LINEには、友だちと話すような感覚でAIに質問できる「LINE AIアシスタント」機能が提供されています。日常の調べものやレシピ提案などの質問・相談から、言語の翻訳、ファイルの要約、写真の編集まで、幅広い使い方ができます。慣れ親しんだLINEのトーク上で、生成AIをスムーズに活用できるのが魅力です。
LINE AIアシスタントの公式アカウントを友だち追加すれば、誰でも10回まで無料で利用可能。それ以降は月額200円の有料プランに登録する必要があります。本記事では、LINE AIアシスタントの使い方や有料プランの登録・解約方法などを解説します。
「LINE AIアシスタント」とは? どんなことができる?
まずは「LINE AIアシスタント」とはどんなサービスなのか、その特徴を見てみましょう。
AIが質問に回答、要約・翻訳・画像解析も可能

「LINE AIアシスタント」は、知りたいことをLINEのトークに送ると、AIが回答してくれるLINEのAIサービスです。OpenAI社のGPT-4o mini、GPT-4oを用いています。
できることは主に以下の通り。
たとえば「東京タワーの高さは?」と言ったシンプルな質問に答えてくれるのはもちろん、PDFファイルを送信すれば、その内容を解析し、翻訳したり要約したりもしてくれます(詳しくは後述)。
10回までは無料で使える

体験プランで10回送信すると、有料プランへの登録を促される
LINE AIアシスタントは、無料で使える「体験プラン」と、月額200円の「有料プラン」という2つのプランがあります。
- 体験プラン(無料):すべての機能を無期限で10回まで利用可能
- 有料プラン(月額200円):すべての機能を無制限に利用可能
体験プランと有料プランで利用できる機能に差はありません。体験プランは10回利用した時点で終了し、有料プランへの加入を促されると同時に、LINE AIアシスタントへの質問はできなくなります。
LINE AIアシスタントを使う方法
LINE AIアシスタントの公式アカウントを友だち追加し、実際に質問を送るまでの手順を紹介します。
LINE AIアシスタントの公式アカウントを友だち追加
「LINE AIアシスタント」は、その公式アカウントを友だちに追加することによって利用できます。



ホームタブの検索欄に「LINE AIアシスタント」と入力し、表示されたLINE AIアシスタントを友だちに追加します。もしくは以下のリンクから直接友だち追加することもできます。
AIに質問を送る・利用規約に同意する


最初に質問を送ると、利用規約への同意を求められます。[利用規約を確認]→[同意する]をタップで、準備が整いました。

あとは、友だちにメッセージを送るのと同じように、AIに聞きたいことを送るだけでOKです。
回答内容が送られる


AIアシスタントが解析している間は「…」と表示され、解析が終わると回答が送られてきます。
なお、シンプルな質問であればすぐに回答を得られますが、PDFファイルの翻訳・要約などは文章のボリュームなどによって時間がかかります。
LINE AIアシスタントの有料プランを登録・解約する方法
ここではLINE AIアシスタントの有料プランに登録する方法、および解約する方法を解説しています。
LINE AIアシスタントの有料プランに「登録」する
LINE AIアシスタントを無料で試せる体験プランを利用できるのは10回までとなっています。もしそれ以上使いたい場合は、月額200円の有料プランに登録してください。
アカウント管理画面から有料プランに登録する



LINE AIアシスタントのトーク画面を開き、右上のメニューボタン
→[アカウント管理]→[有料プランに登録]へ進みます。質問を10回送ったのちに「10回の無料トライアルが終了しました」というメッセージが表示された場合は、メッセージ内の[有料プランに登録]をタップしてください。

「利用規約に同意する」にチェックマークを入れて、[支払う]をタップします。
決済して登録完了

iOS版LINEの支払い画面

Android版LINEの支払い画面
あとは画面の指示に沿って支払いを完了させればOKです。
iOS版LINEならApp Store決済、Android版LINEならGoogle Play決済で支払われます。

