Amazon、生成AI搭載の次世代モデル「Alexa+」を発表 プライム会員は無料で使える

まずは米国で展開
Amazon、アレクサの次世代モデル「Alexa+」を発表 プライム会員は無料で使える

Amazonは2025年2月26日(米国時間)、AIアシスタント「Alexa(アレクサ)」に生成AIを搭載した次世代モデル「Alexa+」を発表しました。

従来のAlexaは、ユーザーからの質問やリクエストに対して、一問一答形式で答えを返してタスクをこなすのが主な機能でした。今回発表されたAlexa+には生成AIが搭載されたことで、ユーザーとより自然な会話をできるようになり、あらゆる内容のタスクをこなすことが可能に。ユーザー自身の情報や家族の情報などを前提知識としてさまざまな提案をしたり、Alexa+がオンラインで検索して商品を購入したりといった、複雑なタスクも実行できるようになります。

Alexa+には、複数のサービスやデバイスを統合するために「エキスパート」と呼ばれるコンセプトを導入。エキスパートは、ユーザーのために特定の種類のタスクを遂行するシステム・機能・API・指示をグループ化したもので、これを利用してスマートホームデバイスをコントロールしたり、Amazon MusicやApple Musicなどから楽曲を検索して再生したり、Uber Eatsでデリバリーを注文したりといったことなどができるようになります。

Alexa+

買い物など現実世界の用事もこなせる

また、Alexa+には新たに「エージェント機能」も搭載されます。Alexa+はエージェント機能によって、インターネットを自身で駆使し、ユーザーの代わりに裏でタスクを完了させられるようになります。たとえば、家電の修理が必要な際に、Alexa+がインターネット上から関連するサービス・プロバイダーを見つけて修理を手配し、ユーザーに修理の完了を報告するといった形です。これら一連の流れに、ユーザーからの指示や干渉は必要ないといいます。

Alexa+

ユーザーのあらゆる情報を把握してタスクを実行する

Alexa+はこれまでよりも高度にパーソナライズされており、ユーザーがこれまで買ったものや聴いたもの、見たビデオ、発送先の住所、支払い方法などを知識として保有します。ユーザー本人の情報以外にも、家族の色の好みや誕生日などの重要な日付をAlexa+に伝えると、それらの情報を応用して家族におすすめのレシピを提案するといったユーザーにとって有益な行動をとることができます。

Alexa+

ブラウザ経由でPCからもAlexa+を利用可能に

Alexa+は、従来の対応デバイスやモバイルアプリ以外に、ブラウザからもアクセス可能です。これによりPCからもAlexa+を使えるようになるため、身の回りのあらゆるデバイスからAlexa+に質問をしたりリクエストをしたりできるようになります。

Alexa+の利用料金は19.99ドルで、プライム会員は誰でも無料で使えます。今後数週間の早期アクセス期間中に、米国内で一部のEcho端末向けに展開が開始されます。その後、数カ月にわたって順次展開するとしていますが、具体的な提供先が示されておらず日本国内への展開予定は不明です。

EDITED BY
TOKIWA