「iOS 15.4」アップデートが配信開始、マスクを着用したままFace IDのロック解除が可能に

ただしiPhone 12シリーズ以降のみ

Appleは2022年3月14日(米国時間)、「iOS 15.4」アップデートの配信を開始しました。今回のアップデートでは、ベータ版より話題となっていたマスクを着用したままFace IDを利用できる機能が搭載されています。

 iOS 15.4 Face ID

Face IDは元々、マスクを着用した状態では利用できませんでした。2020年からのコロナ禍でマスクを着用する時間が増えたことにより、Appleはマスク着用時に即座にパスコード入力画面に移行する機能や、Apple WatchによってiPhoneを解除できる機能を追加。マスクをしているときのFace ID使用のストレスをなんとか減らそうと努力してきました。今回、ようやくマスクを着けたままでもFace IDでロック解除やApple Payの使用などが可能になった形です。

ただし、iOS 15.4でマスクを着けながらFace IDを利用できるようになるのはiPhone 12シリーズ以降のみ。iPhone 11シリーズ以前のモデルでは、これまで通りパスコード入力かApple Watchを利用したロック解除に頼るほかありません。

【iOS 15.4】iPhoneでマスクをしたまま顔認証(Face ID)でロック解除する方法

iOS 15.4には、Face IDの機能強化のほか、新しい絵文字やiCloudのカスタムメールドメインの管理機能、緊急SOSの「長押しして通報」への変更などの機能向上に加え、複数のバグ修正も含まれています。

リリースノートは以下のとおり。

  • Face ID
    • iPhone 12以降で、マスクを着用したままFace IDを使用できるオプション
    • Apple Pay、およびSafariとApp内のパスワード自動入力で、マスクを着用したままFace IDを使用可能
  • 絵文字
    • 絵文字キーボードで、顔の表情、手のジェスチャー、調度品などの新しい絵文字を使用可能
    • 握手の絵文字で、それぞれの手に別々のスキントーンを選択可能
  • FaceTime
    • SharePlayのセッションを対応Appから直接開始可能
  • Siri
    • iPhone XS、iPhone XR、iPhone 11以降では、オフラインの間もSiriが日付と時刻の情報を応答可能
  • ワクチン接種カード
    • “ヘルスケア”がEUデジタルCOVID証明書に対応し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種、検査結果、および回復状況の検証可能な記録をダウンロードして保存可能
    • Appleウォレットの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種カードがEUデジタルCOVID証明書の書式に対応
  • このリリースにはiPhone用の以下の機能向上も含まれます:
    • SafariのWebページ翻訳機能がイタリア語と中国語(繁体字)に対応
    • Podcast Appにエピソードフィルタが追加され、シーズンや再生済み、未再生、保存済み、またはダウンロード済みのエピソードを絞り込み可能
    • iCloudのカスタムメールドメインを“設定”から管理可能
    • “ショートカット”が“リマインダー”とのタグの追加/削除/検索に対応
    • “緊急SOS”の設定をすべてのユーザを対象に“長押しして通報”を使用するように変更。“5回押して通報”は“緊急SOS”の設定のオプションとして今後も利用可能
    • “拡大鏡”のクローズアップ機能で、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの超広角カメラを使用して小さなものを見やすくすることが可能
    • “設定”で保存済みのパスワードに自分用のメモを追加可能
  • このリリースにはiPhone用のバグ修正も含まれます:
    • キーボードで入力した数字の間にピリオドが挿入される場合がある問題
    • 写真とビデオがiCloud写真ライブラリに同期されない場合がある問題
    • “ブック” App内で“画面の読み上げ”のアクセシビリティ機能が予期せず終了する場合がある問題
    • コントロールセンターでライブリスニングをオフに切り替えてもオフにならないことがある問題

iOSのアップデート手順については下記記事で解説しています。

EDITED BY
TOKIWA