スマホでクリップボード(コピー履歴)を出す方法【iPhone/Android】

クリップボードへのアクセス方法を知っておくと便利

スマホで文章の作成中に「数回前にコピーしたテキストをもう一度使いたい」というシーンは案外少なくありません。この記事では、コピーしたテキストの履歴を表示する(クリップボードへのアクセス)方法をAndroidスマホ・iPhoneそれぞれで解説します。

Androidスマホでコピー履歴を表示する方法

Androidスマホの場合、ほとんどの機種で「クリップボード」機能が搭載されています。クリップボードへのアクセス方法を知っておけば、いつでもコピーしたテキストの履歴がチェックできるうえ、再コピー&貼り付けもできて便利です。

Gbord(ジーボード)での確認方法

まずはXperiaやAQUOS、OPPOシリーズなど多くのAndroidスマホにプリインストールされているキーボード「Gboard」での確認方法を紹介します。ここでは「AQUOS wish」(Android 12)を例に操作手順を解説します。

Android クリップボード
Android クリップボード

メモ帳やメッセージアプリなど適当な文字入力ツールを開き、文字入力画面からボードアイコンをタップ。

すると、「クリップボード」と呼ばれるコピー履歴の保存システムが開きます。クリップボードには最大5つまでコピー履歴を保存でき、ここからいつでも再コピー&貼り付けがおこなえます。コピー履歴は文字だけでなく、画像も保存されます。

Android クリップボード 長押し
Android クリップボード 固定

Gboardのクリップボードは、5つ記録されると自動的に古いものから削除されてしまうので、頻繁に使うテキストは、消えないように固定しておくのがおすすめです。

固定したテキストは、通常のクリップボードの下に一覧で表示され、何件テキストをコピーしても上書きされることなく残り続けます。メールアドレスや住所、定型文などを固定しておけば、入力の手間がかなり省けるでしょう。

固定を解除したい場合は、固定したテキストを長押しして固定を解除をタップしてください。また、不要なコピー履歴は左右にスワイプすることで簡単に削除できます。

Android クリップボード 編集
Android クリップボード 削除 固定

鉛筆マークをタップすれば、選択したコピー履歴(複数選択も可能)を編集できます。ここからコピー履歴の「削除」「固定」「固定の解除」ができるので、まとめてコピー履歴を整理したいときに便利です。

クリップボードアプリを利用した確認方法

Gboardでもコピー履歴を確認できますが、表示できるのは5つまでと限られています。たくさんのコピー履歴を記録したい場合は、クリップボードアプリを活用しましょう。Androidでおすすめのクリップボードアプリには「コピペリスト」があります。

アプリ「コピペリスト」をダウンロード
Android アプリ コピペリスト
Android アプリ コピペリスト

テキストをコピーし、通知バーのクリップボードから登録をタップすれば、クリップボード上にコピー履歴が表示されます。「コピペリスト」アプリ上のクリップボードから登録をタップしても、同様にクリップボードに追加されます。

クリップボード上のコピーしたいコピー履歴をタップして、他のメモ帳やLINEなどにペーストすればOKです。

Android クリップボードアプリ コピペリスト
Android クリップボードアプリ コピペリスト
Android クリップボードアプリ コピペリスト

コピー履歴を長押しすれば、削除全件削除定型文に登録の操作が可能です。よく使うテキストは定型文として保存しておくと便利です。定型文は、フォルダに分類することもできます。

なお、本アプリでは画像を保存することはできません。

Galaxyキーボードでの確認方法

続いて、Galaxyシリーズのスマホにデフォルトでインストールされている「Galaxyキーボード」での確認方法です。

Galaxy キーボード
Android Galaxyキーボード

メモ帳やメッセージアプリなど適当な文字入力ツールを開き、入力画面を長押しあるいはダブルタップしてクリップボードを選択するか、メニューからクリップボードのマークを選ぶと、コピー履歴にアクセスできます。

頻繁に使うテキストを固定したり、テキストを指定(あるいは全選択)して削除したりすることも可能です。

iPhoneでコピー履歴を表示する方法

iPhoneにはコピー履歴にアクセスする方法が標準機能として搭載されていないため、サードパーティ製のアプリの利用、もしくはiOSの「ユニバーサルクリップボード」を利用するといった工夫が必要です。

iPhoneの標準機能ではクリップボードは確認できない

【iPhone】コピー機能

iPhoneのコピー機能

前述のとおり、iPhoneでは標準機能としてコピー履歴にアクセスする方法が存在しません。複数のコピー履歴を保持するためには、サードパーティ製のアプリを利用するのも一つの方法です。

次項で紹介する「Copy Center 2」は、無料で使えるクリップボードアプリ。この他にAppleデバイス間でコピー履歴を共有できる「ユニバーサルクリップボード」も便利な機能です。

1台のデバイスだけでコピーや貼付けをする場合は「Copy Center 2」などのクリップボードアプリで、複数のAppleデバイス間なら「ユニバーサルクリップボード」といったように、どちらの方法も知っておくとシーンに応じて使い分けができて便利です。

クリップボードアプリを利用した確認方法

iPhoneでコピー履歴を表示するのに便利なのが、無料のクリップボードアプリ「Copy Center 2」です。

Copy Center 2 使い方
Copy Center 2 使い方

使い方は簡単。「Copy Center 2」アプリをインストールしたうえで通常の方法でテキストをコピーし、「Copy Center2」アプリを開くだけです。

iPhoneでコピーした内容が「Copy Center 2」に自動で蓄積されていきます。一覧から任意のテキストをタップすると再びコピーされ、好きな場所にペースト(貼り付け)できる仕組みです。

