PayPayは2022年11月1日、PayPayポイントの還元率を決める仕組みである「PayPayステップ」の達成条件を12月から変更し、2023年1月付与分から特典内容を変更すると発表しました。

新制度では、PayPay残高払い時のポイント還元率が最大1.5%から1%に減る一方で、PayPayあと払い時の基本還元率は0.5%から1%に増えます。また、あと払い登録者によるPayPayカード利用をPayPayステップの対象に加え、ポイント還元率を従来の1%固定ではなく、最大1.5%還元とします。
「対象サービス利用」条件廃止、「PayPay支払い」条件は10万円に増額されPayPayカード利用がカウント対象に追加
まずPayPayステップの達成条件のうち、「対象サービス利用」条件が12月1日から廃止されます。
PayPay決済時のPayPayポイント還元率がアップする条件は、現時点で「PayPay支払い」と「対象サービス利用」が存在しています。「対象サービス利用」条件が廃止されることにより、PayPayポイント還元率アップのための条件は「PayPay支払い」に一本化され、よりシンプルになりました。
また、残された条件「PayPay支払い」は、12月1日から内容が変更されます。
これまで条件を達成するためには①300円以上の支払いを30回、②5万円の支払いが必要でしたが、②の金額が5万円から10万円に増額されます。残高払い中心のユーザーにとっては、条件達成が難しくなっています。
一方、あと払い登録者のPayPayカード利用が「PayPay支払い」条件のカウント対象に追加されました。店頭・オンライン決済等でのPayPayカード決済が利用回数・利用金額としてカウントされることで、PayPayカードで頻繁に決済するユーザーにとっては条件を達成しやすくなります。あと払い未登録者のPayPayアプリを介したPayPayカードでの支払い(クレジットカード払い)はカウント対象外になりました。



年会費 |
0
永年無料
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還元率 |
1.00% ~ 1.50%
200円ごとに最大1.5%のポイント
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ポイント |
PayPayポイント
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ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
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QUICPay
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申込条件 |
18歳以上(高校生不可)
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審査/発行 |
最短2分審査
/
最短7分発行(申込5分・審査2分)
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支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
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あと払いの基本還元が1%にアップ、PayPayカード利用もPayPayステップの対象となり最大1.5%還元に
大きく変わるのは、12月1日からあと払い登録者のPayPayカード利用がPayPayステップの特典付与対象に追加される点です。基本還元率は従来どおり1%のまま変わりませんが、30回・10万円支払いの「PayPay支払い」条件を達成すれば0.5%が加算されるので、最大1.5%還元を実現できます。条件達成が必要となるものの、年会費無料のクレジットカードで1.5%還元は破格の還元率となります。
あわせて2023年1月1日の利用分から、PayPayあと払い・PayPayあと払い(一括のみ)時の基本還元率が0.5%から1%に変更されます。残高払い時の基本還元率は0.5%が維持されるので、明確に差がつけられたかたちです。PayPayあと払いは実質的にPayPayカードの利用と変わらないため、PayPayカード利用時の1%と基本還元率を揃えたかたちです。
なお、あと払い未登録者のPayPayアプリを介したPayPayカードでの支払い(クレジットカード払い)はPayPayステップの特典付与対象から除外されたため、ポイント還元がなくなりました。

PayPayアプリを介したPayPayカードによる支払いはポイント還元の対象外となった
PayPay、PayPayカードの普及に本腰を入れる
PayPayは今回、PayPayカードによる決済を優遇し、PayPay残高払いを冷遇することで、ユーザーあたりのPayPayあと払い・PayPayカードの利用回数・利用額を増やす方向に大きく舵を切りました。Yahoo! JAPANカードからPayPayカードへの衣替えや、PayPayあと払い機能導入時のキャンペーン実施などから、PayPayユーザーのPayPayカード利用を促進していくのが既定路線であることは明らかでしたが。
また新制度の導入で、あと払い未登録者のPayPayカードによる「クレジットカード払い」をポイント還元対象外としたことで、「あと払い」の利用に切り替えていく狙いもあるものとみられます。