おすすめ製品はどれ? USB Type-Cケーブルの選び方【最新版】

おすすめ製品はどれ? USB Type-Cケーブルの選び方【最新版】

最近のAndroidスマートフォンは、多くがUSB Type-Cポートを採用しています。パソコンにも搭載モデルが増え、ワイヤレスイヤホンなどにも採用されはじめています。

これまでに使ってきたmicroUSBケーブルとは違って、ケーブルの種類がとても多く、適当に買うと充電速度が遅かったり、バッテリーの性能が発揮できなかったりすることがあります。

そこで今回は、ややこしい状況のUSB Type-C(以下USB-C)ケーブルを整理し、具体的なおすすめ製品を挙げながら、自分が持っているデバイスに合っている製品の選び方を解説します。

USB Type-Cケーブル選びの基本

端子の規格については、後ほど詳しく説明します。まずは、失敗しないケーブルの選び方を紹介します。急速充電を利用したいなら、バッテリーや充電器とケーブルも規格にあっているものを揃える必要があります。対応をよく調べて手に入れてください。

最近は安価なケーブルも増えています。充電そのものはほぼ問題なくできますが、急速充電には対応が必要になります。特に、USB-C×USB-C、USB-C×Lightningケーブルは規格に合っていないと高速に充電できないケースが少なくありません。USB-Cケーブルを選ぶ際には、正規認定品とうたわれているものが安心です。

ケーブルは安ければよいわけでもありません。あまりにも安いケーブルは耐久時間が短かったり、断線するなどして発熱や火災などの原因にもなりかねません。聞いたことのあるメーカーの製品を選んでおけば安心です。

長さは好みで選んでも構いませんが、実は長すぎても価格が高く、また取り回しがよくありません。多数の端子を持つ充電器に長いケーブルを数本つなぐと、ぐちゃぐちゃに絡まってしまいます。充電が目的ならケーブルは短いほど良いでしょう。充電しながら使いたい場合には、充電器からの距離を考えて選びます。

USB-Cケーブルの種類は大きく分けて3種類

USB-C端子を搭載するケーブルは、コネクターの種類で考えると大きく3つに分類できます。もちろん片方はUSB-C端子になり、逆側の端子が3種類あるわけです。

USBーC×USB-Aケーブル

これまで普通に使ってきたUSB端子は、USB Type-Aと呼ばれます。パソコンやモバイルバッテリーに付いている、おなじみのポートに対応しています。

コンビニなどでもよく見かけるのが、USB-C×USB-Aケーブル

USB-C×USB-Cケーブル

最近増えてきたケーブルで、USB PowerDelivery(以下USB PD)による急速充電に対応します。パソコンに充電する場合には、このタイプのケーブルを使います。

USB-C×USB-Cケーブルは、USB PDの急速充電に利用します

USB-C×Lightningケーブル

iPhoneやiPad(どちらも比較的新しい対応モデル)に急速充電するために使います。通常の速度での充電なら、今までどおりUSB-A×LightningでOKです。いま、最も選択に神経を使うケーブルです。

最新のiPhoneに急速充電するために使うUSB-C×Lightningケーブル

USB-C×USB-Aケーブルのおすすめ製品

最も一般的なケーブルで、片方がおなじみのUSB端子、もう片方がUSB-C端子になっています。昔から使っている充電器やバッテリーを最新のスマホにつなぐ場合には、このケーブルを選ぶことになります。ただし、最新の充電器はポートがUSB-Cのみというケースもあるので、気をつけてください。

スマホの急速充電がQuickChargeの場合、このケーブルを使うことにより最高速度で充電できます。ただし、QuickCharge 4は後述するUSB PDの規格を含んでいます。今後は、USB PDの普及によってQuickChargeを使うケースは減ってくるでしょう。

基本的にはスマホ、バッテリー、充電器の規格がどうあれ、スマホ側がUSB-C端子ならこのケーブルで充電は可能です。ただし、規格がマッチしていないと急速充電ができないわけです。

USB-C×USB-Aケーブルを選ぶ際には、56Ωの抵抗が使われているものを選ぶと安心です。これは、充電器などの出力を判別して大きすぎる出力による事故を防ぐ役割があります。最近の製品はほとんどが56Ωの抵抗を採用しています。また、USB-AコネクターをUSB-Cに変換するアダプターも、56Ωの抵抗を採用しているものを選びたいところです。

通常速度の充電、QuickChargeの充電などにUSB-C×USB-Aケーブルを使う

エレコムの「MPA-AC01NWH」は最大5V、3Aの急速充電が可能

「Anker PowerLine USB-C & USB-A 3.0」ケーブルの3本セットはお得。ケーブルが複数必要な時はセット品が割安だ

USB-C×USB-Cケーブルのおすすめ製品

両端がUSB-C端子になっているケーブルです。充電器やバッテリーにもUSB-Cポートを搭載した製品でなければ利用できません。ケーブルに方向はないので、どちら側を使っても問題ありません。

