高畑充希と竹内涼真の魅力が溢れた『過保護のカホコ』は、人生で大切なことを教えてくれる

高畑充希と竹内涼真の魅力が溢れた『過保護のカホコ』は、人生で大切なことを教えてくれる

忙しい日々を送っていると、「自分はなんのために生きているんだっけ」と思う瞬間はないでしょうか。

「自分はなんのために仕事をしているのだろう」「自分はどうしてこの人と一緒になったのだろう」など、心に刺さった小さな棘(トゲ)のような疑問は、ふとした瞬間に思い浮かんでも、すぐに多忙な日々に流されてしまいがちです。

日本テレビ系列で放送中のドラマ『過保護のカホコ』は、そんな問いかけを視聴者に対して真っ直ぐに投げかけます。

動画配信サービスのHulu(フールー)では、『過保護のカホコ』の全話が見放題です(2018年7月13日時点)。

過保護に育てられすぎたカホコの物語

過保護のカホコ ドラマ hulu 見逃し

大学4年生のカホコは両親から愛情たっぷりに育てられた箱入り娘で、性格は天真爛漫。ただ、過保護に育てられすぎたため、一人では着ていく服も決められず、すべてママに聞いています。

就職活動の面接先も、面接での振る舞い方も、全部ママのアドバイス通りにするカホコは、ある日、同じ大学の画家志望の青年・麦野に「お前はなんのために働くんだ」と諭されるも、答えることができません。というより、カホコはそんなことを考えたこともなかったのです。

これまでなんでもママが決めてくれたカホコですが、大人になるには自分で自分の人生を決めなくてはなりません。仕事のこと、恋のこと、人生すべてのことに自分で責任を持つのが大人になるということ。過保護すぎる家庭に育てられたカホコは、その遅すぎる一歩を踏み出します。

それからのカホコは、パパや親戚にストレートな質問をたくさんするようになります。

「どうして今の仕事をしているの?」「どうしてママと結婚したの?」

多くの人がいろいろな場面で、こうした問いかけをしたり、されたりしてきたと思います。けれど、しっかりと答えるのはなかなか難しいものです。

なんのために今の仕事に就いたのか。自分で納得できる答えを持っている人は、この社会にどれくらいいるのでしょうか。筆者も、ついつい何となく仕事をしているのではないかと思うときがあります。

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このドラマでは、純粋培養のカホコが人生の疑問に全力でぶつかって、少しずつ自分で考えて行動するようになり、ちょっとずつ大人になっていく過程をお父さんの視点で楽しめます(ナレーションや心の声をカホコの父親役・時任三郎さんが担当しています)。

主人公のカホコを演じる高畑充希さんがとにかく可愛くて、初恋の相手となる麦野(竹内涼真さん)の的確なアドバイスもタメになり、見逃せません。

これからの人生をどうすべきか悩む若い人にはもちろん刺さるモノがたくさんあるでしょうし、カホコくらいの年齢の子を持つ親世代にも人生を振り返る良いキッカケとなりそうな作品です。

構成・文:杉本穂高

編集:アプリオ編集部