LINE(ライン)のトークルームでは、友だちにPayPay残高を送ったり受け取ったりすることができます。手軽にPayPay残高のやりとりができるので、仕組みや使い方を事前に知っておきたいところです。
本記事では、LINEでPayPay残高を送る方法や受け取る方法、請求する方法を詳しく解説。送ったPayPay残高を取り消しできるかなど、よくある疑問点とその回答もまとめています。
LINEでPayPay残高を送れる機能が追加された

【LINE Pay終了スケジュール】2024年10月22日にLINE Payの送金機能が廃止されている
2024年10月より、LINEのトークルームから友だちにPayPay残高を送る機能が追加されました。
以前までLINEのトークルームから送れるのはLINE Payでしたが、LINE Payは2025年4月下旬を目処に段階的にサービスを終了しており、そのひとつとしてLINE Payの送金機能を2024年10月に廃止。代替としてトークルームにPayPay残高の「送る・受け取る」ボタンが追加されました。

トークルームの「送る・受け取る」ボタンから共有リンクを作成し、トークルームに共有リンクを送信することで、LINEの友だちへPayPay残高を送れるという仕組みです。LINEアカウントとPayPayアカウントを、送る側と受け取る側のそれぞれが持っていれば利用できます。
もともとPayPayアプリには共有リンクを作成できる機能が備わっていますが、LINEのトークルームが起点になることで、共有リンクの作成からトークルームへ送信といった操作をスムーズにおこなえるようになったわけです。
またLINEでPayPay残高を送る際に、LINE IDとPayPay IDのアカウント連携は不要です。共有リンクを介してPayPay残高の受け渡しをおこなうため、PayPay IDの交換も必要ありません。
LINEでPayPay残高を「送る」方法
LINEのトークルームからPayPay残高を「送る」方法を解説します。
iOS版のLINEアプリおよびPayPayアプリで検証・解説していますが、Android版でも操作手順は同様です。
トーク画面で「送る・受け取る」を選択する


PayPay残高を送りたい相手のトーク画面左下にある[+]をタップ。メニューからPayPayアイコンの「送る・受け取る」を選択します。


「PayPay残高を友だちに送る、または請求するためのリンクを作成できます」と表示されるので、[送るリンクを作成]を選択。続いて「"LINE"が"PayPay"を開こうとしています」と表示されたら[開く]をタップします。
送る金額を入力する


PayPayアプリに遷移すると金額の入力画面が表示されます。送る金額を入力し、金額に間違いがなければ[次へ]をタップします。
【任意】パスコードを設定する


金額入力後の確認画面で[パスコードを設定する]をタップすると、PayPay残高の受け取り時に入力が必要な4桁のパスコードを設定できます。パスコードを設定したら[パスコードを設定する]をタップしてください。パスコードの設定は任意ですが、事前に受け取り相手へパスコードを伝えておく必要があります(後述)。
1対1のトークルームでは考えにくいですが、不正に第三者がPayPay残高を受け取ってしまうことが不安であれば、あらかじめパスコードを設定しておくといいでしょう。
LINEで共有リンクを送る


金額の入力やパスコードの設定が完了したら[○○円のリンクを作成する]をタップ。iPhoneの場合、Face IDを許可して生体認証をおこなってください(Androidスマホは指紋認証など)。生体認証が完了すると共有リンクが作成され、そのままLINEアプリに遷移します。


LINEアプリでは「リンクをシェアしますか?」というポップアップが表示されるので、[シェア]をタップ。これでトークルームに共有リンクが送られました。あとは、相手に共有リンクから受け取りの操作をおこなってもらいましょう。共有リンクの有効期限は2日間(48時間)です。
なお、共有リンクが作成された時点で、「送る側」のPayPayアカウントの残高から送った分の金額が引き落とされています。相手が受け取りを断ったり、共有リンクの有効期限切れで相手にPayPay残高を送れなかったりした場合、「送る側」のPayPayアカウントには送った分の金額が戻ってきます。


パスコードつきの共有リンクを[シェア]ボタンから送るとパスコードも一緒に送られてしまう
パスコードつきの共有リンクを[シェア]ボタンから送ると、パスコード(確認コード)も一緒にトークへ送信されてしまいます。パスコードを設定しているなら、ひとまず
をタップして、PayPayアプリから共有リンクだけコピーして送信すると安全です。


PayPayアプリから共有リンクをコピーすると共有リンクのURLだけを送れる
PayPayアプリを開き、[送る]→「履歴」タブの順に進み[リンク]をタップ。該当の「LINEリンク」で[コピー]を選択すると、クリップボードに共有リンクが追加されます。あとはLINEのトークルームで貼り付ければ、パスコード付きの共有リンクだけを送ることができます。
LINEでPayPay残高を「受け取る」方法
LINEでPayPay残高を「受け取る」方法について解説します。
トーク画面で共有リンクを開く


トーク画面でPayPay残高の共有リンクをタップして開きます。PayPayアプリが起動するので、受け取り金額を確認したら[受け取る]をタップしてください。
パスコードが設定されていたら画面に入力する

共有リンクにパスコード(確認コード)が設定されていたら、4桁のパスコードを入力して[認証する]をタップしましょう。共有リンクだけが送られてきてパスコード(確認コード)がわからない場合、送ってきた相手にパスコードを確認してください。
PayPay残高を受け取る


