突然の雨や荷物を抱えている時、不慣れな土地での移動などタクシーを利用したい機会は少なくありませんが、タクシーが見当たらずに困ったという経験は誰しもあるもの。そんな時に便利なのは、タクシーをスマホで呼べるアプリです。
「Uber」や「全国タクシー」などタクシー配車アプリは様々ありますが、実はLINEのアプリ内から簡単にタクシーを呼べて、支払いもスムーズな「LINE TAXI(ラインタクシー)」というサービスが用意されています。
本記事では、実際にLINE TAXIのサービスを使ってタクシーを呼んで、乗車・決済するまでの準備・手順について詳しく紹介します。 ※LINE TAXIは2018年8月31日をもってサービス提供を終了しました
LINE TAXI(ラインタクシー)とは
LINE TAXIは、LINEアプリから近くにいるタクシーを呼べるサービスです。リリース当初は東京23区周辺のみだった対応地域も徐々に全国に広まり、現在も拡大を続けています。
主な特徴は2つ。1つは、地図上で乗車位置を指定するだけで、近くのタクシーを自動的に検索して呼んでくれること。様々なタクシー会社と提携し、GPSで近くの空車を常に検索。なかなかタクシーが通らない、電話をかけられないといった状況でも、それほど時間をかけずにタクシーを呼べるのです。
Image:LINE TAXI
もう一つは、LINE Payでの支払い。LINE TAXIを利用するにはLINE Payへのクレジットカード登録が必要なのですが、これによりタクシーの車内で財布を出すことなく支払いを済ませることが可能です。スムーズな呼び出しと支払いで、便利にタクシーが利用できます。
LINEタクシーを使うための利用登録
LINEアプリの
タブで を開き、 を選択。ここから、LINEタクシーを使っていきます。ただし階層が深いので、使うたびにこの操作をするのは面倒。そこで、LINE TAXIのメニューで
をタップすると、スマホのホーム画面にすぐにLINE TAXIにアクセス可能なショートカットを設置できます。支払い用のクレジットカードを登録(LINE Pay)
LINEタクシーの支払いには、LINE Payへのクレジットカード登録が必要です。利用できるのはVISAおよびMasterです(JCBは利用不可になりました)。
なお、LINE Payのはじめ方や基本的な利用方法については、下記の記事を参照してください。
「LINE Pay」の使い方 超入門──仕組みからチャージ・決済方法、クレカ登録、本人確認まで解説
LINE TAXIを開くと、まず配車依頼のマップ画面が立ち上がるので、画面上部の「ホーム」ボタンをタップ。
ホーム画面で
を選択します。をタップして、必要事項を入力します。
「カードスキャン」を使えばカメラで自動的にカード番号を読み取れるので、入力の手間が省けます。
続いて、6ケタのLINE Payパスワードを設定。確認と合わせて2回入力します。Touch ID(指紋認証)を使用することも可能です。
入力が終わったら、
をタップ。これで、LINEタクシーでの支払いに使えるLINE Payへのクレジットカード登録が完了です。
ユーザー情報を登録する
クレジットカードを登録すると、ユーザー情報の登録に移ります。
氏名(全角カナ)と電話番号を入力し、利用規約などを確認したら
をタップすれば完了です。今後これらの情報を変更したい場合は、LINEタクシーのホーム画面で
からおこなえます。タクシーを呼んで乗車する(配車依頼)
準備が整ったら、実際にタクシーを呼んでみましょう。
乗車位置を決定する
LINEタクシーを開く、もしくはLINEタクシーのホーム画面で
をタップすると、現在地周辺の地図が表示されます。地図をピンチ・スワイプ操作で動かして、乗車位置をピンで指定します。動かし方は、ピンが画面中央に固定されているので、地図側をそれに合わせるイメージ。ピンが動かないので初めは戸惑うかもしれませんが、直感的な操作は慣れれば非常にスムーズです。画面上部の検索窓を使えば、住所や建物名などを指定することもできます。
近くに空車がある場合、マップ上にタクシーアイコンで記されます。これはリアルタイムで更新され、道路をタクシーが移動している様子が観察できます。
またピンを移動すると、「空車車両非表示の注文可能エリアです」「このエリアは現在サービス対象外です」と表示されることがあります。
サービス対象地域に関しては現在拡大中ということもあってか、まとまった発表がされておらず、その地域が対象かどうかはこの地図上で確かめるということになります。
乗車位置をおおよそ選択したら
をタップ。さらに拡大された地図が表示されるので、細かい位置を指定できます。場所が決まったら
をタップします。最終確認とクーポン適用
タクシーを呼びたい位置が決まったら、依頼内容の確認をします。今回(東京都内)は迎車料金が410円かかりました。
なお割引クーポンがある場合、ここでクーポン番号を入力します。内容に問題なければ
をタップします。割引クーポンは、「LINE TAXI」のLINE公式アカウントなどで不定期に配布されています(下記の公式ページからアカウントを友だち追加できます)。
配車依頼から乗車まで
配車依頼が始まります。
「キャンセル」ボタンが表示されているのは、依頼ボタンをタップしてから5秒間。それ以降にキャンセルしたい場合は、タクシー会社に電話をして直接キャンセルするということになります。
配車手続きが完了すると、LINEにメッセージが届きます。
届いたメッセージの
をタップすると、自分とタクシーの現在地、出発地点が表示されます。位置情報は15秒ごとに自動更新されるほか、タップして手動で更新することも可能。タクシーがどこにいるか、常に確認できるわけです。また無線番号とは、タクシーの車体の横に書いてあるナンバーのこと。来たタクシーが自分の呼んだものかどうか、これによって確かめるというわけです。ただ、周りにタクシーがいる場合にはLINEタクシーを利用することは少ないでしょうから、無線番号でまで確かめなければならない事態はそう多くないでしょう。
タクシーが出発地点に近づくとメッセージが届きます。これなら、道路脇でずっと待っている必要はありません。
実際に利用してみると、到着予定時刻ちょうどにタクシーが到着。交通量が多く、タクシーも頻繁に行き来する通りだったのですが、ドライバーが車の外で待っていてくれたため、無線番号と合わせてすぐに見つけられました。
支払いと降車、履歴の確認
目的地に着いたら、そのままタクシーを降りるだけ。領収書が必要な場合はドライバーに声をかけましょう。財布を出すことなく降車するのはなんだか気が引けるような思いはありましたが、急いでいる時や荷物が多い時でもスムーズに移動できるため、ありがたいシステムです。
タクシーを降りて少し経つと、LINE PayとLINE TAXIから決済完了のメッセージが届きます。
どちらからも決済の詳細が確認できるほか、LINE TAXIのほうでは「よく乗車する場所」への追加や、同じ出発地点での再依頼がおこなえます。
「よく乗車する場所」に登録しておけば次回以降、同じ場所から利用する時に便利です。
LINEタクシーの利用料金は?
LINE TAXIからタクシーを呼んだからといって、通常の乗車と同じメーター運賃以外に特別な料金がかかることはありません。ただしタクシーに迎えに来てもらうため、タクシー会社やエリアによっては「迎車料金」がかかります。
迎車料金は依頼内容確認画面で確認できますが、東京都内の場合には「410円」のようです。