IIJmioってどう? 実際に契約して感じたメリット・デメリット、通信速度などレビュー

IIJmioの回線速度を計測してみた
ティザー画像

IIJmio(アイアイジェイミオ)は、大手インターネット事業者インターネットイニシアティブが提供する格安SIMサービスです。月々のスマホ代の節約に、IIJmioを乗り換え(MNP)候補にする人もいるでしょう。

本記事では、IIJmioが提供する料金プラン「ギガプラン」はどんなプランなのか解説。また、IIJmioの特徴やデメリット、通信速度などもレビューしています。

IIJmio「ギガプラン」ってどんなプラン? 特徴・デメリットを解説

IIJmioの「ギガプラン」は、データ通信量から選べる料金プランです。物理型のSIMカードだけでなくeSIMでも契約可能です。

ここではギガプランの特徴・メリットとデメリットを紹介します。

特徴1:データ通信量から自分にあったプランを選べる

IIJmioギガプラン
【ギガプラン】音声SIM・音声eSIM 基本料金
 

基本料金

2ギガ 月額850円
5ギガ 月額950円
10ギガ 月額1400円
15ギガ 月額1800円
25ギガ 月額2000円
35ギガ 月額2400円
45ギガ 月額3300円
55ギガ 月額3900円

「音声SIM」と「音声eSIM」は、電話・SMS・データ通信が使える一般的なSIM。データ通信量は2GB~55GBから選べます。余ったデータ通信量は翌月末まで繰り越し可能です(後述)。また、「音声SIM」と「音声eSIM」はドコモ・au回線から選択でき、回線による月額料金の違いはありません。

契約したデータ通信量を超過した月は、翌月に通信量がチャージされるまで低速モードでの通信となります(後述)。データ通信量の追加購入(1GB/220円)や、同一mioIDの別回線からのデータプレゼントなどで低速モードを解除できます。なお、追加購入したデータ通信量はチャージした当月が有効期限で、翌月に繰り越しできません。

【IIJmio】対象プラン割引&データ増量キャンペーン実施中
IIJmio ハッピースマイルキャンペーン
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IIJmioでは「ハッピースマイルキャンペーン」において、音声SIM・音声eSIM対象プランの割引とデータ通信量の増量を実施しています。また、各種通話オプションも割引されています。キャンペーンの終了時期は未定です。

通常料金 キャンペーン適用時
2GB:月額850円 2GB:月額850円(キャンペーン対象外)
5GB:月額950円 5GB:月額800円(最大3カ月間、月150円割引)
10GB:月額1400円 10GB:月額1250円(最大3カ月間、月150円割引)
15GB:月額1800円 25GB:月額900円(最大3カ月間、月900円割引&データ10GB増量)
25GB:月額2000円 35GB:月額2000円(最大3カ月間、データ10GB増量)
35GB:月額2400円 45GB:月額2400円(最大3カ月間、データ10GB増量)
45GB:月額3300円 55GB:月額3300円(最大3カ月間、データ10GB増量)
55GB:月額3900円 65GB:月額3900円(最大3カ月間、データ10GB増量)

通常料金と比べて最もお得になるのは25GBプランです。最大3カ月間、データ通信量が10GB増量して月額料金も半額となります。

2GBと5GBは最大3カ月間、月額料金が150円割引。25GB以降のプランは月額料金そのままで、最大3カ月間データ通信量が10GB増量します。2GBプランはキャンペーン対象外なので、割引・データ増量はありません。

通話定額5分+(1回5分以内の国内通話無料)

月額500円が最大3カ月間0円

通話定額10分+(1回10分以内の国内通話無料)

月額700円が最大3カ月間0円

通話定額かけ放題+(無制限で国内通話無料) 月額1400円が最大3カ月間0円

また、キャンペーン期間中にギガプランの申し込みとあわせて上記の通話オプションを同時に申し込むと、最大3カ月間無料となります。

【ギガプラン】データeSIM・データ・SMS 基本料金
  データeSIM
※ドコモ網のみ)
データ
※タイプD(ドコモ回線)のみ
SMS
2ギガ 月額850円 月額740円 月額820円
5ギガ 月額950円 月額860円 月額930円
10ギガ 月額1400円 月額1300円 月額1370円
15ギガ 月額1800円 月額1730円 月額1780円
25ギガ 月額2000円 月額1950円 月額1980円
35ギガ 月額2400円 月額2340円 月額2380円
45ギガ 月額3300円 月額3240円 月額3280円
55ギガ 月額3900円 月額3840円 月額3880円

