Instagramは2021年7月27日、若いユーザーが安全に利用できるようにするため、プライバシー設定を強化したことを発表しました。
具体的には、18歳未満の若いユーザー(以下、“若者”と称する)を対象に、アカウントの保護や好ましくない成人アカウントとのやりとりの制限、広告のターゲティング方法の変更が実施される予定です。
18歳未満のユーザーには非公開アカウントを推奨
インスタグラムで新規作成される18歳未満のアカウントは、自動的に非公開アカウント(プライベートアカウント)になります。

すでにインスタグラムに登録している若者のうち公開アカウントのユーザーには、非公開アカウントへの切り替えアラートが表示されるようになります。
非公開アカウントのメリットは、自分の承認なしで勝手にフォローされたり、投稿写真や動画を閲覧されたりしないようになる点。また、アカウントを非公開にしておけば、ハッシュタグ検索などで自分の投稿が第三者の画面に表示されることもなくなるのです。
「疑わしい行動」のある成人ユーザーを非表示に
また、過去に若者からブロックされた、あるいは報告された履歴などから「疑わしい行動がある」と判断された成人アカウントは、若者の発見タブや、リール、おすすめのアカウント一覧などから非表示になります。
これらは、日本をはじめ、米国やフランス、英国などで展開される予定です。
若者に対して表示する広告のターゲティングを変更
数週間のうちに、18歳未満のユーザーに表示できる広告は年齢・性別・位置情報でのみターゲティングしたものとなります。これまでユーザーの興味・関心やアクティビティに基づいて広告を表示できていましたが、18歳未満のユーザーに当該ターゲティングは使えなくなるということです。
インスタグラムには表示したくない広告を自分でコントロールできる機能が存在しますが、18歳未満の若いユーザーが当該機能を理解し、判断を下すには十分な年齢ではないため、このような制限がなされるようです。