コピーしたテキストはメインフォルダに加えて5つのフォルダに保存でき、各フォルダ50個まで(合計最大300個まで)保存可能です。

アプリ「Copy Center 2」をダウンロード
iOS 16.1以降は設定変更で確認ダイアログを非表示にできる
Copy Center 2確認ダイアログ

iOS16.1以降は貼りつけようとする度に確認ダイアログが表示されてしまう

iOS 16.1以降で「Copy Center 2」を利用する場合、テキストをコピーした後に「Copy Center2」アプリを開くと、確認ダイアログが表示されます。

以下の設定でダイアログを非表示にでき、ダイアログをオフにする手間が省けます。

設定アプリ
CopyCenterメニュー

「設定」アプリを開き、下へスクロールして[CopyCenter]を選択。設定画面で[ほかのアプリからペースト]をタップします。

ほかのアプリからペースト設定

「ほかのアプリからペースト」の設定で「確認」にチェックが入っていたら、「許可」を選択します。これで設定は完了です。

テキストをコピーして「Copy Center2」を開き、確認ダイアログが表示されずにテキストが蓄積されるか確認してください。

ユニバーサルクリップボードを使えばiOSデバイス間でコピー履歴をシェアできる

連携機能のシステム条件を満たしていれば、ユニバーサルクリップボードを使ってiOSデバイス間でコピー履歴を共有することができます。ユニバーサルクリップボードは、iOS 8以降のiPhoneおよびiPad、OS X Yosemite以降のMacで使用できます。

  1. 各iOSデバイスに同じApple IDでサインインし、「Handoff」機能をオンにする

    Apple コントロールセンター Bluetooth Wi-Fi オン

    コントロールセンターでBluetooth/Wi-Fiをオン

    Apple Wi-Fi Bluetooth オン

    「設定」でBluetooth/Wi-Fiをオン

    まずはコピー履歴を共有したいデバイスに、同じApple IDでサインインします。次にコントロールセンターもしくは設定アプリから各デバイスの「Bluetooth」と「Wi-Fi」をオンにしてください。

    Apple 設定 一般 
    Apple 設定 一般 AirPlayとHandoff
    Apple Handoff オン

    「設定」→一般AirPlayとHandoffと進み、「Handoff」をオンにします。これで、ユニバーサルクリップボードを使う準備は完了です。

  2. 一方のデバイスでテキストをコピーする

    Appleデバイス テキスト コピー

    今回はiPhoneでコピーしたテキストをiPadでペーストします。

    まずはiPhoneで、コピーしたいテキストや画像などを通常の方法でコピーしましょう。コピーした履歴がもう1台のクリップボードに追加されます。

  3. 他方のデバイスでペーストする

    Apple テキスト ペースト

    もう一方のiOSデバイス(今回はiPad)でペーストすると、iPhoneでコピーしたテキストまたは画像などが貼り付けられます。新しく何かをコピーするか、しばらく時間が経つまでコピー履歴は残っています。

スマホのコピー履歴に関するよくある疑問と答え

iPhoneやAndroidスマホにおけるコピー履歴の表示に関して、よく挙がる質問とその答えをまとめています。

Androidスマホでクリップボードが出ない場合は?

Androidスマホでクリップボードが出ない場合は、スマホが「Gboard」に対応しているかどうか確認しましょう。

端末によって確認方法が異なる場合がありますが、以下では「AQUOS wish」(Android 12)での確認方法を紹介します。

Android Gboard対応 確認方法

「設定」からシステム言語と入力画面キーボードと進み、「Gboard」が表示されていればクリップボードに対応しています。表示されないときは、画面キーボードを管理からGboardを追加してください。

それでもクリップボードが出ない場合、以下の手段が有効です。

  • 端末を再起動する
  • Gboardアプリをアップデートする
  • Gboardアプリのキャッシュを削除する

スマホでコピー履歴を削除する方法はある?

Androidスマホでは、クリップボードからスワイプで削除できます。iPhoneの場合、クリップボードアプリを使用していなければ最新のコピー履歴しか残りません。メモ帳などで何も書かれていない部分をコピーすれば履歴は消去されます。

Android スワイプで削除

Androidの場合

Apple 空白部分 コピー

iOSの場合

Androidスマホでは、クリップボードを開いてから削除したいコピー履歴を左右どちらかにスワイプすれば削除できます。

iPhoneの場合、クリップボードアプリを使っていなければ、コピー履歴は1つしか保存されません。コピー履歴をすぐに削除したい場合は、メモ帳アプリなどで何も書かれていない空白部分をコピーすることで直前にコピーしていた内容が消去されます。サードパーティ製アプリの場合、アプリによってそれぞれ削除方法が異なります。

クリップボードで画像を表示できる?

Androidスマホ、iPhoneともに画像もコピー&ペーストすることができます。

Androidスマホでは、標準機能のGboardでクリップボード上に画像を表示できます。iPhoneで画像のクリップボードを表示するには、画像のコピーに対応しているクリップボードアプリを利用する必要があります。

検証バージョン
iPhone XS
iOS
17.4.1
Galaxy S21+ 5G
Android
12
Pixel 4a
Android
12
AQUOS sense4 plus
Android
12
Xperia Ace III
Android
12
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