楽天市場で購入した商品は、領収書や請求書を発行することができます。また、ショップが適格請求書発行事業者の場合にはインボイス制度にも対応しています。商品が発送された後に購入履歴から簡単に発行できますが、支払い方法によっては発行に対応していない場合などもあり、注意が必要です。
本記事では、楽天市場の領収書・請求書をスマホやPCで発行する手順や、気をつけたい点についてわかりやすく解説します。
楽天市場にログインして買い物をした場合の領収書・請求書を発行する手順は以下の通り。
- 「購入履歴」の一覧ページを開く
- 領収書を発行したい商品(注文)の 「注文詳細」をタップする
- 注文詳細にある「領収書・請求書」から宛名を入力して発行する
楽天市場で領収書・請求書を発行する手順
楽天市場で購入した商品の領収書や請求書は、商品に同梱発送されず、楽天市場のサイト上から自分で発行する必要があります。
SafariやChromeなどのウェブブラウザまたはアプリから発行する場合、また楽天IDでログインせず注文した場合の発行手順をそれぞれ解説します。
楽天市場では、決済方法により領収書の発行か請求書の発行かが変わります。領収書・請求書が発行される決済方法は以下のとおりです。
- 領収書発行:クレジットカード、銀行振込、セブンイレブン・ローソン・郵便局ATM等(前払い)、後払い決済、Apple Pay、PayPal
- 請求書発行:代金引換、ショッピングクレジット/ローン、オートローン、リース、請求書払い、Alipay(支付宝)
楽天IDを利用した注文の場合(ウェブサイト・アプリ)
楽天IDを利用(楽天市場にログイン)して買い物した商品の領収書・請求書の発行は「購入履歴」からおこないます。購入履歴ページは以下のボタンからもアクセスできます。
ウェブサイト(ブラウザ)の場合

トップページの[購入履歴]をタップ

商品横の「詳細」をタップ

[注文詳細]をタップ
楽天市場のトップページにアクセスし、上部にある[購入履歴]をタップします。これまでの購入履歴が一覧で表示されるので、領収書・請求書を発行したい注文(購入履歴)の右側にある[詳細]ボタンをタップします。
開いたメニューから[注文詳細]をタップしてください。注文件数が多くて探すのが大変な場合は、注文履歴の右上にある「絞り込み」から商品名や購入時期などで検索することもできます。

領収書・請求書の宛名を入力し[発行する]をタップ

[発行する]をタップ

領収書が発行された
「領収書・請求書」の宛名欄に領収書・請求書に記載する宛名を入力し、[発行する]をタップします。
「この宛名で発行します」という案内が出るので、間違いないかを確認して[発行する]をタップしてください。なお、宛名は一度発行してしまうと以降変更や修正ができません。間違いがないかしっかり確認しましょう。
iPhoneの場合はこれで宛名が印字された領収書・請求書が発行されました。

「ドライブ」を選択した場合

領収書が発行された
Androidスマホの場合は、商品詳細ページで領収書・請求書に宛名を入力して[発行する]をタップすると、領収書を表示・保存させるアプリを選択する画面が表示されます。ここでは「ドライブ」を選択し、[常時]をタップします。これで領収書・請求書が発行されました。
なお、パソコンから発行した場合は、自動的にダウンロードフォルダへPDFファイルが保存されます。スマホやタブレットで印刷などが必要ない場合は、この画面をスクリーンショットして保存しておくのが便利です。
アプリの場合

アプリ右下の「購入履歴」タブをタップ

商品横の「詳細」をタップ

[注文詳細]をタップ
楽天市場アプリを起動し、トップ画面右下にある「購入履歴」タブを開きます。
これまでの購入履歴が一覧で表示されるので、領収書・請求書を発行したい商品の右側にある[詳細]ボタンをタップ。開いたメニューから[注文詳細]を選択してください。

領収書・請求書の宛名を入力し[発行する]をタップ

間違いがなければ[発行する]をタップ

領収書が発行された
この後の流れは上述したブラウザ(ウェブサイト)での手順と同じです。
「領収書・請求書」の宛名欄に領収書・請求書に記載する宛名を入力し、[発行する]を押します。「この宛名で発行します」という案内が出るので、間違いないかを確認して[発行する]をタップします。これで領収書・請求書が発行されます。
楽天IDを利用せずに注文した場合(ウェブサイトのみ)
楽天IDを持っていない、あるいは楽天IDを利用せず(楽天市場にログインせず)に買い物をした商品の領収書・請求書を発行するには、「注文詳細」からおこないます。楽天市場のアプリからは楽天IDへのログインを求められるため、領収書・請求書の確認や発行はブラウザ(ウェブサイト)からのみ対応しています。
注文詳細は以下のボタンからアクセスできます。もしくは、注文時に届く「注文内容確認」メール内に記載されています。