またIIJmioでは、音声通話機能のないデータ通信専用SIMおよびSMS専用SIMも提供しています。タブレット用やサブ回線用など、音声通話を必要としない端末での利用に最適です。

「データeSIM」と物理型SIMの「データ」はデータ通信のみ対応し、SMSは利用できません。物理型SIMの「SMS」なら、データ通信とSMSどちらも利用可能です。

特徴2:データ繰越やデータシェアが便利

残りデータ通信量確認

IIJmio会員専用のWebページ

契約者専用アプリ「My IIJmio」

契約者専用アプリ「My IIJmio」

ギガプランで余ったデータ通信量は翌月末まで自動で繰り越されます。繰り越しを利用するための申し込みも不要です。前月に余ったデータ通信量や有効期限は、IIJmio会員専用のWebページや契約者専用アプリ「My IIJmio」にて確認できます。

会員専用のWebページなら、前月から繰り越したデータ通信量と有効期限がひと目で把握できて見やすい設計です。

シェア回線選択
シェアグループ作成後

タイプD(ドコモ回線)・タイプA(au回線)の回線違いでもデータシェア可能

「データシェア」は、同一mioID内の回線でシェアグループを組み、データ通信量を分け合う機能です。選択した回線のデータ通信量を合計し、各回線が切り崩しながらデータ通信量を使います。上の画像のように、タイプD(ドコモ回線)・タイプA(au回線)といった異なる回線タイプでもデータシェア可能です。

また、同一mioID内に音声SIM・音声eSIMが2回線以上あれば、通話料のファミリー割引(後述)や家族割の適用もできます(後述)。

データプレゼント

同一mioID内の回線にデータ通信量をプレゼントできる

同一mioID内の回線同士ならデータ通信量のプレゼントも可能です。たとえば、有効期限が当月のデータ通信量を別の回線にプレゼントするといった使い方ができて便利です。

ライフスタイルに合わせてシェアグループを作成したり、データ通信量をプレゼントしたりと、データ通信量を上手にやりくりできる仕組みが揃っていることもIIJmioの特徴です。

特徴3:通話料金は相場の半額、家族間通話はさらにお得に

iPhone電話アプリ
Android電話アプリ

OS標準の電話アプリからの発信でも30秒ごとに11円の通話料金

IIJmioの通話料金は30秒ごとに11円です(国内通話の場合)。多くの通信事業者は30秒ごとに22円の通話料であるケースが一般的ですが、IIJmioなら相場の半額で通話が可能です。

オプションの申し込みや通話専用アプリのインストールも不要で、OS標準の電話アプリからの発信で30秒11円の通話料金が適用されます。さらに、家族間(同一mioID内の回線同士)なら「ファミリー通話割引」で30秒ごとに8.8円の通話料金となります。ファミリー通話割引も申し込みは不要で、同一mioID内の音声通話が可能な回線に適用されます。

IIJmio 通話オプション
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また、電話を頻繁にかける人は「通話定額オプション(かけ放題オプション)」がおすすめ。5分・10分・無制限の「かけ放題+」の3種類から選べます。OS標準の電話アプリからの発信でオプションが適用されるので、専用アプリのダウンロードも不要です。

通話定額5分+
  • 5分以内の国内通話が何度でもかけ放題
  • OS標準の通話アプリから利用可能
  • 10分超過後は11円/30秒の通話料金が発生(同一mioID内の通話は8.8円/30秒)
月額500円
通話定額10分+
  • 10分以内の国内通話が何度でもかけ放題
  • OS標準の通話アプリから利用可能
  • 10分超過後は11円/30秒の通話料金が発生(同一mioID内の通話は8.8円/30秒)
月額700円
かけ放題+
  • 国内通話が何度でも無制限でかけ放題
  • OS標準の通話アプリから利用可能
月額1400円

なお、月途中の申し込みでも初月のオプション料金が満額発生します。現在は「通話定額オプション割引特典」のキャンペーンが実施中のため、初月を含めて3カ月間無料で利用可能です(キャンペーンの終了時期は未定)。

