドに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、au版Xperia 1 III SOG03はプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
ソフトバンク版「Xperia 1 III」の場合

ソフトバンク版Xperia 1 IIIは楽天モバイル非対応
ソフトバンク版Xperia 1 IIIの場合、4Gデータ通信、通話、SMSといった機能に対応していないため、楽天モバイルで利用できない機種であるといえます。

理論上はソフトバンク版Xperia 1 IIIが楽天モバイルで使える可能性がある
ソフトバンクが公表しているXperia 1 III搭載周波数帯一覧(※PDF)を見てみると、Xperia 1 IIIは楽天回線が使用している「バンド3」、5G通信の「n77」に対応していることが確認できます(パートナー回線のバンド18/26には非対応)。また、プラチナバンドの「バンド28(700MHz帯)」に対応しているため、ソフトバンク版Xperia 1 IIIは、プラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
そのため、理論上はソフトバンク版Xperia 1 IIIを楽天モバイルで利用できる可能性はあります。しかし、楽天モバイルによる動作確認もできておらず、楽天モバイルを契約しても使えないリスクが高いと考えられます。
SIMフリー版「Xperia 1 III」の場合

SIMフリー版Xperia 1 IIIはすべての機能を利用できる
SIMフリー版のXperia 1 IIIであれば、すべての機能を利用できます。5Gデータ通信やAPN自動設定なども含め、すべての動作確認がとれているため、問題なく楽天モバイル回線を利用可能です。

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている
ソニーのWebサイトにてSIMフリー版Xperia 1 IIIの対応バンドを確認してみると、楽天モバイルに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、SIMフリー版Xperia 1 IIIはプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
これからXperia 1 IIIを購入して楽天モバイルを契約しようという人は、SIMフリー版を購入するといいでしょう。
Xperia 1 IIIで楽天モバイルを契約する前の準備

Xperia 1 Ⅲ
楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。契約前に手持ちのXperia 1 IIIがSIMロック解除されているかどうかを必ず確認しましょう。
また、楽天モバイルの契約には身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(MNPワンストップ提供のキャリア・MVNOからの乗り換えの場合は不要)などが必要です。こちらも契約前に忘れずに準備しておきましょう。
Xperia 1 IIIはどんな機種?

- 前モデルを踏襲した細長いボディ
- 本体の質感は素晴らしくボタンを満載
- ディスプレイは美しく性能も文句なし
- カメラは可変式望遠レンズを採用
Xperia 1 IIIは71×165×8.2ミリの縦長ボディながら、約188グラムと比較的軽量。大画面モデルにしてはとても持ちやすく、ポケットへの収まりも上々です。ディスプレイは高解像度な有機ELが採用されており、明暗もくっきり見えます。
カメラには16ミリの超広角と24ミリの広角、70ミリ、105ミリの望遠の3つが搭載されており、すべて1200万画素です。望遠レンズは世界初の可変式となり、レンズが動くことで70ミリと105ミリの2つの焦点距離で撮影できます。
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