iPhone 8以降のモデルでは、新たに急速充電に対応しています。30分で50%まで充電できるという魅力的な規格ですが、そのためにはMac用の充電器と別売のケーブルが必要で、かなりコストがかかります。
そこで今回は、いわゆるサードパーティ製のケーブルやACアダプターを購入して試してみました。少しでも予算を抑えて、超急速充電ができれば嬉しい限りです。
スマホの「急速充電」とは、対応充電器・ケーブル等の選び方とおすすめ製品
一番わかりやすい、失敗しないUSB Type-Cケーブルの選び方
iPhoneの新しい急速充電に注目
これまで、iPhoneの急速充電は5V/2Aでの充電でした。一昔前のモバイルバッテリーやACアダプターを使うと5V/1Aでしか充電ができなかったので、かなり速く感じたものです。
ところが、iPhone 8、8 Plus、Xはさらなる急速充電に対応しています。Appleが認めているのは、純正のUSB-C×Lightningケーブルと、Mac用のACアダプターの組み合わせです。規格としてはUSB PDなので、市販のバッテリーやACアダプターでも急速充電ができるはずなのですが、肝心のケーブルが販売されていませんでした。
Apple純正のケーブルは1メートルの製品で、2800円(税別)と高価です。また、29WのUSB-C電源アダプターは5200円(税別)です。急速充電のために8000円も出すのはちょっと負担に感じます(左記2品はApple Storeの価格です)。
ということで、最近登場してきたサードパーティ品を購入してテストをしてみることにしました。ケーブルには膨大な種類があるのでわかりづらいのですが、急速充電のためには、片方がUSB-Cで逆側がLightningのケーブルを使います。今月購入したのは新しく登場したケーブルですが、ACアダプターやモバイルバッテリーは最近購入した製品でテストしています。
左は「Wofalo」のUSB-C×Lightningケーブルで1299円。中央は「Baseus」のケーブルで989円。ケーブル類はアマゾンで購入した
サードパーティ製ケーブルは急速充電が利用できない製品も
早速、手に入れたケーブルで試してみました。Baseusの白いケーブルは、残念ながら急速充電はできませんでした。今回写真は撮っていませんが、同じBaseusのケーブルでもPD対応と表記されている製品は急速充電が可能でした。また、Wofaloのケーブルでも急速充電はできました。
Baseusのケーブルでは急速充電できなかった
Amazonの説明を見ると、新しい急速充電には非対応の商品でも「急速充電」と記載されているケースがほとんどです。これは、前記のように5V/2Aの“以前の急速充電”には対応しているわけですから、嘘ではありません。とはいえ、非常にわかりにくいのが実情です。しかも、中国系の製品は問い合わせても返答がなかったり、遅いので困ります。
目安としては、「30分で50%」「1時間でフル充電」と記載されている製品なら急速充電ができる可能性があります。なお、チェッカーで測ってみると、急速充電では14V/0.7A程度で充電できています。バッテリー残量が7〜8割に回復すると保護のために速度が落ちてきます。
Apple純正ケーブルではもちろん急速充電ができた
Wofaloのケーブルでは急速充電が可能だった
市販のACアダプターでもチェック
続いて市販のACアダプターで、PDに対応している製品でも試してみました。
AUKEYの46Wのアダプターは3999円と頃合いの価格です。また、Ankerのバッテリーに付属しているACアダプターでもテストしました。こちらは30Wで、単体なら2299円で販売されている製品と同じだと思われます。
今回は3つのACアダプターでテストした。左からAnkerの30Wの製品、Apple純正、AUKEYの46Wの製品
結果は、どちらも急速充電が可能でした。ただ、純正のACアダプターでは14.6V/0.7A程度での充電になるのに対して、9.2V/1.2A程度の充電になります。電圧が異なるのですが、ほぼ同様の時間で急速充電ができるようです。なおケーブルは、前述のテストで急速充電に対応していた製品が利用可能でした。
つまり、ケーブルとACアダプターを合わせて3000円ちょっとでも、1時間でフル充電できる環境が手に入るというわけです。
Ankerの30Wモデルでも急速充電は可能。予算を抑えるならこのタイプで十分だ
AUKEYの46Wモデルも急速充電ができた。パソコンにも使いたいなら、こちらを選びたい
純正のACアダプターでも当然、急速充電ができた
モバイルバッテリーでも急速充電ができる
急速充電が可能なケーブルを手に入れたら、同じくPD対応のモバイルバッテリーを使う急速充電もできるはず。うまくできれば、外出先でも1時間でフル充電できてしまうから魅力的です。
今回は手元にあった「Anker PowerCore+ 26800 PD」でテストしてみました。価格は9999円ですが、前記のACアダプターが付いてくることを考えれば割安です。こちらもあっさりと急速充電が可能で、ケーブルもACアダプターで急速充電できたものは利用可能でした。手元の他のUSB PDバッテリーでも、同様に急速充電ができました。
PD対応のバッテリーは、主にパソコン向けの製品が多いために大容量で重くなりますが、iPhoneも併用できるならとても便利。旅行や出張にはおすすめです。
なお今回のテストでは、あくまで筆者の購入した製品と環境で充電できたことの報告です。また、急速充電の可否もチェッカーで計測しています。すべての組み合わせで長時間の充電テストをおこなっていないので、参考情報としてお読みいただければ幸いです。
Anker PowerCore+ 26800 PDで急速充電をテスト
Wofaloのケーブルで急速充電ができた
純正のケーブルでも急速充電は可能だ
構成・文:戸田覚
編集:アプリオ編集部