デメリット1:端末販売の品揃えが限られている

IIJmio 中古iPhone
IIJmio 中古iPhone

IIJmioでiPhoneの取り扱いは中古のみ。ラインナップも少ない

IIJmioでは新品のスマホのほか、安価な中古スマホの販売もおこなっています。

ただし、iPhoneは新品での取り扱いがありません。IIJmioの申し込みにあわせてiPhoneを購入したい人は、中古iPhoneしか選択肢がないというわけです。中古iPhoneのラインナップも豊富とは言い難く、品揃えも限られます。

IIJmio Androidスマホの販売
IIJmio Androidスマホの販売

AndroidスマホはAQUOSシリーズなど定番機種を揃えているが、在庫切れが目立つ

新品のAndroidスマホだとOPPOやAQUOSといった定番機種を取り扱っています。

たとえば2025年12月末時点では、AQUOSシリーズは11機種を取り扱っていますが、このうち4機種は在庫切れとなっていました。他シリーズでも在庫切れが目立つため、タイミングによっては目当ての端末を購入できない可能性もあります。

他社からの乗り換えと同時に対象の端末を購入すれば割引価格が適用されたり、期間限定のセールなどを定期的に実施したりしている点は魅力ですが、回線の乗り換えと同時に端末を購入したい人にとって選択肢が限られてしまうのは難点といえます。

デメリット2:端末単体の購入は一括払いのみ

端末購入時

IIJmioでは端末のみ単体で購入することも可能ですが、支払い回数は一括払いに限られます。端末代金の分割払いは、回線とのセット購入時にのみ選択可能です。

端末代金はmioIDに紐づいているクレジットカードに請求されます。高額な端末を単体で購入する際に、支払い方法や支払い回数を選べないのはデメリットといえるでしょう。

デメリット3:家族割の適用にハードルがある

IIJmio家族割引
家族割パターン

代表回線も割引対象

IIJmioでは「家族割引」を提供しています。ギガプランの音声SIMまたは音声eSIMを2回線以上利用している場合、1回線あたり100円の割引が適用されます。なお、データ専用SIM(データeSIM・データSIM・SMS)は家族割が適用されず、回線数としてもカウントされません。

家族割引が適用される回線は、代表者のmioIDに紐づいている回線です。mioIDとは契約時に発行されるIDで、契約者ひとりにつきmioIDがひとつ発行されます。たとえば家族が別々で契約すると回線ごとにmioIDが発行され、家族割の適用ができません。そのため、家族割を適用させたい場合はすべて代表者名義での契約が必要となるわけです。

新規申し込み画面
利用者登録

代表者以外の回線は申し込み時に「利用者」として登録する仕組みです。家族割を適用したいなら、名義を別々にしてそれぞれが契約するといった形にはできません。

また、家族割適用中はmioIDに紐づいている代表回線にまとめて料金が請求され、回線ごとに請求を分けることができません。割引額も1回線あたり月100円と少額なので、回線名義を統一することに抵抗があったり、請求を分けたいのなら家族割にこだわらなくてもいいでしょう。

家族割申し込み画面
家族割登録完了

家族割の申し込みが完了すると当月から適用

家族割の適用には会員専用ページ(Web)から別途申し込みが必要です。家族割対象となる同一mioIDの回線を確認し、画面の案内通りに手続きします。家族関係を証明する書類の提出も不要で、数分で手続きが完了します。

実際に使って感じたIIJmioをレビュー

IIJmioへの乗り換えを検討していて、まず気になることは通信速度ではないでしょうか。実際にIIJmioの回線を契約して通信速度を計測し、他の通信事業者の回線を用いて通信速度の比較もしました。

IIJmioの通信速度(ドコモ・au回線)と他社回線を比較

IIJmio
mineo
楽天モバイル

IIJmioのドコモ・au回線それぞれの通信速度を計測し、mineo(ドコモ回線)と楽天モバイルの回線と比較します。

通信速度比較
    IIJmio(ドコモ回線) IIJmio(au回線) mineo(ドコモ回線) 楽天モバイル(楽天回線)
ピーク時間 朝:8時台 36Mbps 3.1Mbps 10Mbps 14Mbps
昼:12時台 4.9Mbps 1.2Mbps 4.8Mbps 10Mbps
夕方:18時台 18Mbps 66Mbps 16Mbps 26Mbps
ピーク時間以外 11時台

