Twitterは2022年2月15日(米国時間)、攻撃的な言動でリプライやDMなどを送信してくるユーザーを自動的にブロックする「セーフティモード」のテスト対象を拡大したと発表しました。
Remember when we began testing a new feature called Safety Mode? After months of feedback from beta users, we’re excited to expand this to some of you in several new English-speaking markets to gain more feedback and insights. https://t.co/8TM7S5Zfuj pic.twitter.com/AqVOUwyNQv
— Twitter Safety (@TwitterSafety) February 15, 2022
Twitterの「セーフティモード」は、2021年9月に約1000人の英語圏ユーザーを対象にテストが開始された機能。スパム投稿や攻撃的なリプライなどをしてくるユーザーを、一時的に自動でブロックします。

Twitterの「設定とプライバシー」からセーフティモードをオンに設定する
ユーザーがセーフティモードをオンにすると、システムがツイートの作成者と返信者の関係を考慮し、やり取りをネガティブなものか評価します。システムの評価は、ツイート作成者と返信者の関係を優先的に考慮するため、自身がフォローしているアカウントや、頻繁にやり取りをしているアカウントは自動ブロックの対象になりません。
今回、このセーフティモードのテスト範囲を、米国と英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドの英語圏ユーザーを対象に拡大します。Twitterはセーフティモードのテスト拡大について、フィードバックや洞察をより多く得るためとしています。日本を含め、英語圏以外の地域でのテスト予定などについては不明です。
Twitter上での攻撃的なリプライや望まない交流については、かねてよりTwitterがさまざまな観点で対策をおこなってきました。2020年9月には自身のツイートに対してリプライできるユーザーを制限する機能を実装、また2021年10月には白熱している会話に対して注意喚起を表示する機能のテストを開始しています。
ただセーフティモードは、一時的ではあるものの攻撃的と判断されたユーザーを自動でブロックするという強い措置を講じる機能です。本来のユーザー保護を超えて健全な議論の妨げとなってしまう懸念もあるため、今後も運用の仕方やシステムの評価基準などについて慎重なテストがおこなわれるものとみられます。