スマホ決済ではPayPayや楽天ペイ、LINE Payなどが目立ちますが、日本で比較的早くサービスインしたOrigami Pay(オリガミペイ)もその一角です。すでに全国に10万店舗の加盟店があるQRコード型決済サービスで、独自の割引やキャンペーン、クーポンなど還元の仕組みもユニークです。
本記事では、Origami Payの特徴からログイン、クレジットカード・銀行口座の登録、実際に支払いをする際の手順までを詳しく紹介します。その他、キャンペーン情報やKyashとの併用についてもフォローしています。
Origami Payとは、その特徴とメリット・デメリット
Origami Payは、2016年5月に提供を開始したスマホ決済サービスです。初期登録の費用や手数料、年会費などは無料で、アプリをインストールしてアカウントを作成し、手持ちの銀行口座やクレジットカードを登録すれば利用できます。
まずは、Origami Payの特徴を挙げながら、利用のメリット・デメリットをまとめました。
多くの加盟店で2%オフの特典が受けられる
割引対象の加盟店には2%オフの表示が付いている
特定の加盟店でOrigami Payを利用して支払うと、いつでも支払い額の数%(ほとんどの場合で2%)の割引が適用されます。対象店舗には上の画像のように、店舗の表示画面で「2%OFF」と掲載されています。
なお、LINE PayやPayPayなど他のスマホ決済サービスのように、ポイントや残高での還元はない点には注意が必要です。
お得なクーポンがもらえる
加盟店での支払いが割引になったり、その他のキャンペーンがあったりするのはメリットですが、さらにお得なクーポンも配布されます。
クーポンはアプリ内の「メッセージ」に届いたり、店舗に設置されたクーポン配布のQRコードを読み取ったり、キャンペーンコードを入力するとゲットできます(後述)。
残高チャージの操作が必要ない
支払い時は、Origamiアプリに登録した銀行口座やクレジットカードから引き落としされるため、残高を事前にチャージしておく面倒な作業はいりません。
一方で、登録できるクレジットカードや銀行口座(連携に対応する銀行)が少なく、手持ちのカードや口座によってはOrigami Payを使えない可能性があります。
支払いが最大半額になるキャンペーンが続々
加盟店舗でOrigamiアプリを使って支払いをすると、最大半額になるキャンペーンが展開。2019年5月8日からは松屋でのOrigami Pay決済が190円オフ(プレミアム牛めしの並盛が実質半額)になるキャンペーンが開催されています。
過去には吉野家やDEAN & DELUCA、ケンタッキーフライドチキンで半額キャンペーンが行われ、今後も随時、対象加盟店舗でのキャンペーンが実施される予定です。
Origami Payが使える加盟店は?
2019年3月現在の加盟店舗数は、導入予定の店舗を含めて約10万店(2018年度末見込み含む)に上ります。電子マネーなどと比べるとその数はまだ少ない印象ですが、ローソンやポプラ、ケンタッキー・フライドチキン、吉野家、エディオン、モンテローザといった全国チェーンなどがカバーされています。
主な加盟店(チェーン系)は下記の通りです。
ケンタッキー・フライドチキン | AOKI |
LOFT | PARCO |
吉野家 | SUPER SPORTS XEBIO |
ナチュラルローソン | とらのあな |
ローソン | 自遊空間 |
ローソンストア100 | DEAN & DELUCA |
日本交通 | Francfranc |
Right-on | 靴下屋 |
JEANS | ARCTERYX |
和民 | AZURA |
Zoff | URBAN RESEARCH |
エディオングループ | モンテローザグループ |
ポプラ | 新生堂薬局 |
またアプリでは、ホーム画面の[地図からお店を探す]をタップすると地図が開き、現在地周辺の利用可能店舗を検索することもできます。
アプリではマップからOrigami Payが使える店が探せる
Origami Payにアカウントを登録(ログイン)する
Google PlayまたはApp Storeにアクセスし、Origami Payアプリをダウンロードします。
アプリをインストールしたら、さっそく起動します。
メールアドレスを入力
ホーム画面で[Origamiの利用を開始する]をタップし、アカウントを作成しましょう。
メールアドレスを入力するか、Facebookアカウントを使ってログインをしてください。今回は、メールアドレスを登録する方法でアカウントを作成しました。
携帯電話番号と名前を入力
続けて、携帯電話番号の入力画面が表示されます。
番号を入力して[次へ]をタップすると、認証番号がSMSで届きます。
SMSで取得した認証番号を入力して進んだ時点で、メールアドレス宛に認証メール(コード )が届きます。アプリの画面は氏名を入力するステップに移ります。
氏名は数字や記号、特殊文字などは入力できず、返金などの際に加盟店との連絡、注文確認などに利用されるので、本名での登録が無難でしょう。
メールアドレスを認証する
ホーム画面が表示されると、認証コードを記載したメールを確認するように掲示されています。
実際には認証コードを入力するステップはなく、メールを確認して[認証する]をタップすることでメールアドレスが認証されます。
メールアドレスの認証が済むと、アカウント登録は完了です。
Origami Payに銀行口座/クレジットカードを登録する
Origami Payの支払いに使えるのは「クレジットカード」、または「銀行口座」の即時引き落とし(振替)です。いずれを登録するにしても、ホーム画面上部の[銀行口座とカード]を選択します。
クレジットカードを登録する方法
クレジットカードを登録する場合は、[クレジットカード/デビットカードを登録する]を選択します。
利用できるクレジットカードはVISAとMasterCard、セゾンカードのみ。また文字通り、一部のデビットカードにも対応します。
カードの情報を入力してください。カードをカメラでスキャンして読み込むこともできますが、手入力が必要な箇所が多いため、手入力のほうが早いでしょう。