支払いが完了し、有料プランへの登録ができました。
LINE AIアシスタントの有料プランを「解約」する


LINE AIアシスタントの有料プランを解約する際は、トーク画面右上のメニューボタン
から[アカウント管理]へ進み、[有料プランを編集]をタップします。

iOS版LINEから解約する場合
サブスクリプションの解約画面が開くので、登録をキャンセル(解約)してください。
LINE AIアシスタントの活用例
LINE AIアシスタントを実際に利用した上での活用例を紹介します。なお、AIという性質上、質問が同じであれば回答も同じ、とは限らない点に注意してください。
AIに質問する


「日本で2番目に高い山は?」と、シンプルなクイズのような質問はもちろん、「友だちとケンカした。どうやったら仲直りできる?」という相談にも乗ってくれます。


また、「今日の献立考えて」といった質問を送るとレシピも教えてくれます。自分で検索するよりも素早く情報を得られますが、LINE AIアシスタントの回答はテキストのみで、写真や動画は送られてきません(写真編集をした場合を除く)。

画像や動画は送られてこない
「◯◯の写真(動画)送って」と言っても送られては来ないので、その点注意しましょう。
テキストやファイルを要約する
LINE AIアシスタントはテキストやファイルを要約することもできます。対応している文書ファイル形式はPDF、Word、PowerPoint、Excel、画像形式はPNGとJPGです。


ファイルを送る際は、[+]から[ファイル]へ。


送りたいファイルを選択し、[送信]をタップします。


翻訳か要約かを選択できるので、[要約]をタップしてください。
すると、回答が送られてきます。最初に送られてくる回答はシンプルな要約なので、ここで[文字数を変更]をタップしてみます。


文字数を聞かれるので[300]をタップしてみると、300文字前後の要約を送ってくれます。


なお、[テキストのトーンを変更]をタップすると、「もっとカジュアルに」「箇条書きで」「小学生に説明するように」「フォーマルな表現で」などから選ぶことができます。
翻訳する

英語を日本語に翻訳

日本語を英語に翻訳
LINE AIアシスタントは英語や韓国語などさまざまな言語の翻訳にも長けています。外国語→日本語はもちろん、日本語→外国語への翻訳も可能です。
日本語に翻訳するときは「以下の文章を日本語に翻訳してください」と付け加えたうえで、外国語の文章を送ります。翻訳を指示しないと、英語のテキストに対して英語で返答されるときがあるためです。
日本語から外国語に翻訳するときは、「以下の文章を英語に翻訳してください」と言語を指定します。

また、ファイルや画像内の文字も翻訳できます。対応している文書ファイル形式はPDF、Word、PowerPoint、Excel、画像形式はPNG、JPG、GIF、TIFFです。
画像内の文字を翻訳して欲しい場合は、友だちに写真を送るように送ればOKです。

また、文字だけの画像だけでなく写真も認識できます。たとえば英語で書かれた看板の意味が分からないとき、写真内の文字を認識して看板の内容を教えてくれます。
写真を編集する
LINE AIアシスタントでは簡単な写真の編集もしてくれます。


編集したい写真を送り、[写真を編集]をタップ。すると、「背景をぼかす」「背景の人物を編集」「スマート切り抜き」「解像度やサイズの調整」が選択肢として提示されます。
編集したい内容の[試してみる]をタップしましょう。

「背景をぼかす」を選んでみたところ、ぼかしの強度別に3種類の写真が送られてきました。なお、対応している画像形式はPNGとJPGとなっています。
写真に映り込んだテキストを読み取る


LINE AIアシスタントでは、写真内に写っているテキストを読み取ることもできます。
例えば写真を送ると、その写真についての特徴が送られてきますが、[テキストを認識]をタップすると、そのテキストだけを抽出してくれます。対応している画像形式はPNGとJPGです。