Googleサービスはどう変わる? 「Google I/O 2022」で発表されたアップデート8選

AI技術の活用であらゆるサービスが格段に進化

Googleは2022年5月11日(米国時間)、デベロッパー向けイベント「Google I/O」を開催し、数々の新製品やアップデートを発表しました。この記事では、Google I/Oにて発表された主なサービスやソフトウェアアップデートについてまとめました。

Google翻訳に新たに24言語を追加

Google翻訳に24言語を追加

Googleの翻訳アプリ「Google翻訳」に新たに24の言語が追加されます。新たに追加されたのは、中央アフリカやインド北東部などで話されている言語で、Googleによると約3億人の使用者のいる言語とのことです。今回、Google翻訳に24言語を追加したことにより、Google翻訳の対応する言語は合計133言語になりました。

世界の都市を仮想3D画像で見られる「Immersive View」

都市を仮想3Dで閲覧できる「Immersive View」

Googleマップでは、ストリートビューや地図の3D表示といった、地図上の場所を仮想的に表現する機能が備わっています。2022年後半より、一部の都市においてランドマークや町並みを上空からの仮想3D画像で見られる新機能「Immersive View」が追加されます。

夜間や雨など、さまざまな条件を指定できる

Immersive Viewでは、街を上空から自由な視点で見ることができます。タイムスライダー機能を利用すると、昼間・夜間といった異なる時間帯や、晴れ・雨などの天候を選択でき、見たいシチュエーションでその都市の模様を俯瞰することができます。

レストランの店内の模様を3Dで自由に確認できる

また、ランドマークや町並みだけでなく、レストランの店内をドローンで飛ぶかのように自由な視点で覗く機能もサポートします。通路の幅や席の間隔など、単なる写真では分かりづらい情報も、店内が3D空間で再現されたImmersive Viewではより把握しやすくなります。

Immersive Viewを利用する際は、特別なデバイスなどは必要ありません。スマホとGoogleマップがあれば、誰でも利用可能です。

Immersive Viewはまず、東京とニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ロンドンの5都市に対応します。Googleは、その他の都市も順次対応していくとしています。

YouTubeの自動チャプター機能・自動翻訳機能の向上

YouTubeには、2021年に長い動画にチャプターを自動生成する機能が導入されました。GoogleはAI技術をこのチャプター自動生成機能に応用することで、さらに正確性の高いチャプター自動生成を実現します。動画クリエイターは1時間を超えるような長尺動画でのチャプター生成の手間が省け、視聴者は見たいところを正確に再生できるようになります。

YouTubeの自動翻訳がモバイルアプリでも利用できるように

また、YouTubeの自動翻訳字幕がモバイル版に対応することも発表されました。自動翻訳字幕は16カ国語に対応します。

Googleマルチ検索に「near me」「scene exploration」の2つの新機能

Googleは2022年4月に、画像をもとにテキスト検索できる「マルチ検索」機能を米国内で提供開始しました。このマルチ検索に「near me」と「scene exploration」の新機能が追加されます。

「near me」ではマルチ検索を利用してローカル情報の検索が可能

「near me」は、写真をもとに自身の周囲のローカル情報を検索できる機能です。例えば、ディナーでハンバーガーを食べたいときは、マルチ検索でハンバーガーの写真を用意した上で、検索欄に「near me」と入力します。すると、自身の位置情報の付近にあるハンバーガーを提供する飲食店が検索できるというわけです。マルチ検索の特色を活かし、名前の分からない道具や料理を提供する店も検索できます。

「near me」は、英語のみとはなるものの2022年後半にグローバルで提供を開始します。その他の言語への対応も順次進めていくようです。

カメラを向けると製品を識別し、評価などの情報が確認できる

いっぽう「scene exploration」は、Google Lensの拡張機能として導入されます。Google Lensアプリでカメラを起動して、ショップの棚に並ぶ製品に向けると、カメラに写った商品が自動的に識別され、各商品の情報や評価などがカメラ上のオーバーレイ表示で確認できます。評価の高い商品を買いたいときに、いちいち商品名を確認して検索するといった手間の省略や、食品のアレルギー情報の素早い把握などに活用できるでしょう。

Google Workspaceに複数の新機能

ビジネス向けツールGoogle Workspaceにも新たな機能が追加されます。Googleドキュメントには、長い文書の自動要約機能が導入されると発表されました。長い文書内の単語をAIが自動的に解析し、主要なポイントを引き出すことで要約を作成します。

Googleは、Googleチャットでも会話のダイジェストを自動作成する機能として数カ月以内に導入する予定としています。また、Google Meetでも、ビデオ会議の文字起こしや要約ができる機能の導入に取り組んでいるとのことです。

Google Meetでは、AI技術を駆使してビデオ品質を向上する機能を追加します。スタジオ品質のバーチャル照明をGoogle Meetに搭載し、ユーザーが自身で照明の位置や明るさを調節できるようになります。暗い部屋や逆光の状態でも、カメラに写っているユーザーの顔が視認しやすくなります。Google Meetのビデオ品質向上機能は現在テストを実施しているとのことです。

Googleアシスタントをウェイクワードなしで起動できる「Look and Talk」

Googleアシスタントになにか頼み事をするときは、通常「OK Google」とウェイクワードを発する必要があります。新たに発表された「Look and Talk」では、このような指定のワードを言わなくともGoogleアシスタントを呼び出せるようになります。

「Look and Talk」は、Nest Hub MaxとAndroidスマホを対象に、米国内で今週から提供開始されます。iOS端末でも5月中旬に対応する予定です。

Nest Hub Maxを見つめて用件を述べれば、Googleアシスタントを起動できる

「Look and Talk」では、Nest Hub MaxまたはAndroidスマホを見つめ、「天気を教えて」などの用件を発すればGoogleアシスタントが起動します。Googleアシスタントは、Face MatchとVoice Matchでユーザーを認識したときのみ起動するよう設計されており、他人に勝手に使われる心配はありません。Googleによると、「Look and Talk」の使用時には、カメラとマイクの両方から100以上の信号(頭の向きや視線の方向、唇の動きなど)が送られており、それらを処理しているといいます。

日常的に使うフレーズは、クイックフレーズとしてウェイクワードなしで実行できる

また、Nest Hub Maxには、「Look and Talk」に加えてクイックフレーズ機能も追加されます。日常的におこなう動作を、「OK Google」のウェイクワードを言わなくても実行できます。毎日帰宅後にリビングの電気をつけたり、料理中にタイマーをセットしたりといった動作をより素早くこなすことができます。

クレジットカード番号をバーチャル番号へ変換する「バーチャルカード」

バーチャルカードは、クレジットカード番号を自動的にバーチャル番号に置き換えて支払いができる機能。ChromeとAndroidスマホで利用できます。

ECサイトなどでクレジットカードの支払情報を入力する際に、実際のカード番号をランダムなバーチャル番号に置き換えます。支払先には実際のカード番号は知らされないため、クレジットカード支払いのセキュリティをより向上させられます。

バーチャルカードは、VisaやMastercard、アメリカンエキスプレスといった主要国際ブランドに対応し、今夏に米国で提供される予定です。

スマホが財布代わりになる「Google Wallet」

「Google Wallet」は、クレジットカードや交通系ICカードといった決済カードに加え、運転免許証やワクチン接種証明書、車の仮想キーなども登録できるアプリ。文字通り財布の代わりともなります。

現在はGoogle Payとして提供されているオンライン決済サービスもGoogle Walletに統合されます。Google Walletは、日本も含め40カ国以上で提供する予定です。

EDITED BY
TOKIWA