注文内容確認メールの[注文情報の詳細を確認する]をタップ

受注番号とメールアドレスを入力し、[注文詳細を確認する]をタップ

注文番号は購入時に届く注文内容確認メールから確認できる
「注文詳細」のページに直接アクセスするか、購入時に自動配信で届く注文内容確認メールの「詳細」欄末尾に記載されている[注文情報の詳細を確認する]をタップします。
受注番号とメールアドレスを入力し、[注文詳細を確認する]をタップします。受注番号は、購入時に自動配信で送られてくる「注文内容確認」メール、もしくはショップからの確認メールから確認できます。メールには受注番号ではなく、「注文番号」と記載されています。

領収書・請求書の宛名を入力し[発行する]をタップ

[OK]をタップ

領収書が発行された
「領収書・請求書」の宛名欄に領収書・請求書に記載する宛名を入力し、[発行する]を押します。「この宛名で発行します」という案内が出るので、間違いないかを確認して[OK]をタップしてください。
これで領収書・請求書が発行されました。発行される領収書・請求書のフォーマットは楽天IDを利用した場合のものと同じです。
また、パソコンから発行した場合は、自動的にダウンロードフォルダへPDFファイルが保存されます。スマホやタブレットで印刷などが必要ない場合は、この画面をスクリーンショットして保存しておくのが簡単です。
領収書・請求書をPDFダウンロード/印刷する手順
楽天市場の領収書・請求書が発行されると、PDFファイルで表示されます。印刷が必要な場合は、プリンタやコンビニエンスストアのプリントサービスなどを利用して印刷します。
ここではスマホ(iPhone/Android)とパソコン(Mac/Windows)からの領収書・請求書のダウンロードと印刷する手順を解説します。なお、スマホからコンビニで印刷する方法は以下の記事を参照してください。
iPhone(Safari)の場合

共有ボタン
をタップ
[“ファイル”に保存]をタップ

[保存]をタップ
領収書・請求書を開いた状態で、画面下中央にある共有ボタン
をタップします。共有メニューが開くので、[“ファイル”に保存]をタップしてください。保存先を確認して[保存]をタップすれば保存完了です。

[プリント]をタップ

プリンタを選択して[プリント]をタップ
印刷する場合は、共有画面から[プリント]を選び、接続するプリンタや用紙サイズなどを確認して、右上の[プリント]をタップすればOKです。
Androidスマホ(Chrome)の場合

「Files」アプリをタップ

カテゴリから[ダウンロード]をタップ

領収書が保存されている
Androidスマホでは通常、領収書・請求書を発行するとPDFファイルとして内部ストレージの「ダウンロード」フォルダに格納されます。ファイルは「Files」アプリ(Xperia/AQUOS/Pixel/arrowsなどの場合)や「マイファイル」アプリ(Galaxyスマホの場合)から「ダウンロード」フォルダを探して確認できます。

右上のメニューボタン
をタップ
[印刷]をタップ

プリンタを選択して印刷する
印刷する場合は、領収書のファイルを開き、右上のメニューボタン
をタップします。[印刷]をタップし、用紙サイズなどを確認のうえ、接続するプリンタを選択すればOKです。PC(Mac・Windows)の場合
パソコンの場合は、ブラウザから領収書・請求書を発行すると、自動的にダウンロードフォルダへとPDFファイルが保存されます。

Macの場合はメニューバーの「ファイル」から「プリント」を選択
印刷の手順は、まず領収書・請求書のPDFを開き、Macなら上部のメニューバーから[ファイル]→[プリント]をクリック。Windowsパソコンの場合は、領収書が画面に出ている状態で右クリックメニューから[印刷]を選択します。

