「iPadOS 14」の新機能まとめ ウィジェットや手書きが大幅に進化

新しいiPadOSが登場しました。バージョンは14で「iPadOS 14」の名称になります。このOSをインストールするとウィジェットが搭載され、使い勝手も向上した最新のiPadが使えるようになります。手書き機能も大いに進化しています。

iPadOS 14は古いiPadにも対応する

iPadOS 14に対応しているデバイスは、以下のようになっています。

  • 12.9インチiPad Pro(第4世代)
  • 11インチiPad Pro(第2世代)
  • 12.9インチiPad Pro(第3世代)
  • 11インチiPad Pro(第1世代)
  • 12.9インチiPad Pro(第2世代)
  • 12.9インチiPad Pro(第1世代)
  • 10.5インチiPad Pro
  • 9.7インチiPad Pro
  • iPad(第8世代)
  • iPad(第7世代)
  • iPad(第6世代)
  • iPad(第5世代)
  • iPad mini(第5世代)
  • iPad mini 4
  • iPad Air(第4世代)
  • iPad Air(第3世代)
  • iPad Air 2

iPad Air 2やiPad(第5世代)にもインストールできます。古い機種にも新しいOSが対応するのが、Appleのいいところです。

9.7インチのiPad Proは、2016年春に発表されたモデルです。ただし、Apple Pencilに対応していないモデルは、後述するApple Pencil関係の機能は利用できません。

新デザインのウィジェット、サードパーティアプリも続々対応

そもそも、iPad OSにはホーム画面のトップページ左にウィジェットが表示できました。こちらが一新され、新しいデザインのウィジェットが使えるように進化しました。iPhone向けのiOSと同じデザインになり、使い方も同様になっています。

【iOS 14】iPhoneのホーム画面にウィジェットを追加する方法

標準で提供されているウィジェットだけでなく、サードパーティのアプリでもウィジェットが提供されているものが登場しています。今後も搭載するアプリが増えてくることでしょう。

ウィジェットを利用するには、アイコンを長押しするなどしてホーム画面を編集するモードにします。アイコンが揺れていればOKです。画面左上の[+]ボタンを押すと、新しいウィジェットが追加できます。また、ウィジェットに付いている「−」ボタンで削除できます。この状態で各ウィジェットを動かせば、表示する順番も変えられます。

iPadOS 14

画面左がウィジェット。表示されていなければホーム画面を右にスワイプすればOK

iPadOS 14

アイコンを長押しするなどして、編集モードにすればウィジェットも編集できる。[+]ボタンを押す

iPadOS 14

ウィジェットの追加ができる

iPadOS 14

ウィジェットの数は今後どんどん増えるだろう

iPadOS 14

サードパーティのアプリもウィジェットに対応しはじめている

iPadOS 14

ウィジェットはサイズが選択できるので、自分の使い道に合わせてカスタマイズしよう

標準アプリがサイドバーなどでより使いやすく

主に標準アプリの画面が再設計され、使いやすくなりました。たとえば「写真」は、新たにサイドバーが搭載されています。また、他のアプリもサイドバーを搭載したり、内容が変わって使いやすくなりました。さらに、プルダウンメニューが追加されたアプリもあります。

これらの新しいデザインは、タッチ操作でも快適に使えますが、マウスやトラックパッドでの操作にも向きます。iPadがよりパソコンライクに使えるように進化したわけです。

iPad OS 14iPadOS 14
iPad OS 13iPadOS 14

(スライダーで比較可能)写真アプリには新たにサイドバーが搭載された。前OSより使いやすい

iPad OS 14iPadOS 14
iPad OS 13iPadOS 14

(スライダーで比較可能)ファイルアプリには、プルダウンメニューが追加されて使いやすくなっている

ミー文字やAirPodsの音声切り替えなども進化

標準のメッセージで利用する「ミー文字」が進化し、新しいスタイルを作れるようになっています。メッセージをよく使う方にはとても楽しい機能です。

他にも、家の照明などをコントロールする「ホーム」も機能がアップしています。海外では「マップ」が進化し、自転車のルートが提供されていますが、残念ながら日本ではまだ対応していません。

AirPods Pro等を利用しているユーザーは、iOS 14のiPhoneなどとの組み合わせで、自動切り替えができるようになったのも嬉しいポイントです。たとえば、iPadで映画を観ている状態で、iPhoneの音楽を再生すると自動的に再生が音楽に切り替わります。

iPadOS 14

ミー文字の表現が増えてより楽しくカスタマイズできる

iPadOS 14

マップに自転車のルートが追加されている。日本での利用が可能になるのが待ち遠しい

Apple Pencilの手書き機能が大幅に向上

Apple Pencilを利用して、テキスト入力や編集ができるようになっています。ペンの種類に新しく「A」と表示されるタイプが追加されました。この機能が使えるのは、現時点では英語と中国語のみですが、試してみると楽しいでしょう。

このペンで文字を書くと、自動で認識してテキストに変換できます。つまり、テキスト入力がApple Pencilでできるわけです。さらに編集にも対応しており、文字を消すようになぞると削除できます。

また、ブラウザの検索窓などにもApple Pencilでテキスト入力ができるようになった点も目を見張ります。メモ等で図形を認識する機能も驚かされるでしょう。丸やハートなどの図を描いてペンを少し止めていると、自動で画像データに変換されます。

iPadOS 14

新しくAのマークが付いたペンが追加された

手書きの文字がテキスト化できる

たとえば、文字の間に線を書くように動かすとスペースを入れられる。逆にするとスペース削除できる

検索窓などにも手書きで文字が入力できる

図形を画像データに変換できる

まとめ

iPadOS 14は、ウィジェットやアプリのデザイン変更など便利な進化を遂げています。手書きのテキスト化などがまだ対応できていないのが残念ですが、対応機種なら無料でアップデートできるので、興味のある人はインストールしてみてください。Apple Pencilユーザーは、今後の日本語対応を楽しみに待ちたいところです。

本記事に関連して、iPadOS 14のレビューを下記動画でもまとめています。ぜひご覧ください。

構成・文:戸田覚

編集:アプリオ編集部