iPhoneやiPadを使う上で最も重要な設定のひとつがパスコード設定。パスコードの組み合わせは、6桁だと100万通り、4桁なら1万通りが考えられます。
パスコードさえ設定しておけばセキュリティは万全のように見えますが、実際は誕生日などの分かりやすい番号を選んで使っている人も多く、一概に安全とは言えません。その人が設定しそうなパスコードの総当り入力によって正解にたどり着けるケースがあるからです。
そこでおすすめしたいのが、「データを消去」というオプション。パスコードの入力を10回連続して間違えると、端末のデータを自動的に消去します。万が一、端末を紛失したり盗まれたりしても、パスコードが推測される前にデータを消去して、個人情報を守ることができます。
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本記事では、パスコード入力を連続して失敗した時に端末内データを消去する機能の設定方法を解説します。
「データを消去」を設定する方法
1「設定」アプリを開く
ホーム画面で「設定」アプリをタップします。
2[Touch IDとパスコード]をタップする
「設定」画面で[Touch IDとパスコード]をタップします。
3パスコードを入力する
「パスコードを入力」画面に移動するので、パスコードを入力します。
4[データを消去]をオンにする
「Touch IDとパスコード」画面を下にスクロールし、最下部にある[データを消去]のオプションをオンにします。
5[使用]をタップする(完了)
最後に[使用]をタップすれば、パスコード入力を連続で失敗したときにデータを消去する設定は完了です。
パスコードを間違え続けるとどうなる?
間違ったパスコードを入力し続けると、4回までは通常通り本体が振動するだけですが、5回間違えるとiPhoneがロックアウトされ、「iPhoneは使用できません」というメッセージが表示されます。
5回間違えるとiPhoneがロックアウトされ、パスコードを入力できなくなる
ロックアウトの時間は徐々に長くなります。最初は1分間ですが、6回間違えると5分、7回目と8回目は15分、9回目からは60分の間、緊急電話以外の機能を呼び出せなくなります。
そして、「データを消去」のオプションをオンにしていた場合、10回目に間違えると端末のデータが自動で消去されます。
データが消去されたらバックアップから復元する
パスコードの入力を自分で10回連続して間違えるということは、あまりないでしょう。
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しかし、小さな子どもがパスコードを間違って入力し続け、端末内データが消去されてしまうということはあるかもしれません。
このような場合、Finder/iTunesやiCloudにバックアップデータが作成されていれば、復元操作を行ってデータを元に戻すことができます。バックアップと復元のやり方については、下記記事を参照してください。
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なお復元には、初期化前にサインインしていたApple IDのパスワードが必要です。そのため、端末が第三者の手に渡っているような深刻なケースでも、データを復元される恐れはほぼありません。
検証端末:iPhone 6s(iOS 9.3.2)