新型コロナウイルスの蔓延によって出社を停止している企業も多く、テレビ会議が一気に普及し始めています。
ただ急にテレビ会議の参加を求められても、パソコンにWebカメラが内蔵されていないと顔出しができません。デスクトップPCはカメラが内蔵されていないモデルも多く、ノートPCでも企業向けモデルは内蔵していないケースがあります。また、内蔵されていたとしても画質がイマイチだったり、思い通りの画角で映せないことがあります。
外付けのWebカメラを使えるとよいのですが、現時点では品切れが多く、入手が困難です。そこで今回は、iPhone、Androidスマートフォンそれぞれをパソコンのウェブカメラにする方法を紹介します。なお、アプリとハードの組み合わせには相性もあります。紹介するアプリでうまく動かない場合には、違うアプリを試してみてください。
iPhoneをWebカメラにするアプリの使い方
iPhoneとWindows PCの組み合わせによる使い方を紹介します。今回のアプリは「EpocCam」を利用します。無料版で解説していきますが、980円の有料版を使うと解像度が上がるなど、より機能が充実します。
1iPhoneにアプリをインストールする
iPhoneにアプリをインストールします。自動的にパソコンを認識する画面になるので待機します。
今回は「EpocCam」を利用する
アプリをインストールすると、この画面になるので待機しておく
2パソコンにアプリをインストールする
続いて、パソコンにアプリをインストールします。アプリはWebブラウザで開発元のサイトにアクセスしてダウンロードします。アプリのインストール作業は、他のアプリと同様で迷うことはないでしょう。
開発元のサイトからアプリをダウンロード
ファイルを保存するか直接実行すればインストールできる
インストーラーの手順通りに進めればOK
3Webカメラとして利用する
インストールを終えると、自動的にウェブカメラとして利用できるようになります。iPhoneの画面に画像が映るのでわかるはずです。
パソコンではテレビ会議アプリを起動し、ビデオをEpocCamに切り替えれば利用できるはずです。うまくいかない場合にはいったんパソコンを再起動し、iPhoneのアプリも起動し直して使ってみてください。
iPhoneがWebカメラになれば、好きな位置から撮影が可能です。少し遠目から映したいときには、棚に置くなど工夫できます。
画面はZoom。カメラをEpocCamに切り替えればOKだ
iPhoneがウェブカメラとして利用できるようになった。スタンドを使うと角度調整がしやすい
AndroidスマホをWebカメラにするアプリの使い方
今回は「DroidCam」というアプリを利用します。iPhone同様にアプリとパソコンの組み合わせには、相性もあるのでうまく表示できなければ他のアプリを試してみてください。うまく表示できれば、非常に美しい画像が表示できます。パソコン内蔵のカメラよりも画質がよいからです。
1スマホにアプリをインストールする
DroidCamをインストールして起動すると待機画面になります。IPが表示されるだけなので少々戸惑うかもしれませんが、この画面のままで特に問題なく、続けてパソコンでの作業に進みましょう。
DroidCamをインストールする
この画面で待機状態になる
2パソコンにアプリをインストールする
ブラウザで開発元のサイト(Dev47Apps)にアクセスし、パソコンにアプリをインストールします。インストールは、他のアプリ同様に専用のインストーラーからおこなうので、戸惑うことはないでしょう。
開発元のサイトからアプリをインストールする
下のほうにあるWindowsのマークをクリック
今回は左の[Android Support]をクリックしてダウンロードした
ダウンロードしたファイルをクリックして開くと、インストーラーでアプリをインストールできる
3Webカメラとして利用する
インストールを終えたらアプリを起動し、Device IPやポート番号を入力します。
アプリを起動するとこの画面になるので、スマホの画面に表示されたアドレスとポート番号を入力する
正しく入力できるとアプリの画面にスマホのカメラの画像が表示される
説明
Zoomでもカメラを切り替えたら使えるようになった。
AndroidスマートフォンがWebカメラになった
相性が悪かったり使わなくなったらアプリをアンインストール
もし相性が悪くて他のアプリを試したり使わなくなったりしたら、インストールしたアプリを削除しておいたほうが安心です。テレビ会議アプリでは、カメラの切り替えが可能ですが、無駄なカメラの選択肢があると切り替えが面倒なだけでなく、うまく表示されずに困ることがあります。
紹介したアプリのアンインストール方法は以下のようになります。
DroidCamは、スタートメニューから右クリックしてアンインストールできる。他のアプリと同じ手順だ
EpocCamはインストーラーを再度実行する
アンインストールメニューが表示されるので、削除する
まとめ
iPhoneやAndroidスマートフォンをWebカメラにするアプリはとても便利です。とはいえ、いきなり使おうとすると動作が悪くなったり、安定して利用できないケースがあります。必ず事前に試しておきましょう。
それでも完璧に使いこなせるわけではないので、急場しのぎや特別によい画質を求めるときの手段としておすすめします。パソコン内蔵のカメラや外付けのWebカメラに変える際には、各テレビ会議アプリから切り替えることで他のカメラが使えます。
構成・文:戸田覚
編集:アプリオ編集部