書類やチケット、フリマサイトで出品した衣類などを送る際に便利な「レターパック」。わざわざ郵便局まで出向かなくても、切手と同じように郵便局と提携しているコンビニで購入したり、店頭ポストから発送したりすることができます。
本記事では、レターパック(レターパックプラス・レターパックライト)が買えるコンビニや支払い方法、実際に購入して発送するまでの方法を紹介します。
レターパックが買えるコンビニと値段・支払い方法
レターパックが購入できるのは、郵便局と郵便切手類販売の委託業務を契約しているコンビニ。切手と同じように、店舗によってニーズの高い商品を用意しているため、実際には取り扱いがない場合などもあります。
レターパックが買えるコンビニ

レターパックが買えるコンビニは次のとおり。ただし、店舗や在庫状況によっては取り扱いのない場合があるほか、ファミリーマートやセブン-イレブンのように、ごく一部の店舗でのみ販売しているケースもあります。事前に最寄り店に問い合わせをしておけば安心です。
- ローソン
- ローソンストア100
- ミニストップ
- セイコーマート
- デイリーヤマザキ
- ファミリーマート
- セブン-イレブン
支払い方法は現金、一部で電子マネーが使える店舗も

切手が買える電子マネー「nanaco」はリアルカードのほか、「nanacoモバイル」も利用できる
レターパックを購入するには店頭でその旨を伝えるだけ。支払いは現金が基本です。価格はレターパックライトが370円、レターパックプラスが520円と郵便局と同じ金額です。
ただし、セブン-イレブンではイトーヨーカドーを含む全国70万店舗以上で利用可能な電子マネー「nanaco」で、ミニストップではイオングループの電子マネー「WAON」を使って購入することができます。ただし、いずれもポイント付与の対象外である点には注意が必要です。
また、一部レターパックを取り扱っているファミリーマートでは、現金以外にクレジット機能つきの「ファミマTカード」で支払うことも可能です。
コンビニ以外で買う方法
レターパックは、コンビニ以外でも郵便局や街の金券ショップなどで購入することができます。
また、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも取り扱っており、多くが送料無料で発送されています。バラ売りのほか、複数枚でセット販売されているケースも目立ちます。
さらに郵便局のネットショップで20枚単位で購入することも可能です。いずれも、現金以外の支払い方法が選択できるのがメリットです。
レターパックはA4サイズの荷物を全国一律料金で発送できる

「レターパック」は、郵便局が提供するサービスの一種。A4サイズ(縦34.0cm✕横24.8cm)、4kg以内の荷物を全国一律の料金で発送できます。専用封筒に入るサイズのものであれば、送りたいものをまとめて封入することができ、近くのコンビニで購入から発送までを済ませられる(一部を除く)のが特長です。
- 手紙や請求書などの信書
- 本、カタログ、パンフレット、商品サンプル、チケット類など
- CDやDVD、ブルーレイディスクなど
- 衣類
- メルカリなどのフリマサイトで出品した小型商品(貴金属などの貴重品や精密機器以外)
価格は郵便局と同じ、レターパックプラス・レターパックライトの2種類

レターパックには、封筒の厚みや配達方法によって金額が異なる「レターパックライト」「レターパックプラス」の2種類が用意されています。
- A4サイズ(縦34.0cm×横24.8cm)・4kg以内・厚さ3cm以内なら370円で発送できる「レターパックライト」(郵便受け配達)
- 520円で厚さが3cmを超えても発送できて、対面受け取りが安心の「レターパックプラス」
- 追跡サービスで荷物の配達状況がわかる
- 請求書や各種証明書といった「信書」を送ることもできる
- 現金を送ることはできない
- 損害賠償はない
- ポストに投函でき、レターパックプラスなら集荷依頼も可能
- 配達日の指定はできない
- 海外に発送することはできない
- こわれもの、精密機器、なまもの、貴金属などの貴重品、爆発物は送付できない
レターパックプラス | レターパックライト | |
---|---|---|
金額 | 520円 | 370円 |
サイズ | 34.0cm×24.8cm(A4サイズ) | 34.0cm×24.8cm(A4サイズ) |
重さ | 4kg以内 | 4kg以内 |
厚さ | - | 3cm以内 |
配達方法 | 対面配達(受取時に受領印または署名が必要) | 郵便受け配達 |
荷物追跡サービス | ○ | ◯ |
損害補償 | × | × |
レターパックは荷物を入れてポストに投函するだけでOK
レターパックは購入後、荷物を封入して宛名を書き、郵便ポストに投函するだけ。もちろん切手は不要です。レターパックプラスは受領印が必要な対面配達で、レターパックライトは郵便受けに配達されます。
-
レターパックを購入する
- 郵便窓口、コンビニ、郵便切手類販売所、郵便局のネットショップ(20枚単位)のほか、各種ECサイト(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなど)で購入できる
-
荷物をレターパックに入れる
- A4サイズ、4kg以内(レターパックライトは厚さ3cm以内)の荷物を入れ、宛名を書く
- 依頼主保管用シールは剥がしておく(荷物の追跡サービスを利用するため)
-
郵便ポストに投函する
- コンビニの店舗内外に設置されているポストから投函する
- 郵便窓口への差し出しもできる
- レターパックプラスは集配依頼もできる
レターパックはコンビニで出せる、発送時の注意点とは
レターパックをコンビニから発送する場合は、ポストに投函します。レジでの差し出しはできないため注意が必要です。
レターパックを発送できるコンビニ

レターパックは、コンビニの店舗内外にポストが設置してある場合、ポストに投函することで発送できます。その際、次の点に注意が必要です。
- 関係法令上、店舗では計量・計測ができない
- レターパックが入り切らないポストには投函できない
- 店舗に荷物を預け入れることはできない
- 各店舗ごとに収集時刻が決まっており、投函するタイミングに注意が必要
- レターパックプラスの「配達証」が剥がれてしまっていると郵便局で受理されない
このほか、レターパックの発送前に「ご依頼主さま保管用シール」を剥がし忘れないようにしましょう。
もし剥がし忘れたとしても問題なく相手には届きますが、シール記載の番号によって追跡サービスが利用できるため、トラブル発生時や荷物の配送状況や到着を把握したい場合などに支障をきたします。
コンビニ以外の発送方法は?
コンビニにポストが設置されていない、近くにポストが見当たらない、などの事情でコンビニから発送できない場合、次の選択肢があります。
- 郵便窓口から発送する
- 郵便局に集荷依頼をする(レターパックプラス限定)
郵便局の公式無料アプリ「日本郵便」を使えば、レターパックプラスの集荷依頼から、発送後の荷物の追跡までアプリ内でおこなうことができます。
レターパックのコンビニ受け取りはできない

Amazonの「コンビニ受け取り」サービスのように、勤務先やいつも立ち寄るコンビニでレターパックを受け取りたい、といった要望も多いようですが、残念ながらレターパックをコンビニで受け取ることはできません。
レターパックライトは郵便受け配達なので、受取人の在・不在は影響しませんが、万が一郵便受けに入らなかった場合には、「不在配達通知書」が差し入れられ、荷物は一旦配達をおこなう郵便局に戻ります。
レターパックプラスは対面配達で、受け取りに受領印(署名)が必要になるため、不在時には同じように「不在配達通知書」が差し入れられ、荷物は郵便局に戻ります。