最近の急速充電として主流になってきたUSB PDに利用するケーブルです。実はこのタイプが、最も選択に悩みます。急速充電に対応していなくてもよいなら、両端がUSB-C端子のケーブルで充電は可能です。

USB PDによる急速充電を行いたいなら、「USB PowerDelivery対応」と記載された製品を選びましょう。本来は、規格通りに作られていれば、USB PDで充電ができるはずですが、メーカーが対応をうたっているほうが安心です。

スマホの場合は、ほとんどの機種が18WのPD対応なので、USB PD対応ケーブルならほぼ問題なく急速充電できます。もちろん、充電器やバッテリーもUSB PDに対応している製品を選びます。スマホの場合は、対応機種ならどれでも大丈夫です。

PowerDelivery対応のスマホやタブレットに充電するには、USB-C×USB-Cケーブルが必要

エレコムの「MPA-CC10NBK」は5V、3Aの急速充電が可能だが、USB PDには非対応。USB PDで急速充電したいなら「U2C-CC5P30NBK」シリーズ等がおすすめ

パソコンに充電したい場合

パソコンにも充電したい場合には、USB PD対応ケーブルでも種類をチェックする必要があります。USB PD対応のケーブルにも3Aと5A対応の2種類があります。61W以上の急速充電が可能なMacBook Pro 15インチモデルなどは、3Aケーブルでは60Wでしか充電ができません。

最近は100Wの出力ができる充電器も登場してきました。パソコン以外を含め、60W以上の出力が必要なら、ちょっと高くなりますが5A対応ケーブルを選んでください。もちろん、5Aケーブルでスマホに充電しても問題はありません。

パソコンが45Wなら、45W以上の出力の充電器と3Aケーブルで急速充電できます。パソコン87Wなら、87W以上の出力の充電器と5Aケーブルを使うと、最大の急速充電が可能です。

パソコンの場合は、充電器とケーブルの両方が合っていないと、PDでの充電ができません。出力が不足していると、充電そのものができなかったり、できたとしても遅く、使いながら充電器に挿していてもバッテリーが減ることもあります。

パソコンへの急速充電もUSB PD対応モデルが増えてきた。こちらでも、USB-C×USB-Cケーブルが必要

パソコンのデータ転送について

パソコンでは、USB-Cポートに外付けのドライブなどをつないでデータをやりとりすることがあります。この際にも、ケーブルが規格に合っていないと高速な転送ができません。

両端がUSB-Cのケーブルでも、そもそもUSB 2.0とUSB 3.1に対応している製品があります。簡単に規格を分けると次のようになります。高速なデータ転送を望むなら、高価なケーブルを手に入れる必要があります。

  • USB3.1 Gen2:最大10Gbps
  • USB3.1 Gen1:最大5Gbps
  • USB2.01:最大480Mbps

エレコムの「USB3-CC5P05NBK」は、USB PDに対応し5A出力で最大10Gbpsのデータ転送も可能(USB3.1 Gen2対応)

「Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) 」は5Aに対応するパソコンの充電にも向くケーブル

モニターとの接続について

まだ数は少ないのですが、USB-Cケーブルでつなげるモニターもごく少数ですが登場しています。これらを利用するためには、対応しているケーブルが必要になります。

USBーC×Lightningケーブルのおすすめ製品

iPhone XS、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8(すべてシリーズ)には新しい充電規格が採用されており、実質的にUSB PDの18Wと同様の急速充電が可能です。

PD対応の充電器やバッテリーに加え、対応するケーブルを揃える必要があります。このケーブルが難題です。Appleの純正ケーブルは問題なく使えます。他にも、Ankerやエレコムから対応ケーブルが発売されています。これらの製品は必ずAppleの正規ライセンスを取得したものを選んでください。

正規ライセンスを取得していないケーブルでも通常速度の充電はできます。また、急速充電ができる可能性もありますが、iOSのアップデートなどで充電ができなくなることがあります。筆者も、安価なUSB-C×Lightningケーブルを使っていてアップデートで急速充電ができなくなる経験をしています。

USB-C×Lightningケーブルでは最新のiPhoneにUSB PD相当の急速充電ができる

エレコムの「MPA-CL10WH」は正規認証品の最新モデル

「Anker PowerLine II USB-C & ライトニングケーブル」も正規認証品で安心して使える

まとめ

USB-Cケーブルは価格だけで選ぶと後悔しかねません。急速充電のつもりができていなかったり、また短期間で使えなくなることもあります。ちょっと高いですが、安心して使えるケーブルを選びたいところです。

USB-Cケーブルは非常に多くの種類がありますが、充電速度やパソコンのデータ転送速度を気にしなければ、どれでもほとんど問題なく使えます。こだわって選びたい人は、ややこしい規格を理解してベストな製品を見つけてください。

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部

EDITED BY TOKIWA