すべて入力したら、[クレジットカードを追加する]をタップしてください。
入力情報に誤りなどがなければ、登録が完了します。なお、クレジットカードは5枚まで登録が可能です。
銀行口座を登録する方法
銀行口座を登録する場合、ホーム画面から[銀行口座とカード]→[銀行口座を登録する]と進みます。
対応する銀行は、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、イオン銀行、じぶん銀行のほか、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行、大垣共立銀行、青森銀行、静岡銀行、三重銀行、第三銀行、SBJ銀行、仙台銀行、百五銀行、みちのく銀行、佐賀銀行、京葉銀行、朝日信用金庫の全26行となっています(2019年5月現在)。
登録したい口座のある銀行を選択します。
氏名と生年月日、銀行口座の支店名、預金種目、口座番号を入力します。入力後、[次へ]をタップします。
当該銀行の画面に遷移するので、案内に従って、Origami Payによる決済の口座振替手続きを進めます。
三井住友銀行の場合は、インターネットバンキングにログインし、口座振替の申し込みをすることで銀行口座の登録が完了します。
現在、銀行口座は最大10口座まで登録できます。
Origami Payで支払う方法
Origami Payでの支払い方法は、バーコードを提示して店員にスキャナーで読み取ってもらう「コード支払い」、Origami Payアプリのスキャナーで店舗に掲示されたQRコードを読み取る「スキャン支払い」の2通りがあります。
スマホでQRコードを読み取る方法(スキャン支払い)
会計時に「Origami Payで」と支払い方法を店員に伝えてアプリを開き、[スキャン支払い]をタップします。
バーコードの読み取り画面が立ち上がります。
金額を確認して、店舗に設置されているOrigami Pay支払い専用のQRコードや、店頭で表示されたQRコードをスキャンすれば、支払いは完了です。
店舗でバーコードを提示する方法(コード支払い)
会計をする時に「Origami Payで」と店員に伝えてアプリを開き、[コード支払い]をタップします。
バーコードが表示されます。これを店員に提示してスキャナーで読み取ってもらえば、支払いは完了です。
バーコードがうまく読み込まれない場合、右上の虫めがねボタンを押することで、バーコードを拡大表示することが可能です。
支払い履歴やレシートを確認する(返金処理も)
決済が完了すると、「支払い完了」画面に切り替わります。
同時にOrigami Payアプリの「メッセージ」や登録メールアドレス宛てに通知が届きます。
通知から決済内容などをレシートで確認できます
今回はローソンでOrigami Payを利用しましたが、残念ながら割引は適用されませんでした。
Origami Payで返金する場合
Origami Payによる支払いで間違って商品を購入したなどの場合、Origami Payアプリから返金処理を進めることができます。
アプリの「メッセージ」タブから当該レシートを選択します。右上の[返金する]をタップすると、返金処理の画面が開きます。
スキャン支払いの場合は、購入店舗で返金対象の支払い番号を提示し、キャンセルしたい旨を伝えます。バーコード支払いした場合は、購入時のレシート(紙)を店舗で提示する必要があります。
返金のタイミングは利用カード等の締め日により異なります。すでに決済金額が引き落とされている場合、翌月もしくは翌々月に返金されます。締日より前にキャンセルが処理された場合は引き落とされません。
Origami Payでクーポンを利用する
Origami Payでは、お得なクーポンも配布されます。クーポンはアプリ内の「メッセージ」に届いたり、店舗に設置されたクーポン配布のQRコードを読み取ったりすると入手できます。利用するときは、支払い画面にあるメニューからクーポンを呼び出して使います。
クーポンの入手方法
メッセージから入手する場合
ホーム画面の[メッセージ]にクーポンが届きます。クーポンを選択して[クーポンを受け取る]ボタンをタップすれば入手完了です。
Androidスマホの場合は、ホーム画面左上のメニューボタン[]を押し、[メッセージ]を選択すると取得可能なクーポンを確認できるので、上記と同様の手順でクーポンをゲットしてください。
スキャンして入手する場合
まず、ホーム画面に表示されている[クーポン]をタップします。
[キャンペーンQRコードをスキャン]という項目をタップするとカメラが起動するので、対象のキャンペーンQRコードをスキャンすれば取得できます。
コードを入力して入手する場合
キャンペーンコードが配布されている場合は、ホーム画面に表示されている[クーポン]→[キャンペーンコードを入力]をタップして進みます。
あとはコードを入力することでクーポンが取得できます。
Origami Pay、7周年キャンペーンでクーポンを配布開始 3月には「オリガミで半額」第4弾も
クーポンの使い方
ホーム画面で[スキャン支払い][コード支払い]から支払い画面を表示し、画面下部の[クーポンを選択する]をタップします。
「クーポンの選択」画面に入手済みのクーポンが表示されるので、使用したいクーポンを選択。クーポン画面下の[クーポンを使用してお支払い]をタップします。
選択したクーポンが支払い画面に設定されたら、店舗指定のQRコードを読み取ったり、QRコードを表示したりして支払いをおこなえば、クーポンが適用されます。
Origami PayにKyashをかませて2%還元を得る
Origami Payにウォレットアプリの「Kyash(キャッシュ)」をかませる、すなわちOrigami Payに紐づくクレジットカードとしてKyash Visaカードの番号を登録しておくと、Origami Payの決済で2%分のキャッシュバック(Kyashの還元)をプラスできます。
Kyashの詳細については、下記の記事を参照してください。
構成・文:吉成早紀
編集:アプリオ編集部