右下の[プリント]をクリックして印刷
用紙のサイズなどを確認・設定し、右下の[プリント]をクリックすれば印刷ができます。
楽天市場で領収書・請求書が発行できる/できない支払い方法
楽天市場で領収書・請求書の発行に対応している、もしくは非対応の支払い方法は以下のとおりです。
- 楽天市場での注文で支払い金額が1円以上の場合
- クレジットカード
- 銀行振込
- セブンイレブン、ローソン、郵便局ATM等(前払い)
- 後払い決済
- Apple Pay
- PayPal
- 代金引換
- 請求書払い
- 商品代金が0円の場合
- クーポンを利用して支払い金額が0円になった場合
楽天市場では、ほとんどの場合で領収書・請求書を発行できます。簡単に言えば、1円以上をクレジットカードなどで支払うことで発行が可能です。
一方で、商品代金が0円のものや、クーポンを利用して支払いがなかった場合は領収書・請求書が発行できません(クーポンとクレジット払いの併用などでは領収書が発行されます)。楽天ポイントを全額利用して支払い金額が0円になったときは、注文時に選択した決済方法が領収書発行に対応していれば、問題なく発行可能です。
領収書・請求書を発行できないときの原因と対処法
楽天市場において、領収書・請求書を発行できない場面に直面したときに確認してほしい原因と、それぞれの対処法について解説しています。
原因1:ステータスが「お支払い確定」になっていない

ステータスが「お支払い確定」でない場合は発行できない
領収書・請求書が発行できるタイミングは、ステータスが「お支払い確定」になってからです。そこで初めて領収書・請求書が発行できるようになります。
そのため、商品を購入してすぐのタイミングでは発行ができません。ステータスが「お支払い確定」となるのは、購入したショップにてシステム上の発送処理がおこなわれたときです。そのため、ショップの発送処理手続きが遅い場合は、商品がすでに届いていても「お支払い確定」のステータスに変わっていないことも起こり得ます。
なお、「楽天Kobo」「楽天ブックス(ダウンロード版)」など発送を伴わない注文の場合には、ステータスが「注文処理済み」となっていれば領収書の発行が可能です。
原因2:領収書が発行できない支払い方法で購入した
領収書が発行できない支払い方法で購入した場合は、当然ながら領収書を受け取ることはできません。具体的なケースは上述したとおりです。
商品代金が0円のものや、クーポン利用で商品代金が0円となって支払いが発生しなかったときは、領収書を発行できません。
原因3:注文日から2年を過ぎている
領収書・請求書が発行できるのは注文日から2年以内です。
注文日から2年を過ぎていると注文詳細のページに領収書・請求書の発行ボタンが表示されず、領収書・請求書を発行することはできません。
また楽天市場によれば、2023年10月以前の注文については決済手段によって発行できないケースもあるとのことです。
原因4:購入した店が楽天市場から退店している
購入したショップが楽天市場から退店(退去)している場合には、購入履歴から領収書・請求書を発行することができません。この場合は、購入したショップに直接問い合わせて対応してもらう必要があります。
ショップの連絡先は、ショップのサービス終了案内ページや、購入時の注文確認メール、ショップからのメールに記載されている連絡先を確認してください。楽天市場に問い合わせても連絡先を教えてもらうことはできません。
原因5:楽天ふるさと納税を利用した

楽天ふるさと納税は購入履歴から領収書の発行はできません。
寄付後に自治体から寄付金受領証明書が発行され、後日自宅へ郵送されます。
楽天市場の領収書に関するよくある質問とその答え
楽天市場での領収書に関するよくある質問とその答えについてまとめました。
領収書・請求書は複数回発行できる?
はい、可能です。ただし、2回目以降は「再発行」と印字されます。

複数回発行すると、2回目以降は「再発行」と印字される
一度発行した領収書・請求書を紛失してしまったというようなケースに備え、楽天市場では領収書・請求書を複数回発行することが可能です(ただし宛名の変更は不可)。
二度目以降の発行時は、領収書・請求書の右上にある日付の上に「再発行」という記載が追加されます。
領収書・請求書の宛名を空欄のまま発行することはできる?
できません。楽天市場の領収書・請求書は宛名が必須です。

宛名なしの領収書・請求書の発行は不可
領収書・請求書の宛名を無記名のまま発行できない仕様です。また、宛名は一度発行した後は変更できません。入力ミスに注意しましょう。
インボイスは発行できる?
購入ショップが適格請求書発行事業者の場合は発行可能です。

ショップが適格請求書発行事業者である場合は、インボイス制度に対応しています。ダウンロードした領収書の「領収者情報」欄にインボイスの登録番号が記載されます。

適格請求書発行事業者ではなく、インボイスに非対応の場合には、領収書の右上にある日付の下に「※適格請求書ではありません」という印字がなされます。