「受け取り完了」の画面が表示されたら、PayPay残高の受け取りは完了です。[LINEを送る]をタップすると、送ってきた相手とのトーク画面に戻ります。お礼など、PayPay残高を受け取った旨のメッセージを相手に送っておくといいでしょう。
受け取りが完了した後は、PayPayアプリで送られてきた金額がPayPay残高に反映されているかを確認してください。
LINEでPayPay残高を「請求」することもできる
請求リンクを作成すれば、LINEの友だちからPayPay残高を「請求」することもできます。1対1のトークだけでなく、グループトークでも請求ができるため、食事会などで立て替えた代金を精算する際に活用できそうです。
請求する側:請求用リンクを送る



PayPay残高を請求したい相手、もしくはグループのトーク画面左下にある[+]をタップ。メニューからPayPayアイコンの「送る・受け取る」を選択してください。「PayPay残高を友だちに送る、または請求するためのリンクを作成できます」とポップアップ表示されるので、[請求リンクを作成]を選択します。

グループトークはメンバー全員が友だちでないと請求できない
請求する側がグループトークで請求用リンクを作成する場合、グループのメンバー全員を友だち登録する必要があります。まだ友だちになっていないメンバーに請求リンクを送りたい時は、グループトークで了承を得てから友だち登録をおこなうようにしましょう。


相手に送ってもらいたい金額を入力する
PayPayアプリに遷移したら、相手に送ってもらいたい金額を入力し、[〇〇円を追加する]をタップ。「リクエスト金額」に間違いがないか確認し、[LINEの友だちにリンクをシェアする]をタップしてください。LINEアプリに自動で遷移します。


LINEアプリに戻ったら「リンクをシェアしますか?」というポップアップが表示されるので、[シェア]をタップします。これで請求用リンクがトークに送られます。あとは相手からPayPay残高が送られてくるのを待ちましょう。なお、請求用リンクの有効期限はリンク作成後から14日間(2週間)です。
請求された側:請求用リンクからPayPay残高を送る


請求された側は、送られてきた請求用リンクをタップ。PayPayアプリが開かれたら、金額を確認して[〇〇円を送る]をタップします。Face IDや指紋認証などで生体認証をおこなうと、相手に請求された金額が送られます。
PayPay残高を送る前に[メッセージを書く]をタップしてメッセージを追加したり、背景を変更したりして送ることも可能です。

【請求された側】メッセージの追加や背景を変更してPayPay残高が送れる

【請求した側】PayPayアプリにてメッセージの確認ができる
請求した側はPayPayアプリの[送る・受け取る]から、メッセージや変更された背景を確認できます。
なお、請求した側がPayPayアプリで「自動受け取りを有効にする」の設定をオンにしていると、PayPay残高が送られた際に自動でアカウントへ残高が追加されます。デフォルトでオンになっていますが、自動で受け取りできない場合はPayPayアプリの「アカウント」タブ→[送る・受け取る設定]の順に進み、「自動受け取りを有効にする」の項目を確認してください。
LINEでPayPay残高を送る際によくある疑問とその答え
LINEでPayPay残高を送る際によくある疑問点とその回答をまとめました。
送ったPayPay残高は取り消し(キャンセル)できる?
相手が受け取る前であればキャンセル可能です。



トーク画面で受け取りリンクをタップし、[受け取りリンクをキャンセル]→[今すぐキャンセルする]をタップします。これでキャンセルが完了し、送ろうとしていたPayPay残高は戻ってきます。

相手側の画面。キャンセルした事実は知られる
受け取り側が受け取りリンクを開くと、「受け取る」ボタンではなく「キャンセル」ボタンが表示されます。キャンセルを実行しても相手に通知などは届きませんが、PayPay残高を送ったことをキャンセルした事実は相手に知られてしまいます。
PayPay残高を送るのに手数料はかかる?
PayPay残高は手数料不要で送ることができます。
24時間365日、曜日や時間を問わずPayPay残高を送るのに手数料はかかりません。手数料を考慮せず相手に1円単位で送ることができ、受け取る側も手数料を引かれず、相手から送られたPayPay残高を金額どおりに受け取れます。
共有リンクの期限が切れたらどうする?
再度共有リンクを作り直す必要があります。
共有リンクの有効期限は、リンクを作成した時点から2日間(48時間)です。共有リンクを確認したら、受け取る側はすみやかにPayPay残高を受け取るようにしましょう。なお、共有リンクの有効期限が切れてPayPay残高が送れなかった場合、送った側のPayPay残高には送った金額が戻ってきます。
また、請求用リンクの有効期限はリンクを作成した時点から14日間です。有効期限が切れてしまうと請求した側にPayPay残高を送ることができません。請求した側が再度請求用リンクを作成する、もしくは請求している相手に共有リンクの作成を依頼してPayPay残高を送ってもらうといった対応が必要です。
LINEとPayPayのアカウント連携は必要?
LINEとPayPayのID連携は必要ありません。
LINEアカウントとPayPayアカウントをそれぞれ持っていれば、LINEのトークルームからPayPay残高を送る・受け取ることができます。LINEで友だちであればPayPay IDの交換も不要で、作成した共有リンクからPayPay残高の受け渡しが可能です。