楽天モバイルユーザーの乗り換え検討先調査 サブ利用者の2位は「LINEMO」、1位は?

「0円」の訴求力の強さが浮き彫りに

楽天モバイルは2022年7月1日より、新たな料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Vll」の提供を開始しました。新プランでは、データ使用量が1GB未満の場合に月額料金が0円となるプランを廃止し、最低料金として1078円(税込)が発生します。(実際の料金発生は2022年9月1日から)。

楽天モバイルの0円プラン廃止は大きな話題となり、2022年5月の発表以降、他の格安プランへの乗り換えを検討するユーザーも続出しました。実際に申し込みの急増により、契約手続きに遅れが発生したプランもいくつかみられました。

MMD研究所では、楽天モバイルの0円プラン廃止の発表後に、楽天モバイルユーザーの実態調査を実施しています。この調査では、メイン回線ユーザーとサブ回線ユーザーに分けて、利用データ容量や契約意向、乗り換え先サービスなどに関するデータをまとめています。

楽天モバイルからの乗り換え検討先1位は「povo 2.0」、基本料金0円が影響か

楽天モバイルからの乗り換え意向を持つユーザーが最も多く乗り換え先候補として回答したのは、KDDIによるオンライン専用ブランド「povo 2.0」でした。メイン利用のユーザーで36.8%、サブ利用のユーザーでは44.0%と2位以下に大差をつけて1位となっています。

povo 2.0は、基本料金が0円のスマホプラン。ユーザーは、好みのデータ容量や通話プランなどのトッピングを購入して自身のニーズに応じたスマホプランとして運用できます。トッピングを購入せずに利用することも可能なので、トッピングを購入しなかった月の料金は0円となります。ただ、180日間に一度なんらかのトッピングを購入しなければならないという条件があるため、完全に0円で利用することはできませんが、料金を抑えながらサブ回線として使いたいユーザーには向いています。

また、サブ利用のユーザーの乗り換え先候補の2位には、ソフトバンクによるオンライン専用ブランド「LINEMO」がランクインしています。LINEMOは、楽天モバイルの0円プラン廃止発表後に契約者が急増。それを受けて、3GB/月のミニプランを半年間のポイント還元で実質無料とするキャンペーンを開始しました。サブ回線の料金を安くしたいユーザーに訴求したキャンペーンの効果が一定程度あったとみてよいでしょう。

とはいえ、povo 2.0の基本料金0円というポイントは、0円プラン廃止で楽天モバイルを離れるユーザーにとって大きな魅力として写ったようで、サブ利用者におけるLINEMOとの差は30%以上となっています。

楽天モバイルでの利用データ容量は「1GB以下」が最多、サブ利用者は7割以上が0円利用

楽天モバイルで毎月利用するデータ容量の割合は、メイン利用とサブ利用ともに「1GB以下」が最多という結果になっています。ただサブ利用の場合、「1GB以下」としたユーザーの割合は62.8%で、さらに「利用していない」と回答した人も11.1%いるため、実に7割以上のユーザーが0円で楽天モバイルを利用していたということになります。

また、0円プラン廃止後に楽天モバイルの継続・乗り換え・解約意向を聞いた質問では、メイン利用で65.4%が継続すると回答。サブ利用の場合は、継続と乗り換え、解約がそれぞれ30%程度に分かれています。

メイン回線の場合、3278円(税込)で使用容量が無制限となる点や、そもそも1GB以上を利用していたユーザーには新プランでも料金の変更がない点などが、継続と回答した人の割合の多さに影響しているとみられます。サブ利用の場合は、それぞれの回答が同程度の割合となっているものの、楽天モバイルを離れる意向を持つ人(乗り換え・解約)の割合でみると65.3%となります。サブ利用のユーザーは7割以上が0円で利用している層であるため、0円プラン廃止がダイレクトにサービスの離脱に影響したものと考えてよいでしょう。

EDITED BY
TOKIWA