22Mbps

56Mbps 11Mbps 7.9Mbps

(※)平日:屋内・同一地点にて計測
(※)mineoは「マイそくスタンダードプラン」(最大1.5Mbps、速度制限解除済み)を使用

IIJmioの回線速度計測にはGoogle Pixel 7a(SIMフリーモデル)を使用

8・12・18時台は回線の帯域が混雑し、通信速度が遅くなるピーク時間とも言われています。IIJmioとmineoで計測した速度を見ると、昼間の通信速度は遅くなる傾向があります。

ただしLINEでのトークや無料通話、Webサイトの閲覧、ナビアプリなどの軽い使い方なら通信速度を気にする必要はないでしょう。高画質での動画視聴、大容量ファイルの送受信を快適にしたいなら、そもそも格安SIMの利用には向いていません。

ピーク時間帯速度比較

IIJmioのドコモ・auで計測したところ、速度に若干のバラつきはあるが回線による優位性はないように思える

IIJmioでは申し込み時にドコモとau回線から選べます。ドコモ回線は朝・夕方の時間帯ともに安定している印象で、au回線は夕方がドコモ回線よりも速い結果でした。回線によって速度は若干のバラつきがあるものの、ドコモ回線・au回線による優位性はないと思われます。

利用する端末の購入元がドコモならドコモ回線(タイプD)、auならau回線(タイプA)の選択が無難です。SIMフリー端末であれば、多くはドコモとauどちらの電波も掴めます。たとえば乗り換え前の通信事業者がドコモ回線で繋がっていたのなら、IIJmioでもドコモ回線(タイプD)を選ぶほうが安心です。

注意したいのはソフトバンクの端末です。IJmioで動作確認済みでも、ソフトバンク端末の搭載バンドや利用エリアによっては、ドコモ・auの電波を掴みにくい可能性があります。IIJmioでソフトバンク端末の利用が不安な場合、端末の買い替えも検討してください。

高速データ通信オフでデータ通信量を節約するとどうなる?

My IIJmioアプリ

「My IIJmio」アプリで高速データ通信オフ

IIJmio会員専用ページ

IIJmio会員専用ページで高速データ通信オフ

IIJmio契約者向けアプリ「My IIJmio」や会員専用のWebページにて、高速データ通信をオフにできます。高速データ通信をオフにすると最大300kbpsの低速モードとなり、代わりにデータ通信量を消費せず通信できます。利用するシーンに応じて高速データ通信のオン/オフを切り替えることで、データ通信量を上手にやりくりすることも可能です。

IIJmio低速モード

低速モードでの通信速度を計測

低速モードで通信速度を計測してみると、260kbpsと概ね提示されている速度でした。通信速度を要する動画の視聴などには耐えられませんが、LINEのトークやテキストベースのメールを送受信する程度であれば問題なくおこなえる速度です。

Webサイトの閲覧も画像の読み込みは遅いのですが、ページの切り替えはまずまずスムーズです。IIJmioでは、低速モードでも初速を高速通信にする「バースト転送」の実施を明言しており、低速でもスムーズにページの切り替えができるのはその恩恵と考えられます。

データ通信量詳細

高速データ通信量と低速データ通信量はそれぞれ計算

ただし、低速モードは3日間で「366MB」の利用量を超えると速度制限がかかります(制限時の速度は非公開)。高速データ通信の通信量と低速モード時の通信量はそれぞれ計算されています。そのため、短期間で低速モードを利用した無制限での通信はできない点に注意が必要です。

なお、高速データ通信量を使い切ると最大300kbpsの低速モードに切り替わります。その際も3日間で「366MB」の利用量を超えると速度制限がかかります。

かけ放題オプションで通話が多い人も安心

かけ放題オプション

前述のとおり、IIJmioの通話料は30秒ごとに11円と業界相場の半額で通話可能です。また、5分・10分・無制限の「かけ放題+」から選べる「通話定額オプション(かけ放題オプション)が用意されているので、通話が多い人も安心して使えます。

IIJmioでかけ放題オプションをつけた場合の最安値は、ギガプランの2GB(月額850円)と通話定額5分(月額500円)の組み合わせで月額1350円です。短めの電話を頻繁にかけて、データ通信はWi-Fiメインという人ならIIJmioで十分満足できるでしょう。

EDITED BY
AO