Netflix、ベーシックプランを廃止へ まずはカナダと英国から

広告つきスタンダードを導入している一部の国が対象

Netflixは2024年1月23日(米国時間)、広告つきスタンダードプランを導入している一部の国で、ベーシックプランの廃止を検討していると発表しました。

Netflix プラン

すでにベーシックプランの新規受付は終了しているが、既存ユーザーは引き続き利用可能

Netflixのベーシックプランは、日本で月額990円で提供されているプラン。広告が表示されないプランでは最安のものですが、2023年10月から新規受付を終了しています。ただ、既存のベーシックプラン契約者は、ベーシックプランの利用を継続できる状態となっています。

Netflixは、広告つきスタンダードプランを提供している一部の国でベーシックプランの廃止を検討していると明らかにしました。まずは、第2四半期からカナダと英国においてベーシックプランの廃止を実施します。ベーシックプランが廃止された場合、既存のベーシックプランユーザーは広告つきスタンダードプラン(月額790円)かスタンダードプラン(月額1490円)、プレミアムプラン(月額1980円)のいずれかに移行することを求められる可能性があります。

ベーシックプランの廃止の背景には、Netflixの広告事業の拡大方針があります。Netflixは、広告つきスタンダードプランを導入している市場において、40%ものユーザーが広告つきスタンダードを選択しているとしており、広告事業の拡大を中長期で新たな収益と利益を獲得する好機だと捉えています。そのため、低い月額料金で広告収入も得られないベーシックプランは、Netflixの利益に貢献しないものと判断されたとみられます。ベーシックプランの新規受付終了以降、広告つきスタンダードプランの会員数は前四半期比で70%増加したとしており、ベーシックプランの廃止でもさらなる広告つきスタンダードプランのユーザー数増を見込みます。

EDITED BY
TOKIWA