かつては電話で予約するしかなかったタクシーも、今はアプリで簡単に呼べるようになりました。便利なタクシー配車アプリですが、さまざまなサービスがあり、どれを選ぶべきか迷う人もいるでしょう。
そこで今回は、主要タクシーアプリ「GO」「DiDi」「S.RIDE」「Uber Taxi」の4つを比較し、各アプリどんなユーザー・用途におすすめかをまとめました。
また、タクシーアプリを使ったことのない人に向けて、利用手順も詳しく解説。「本当に配車できるのか」「運転手さんとのやりとりはどうするのか」といった心配があるなら、ぜひチェックしてみてください。
タクシーアプリとは?
アプリ「GO」を使って乗車地を設定している画面
タクシーアプリでは、アプリ上で乗車位置や目的地を指定して簡単にタクシーを呼べます。路上で空車を探したり、電話をかけたりする必要はありません。決済はアプリ内でおこない、車内での支払いを省略することも可能です。
車内での支払い画面。アプリ内でキャッシュレス決済可能
タクシーアプリを運営する会社がタクシー会社と提携してサービスを提供しており、本記事では現在主流となっている「GO」「DiDi」「S.RIDE」「Uber Taxi」の4サービスを取り上げています。
タクシーアプリの現状
GOを運営するMobility Technologiesの広報担当・有田冬香さんにタクシーアプリ利用者の現状について伺いました。
有田さんによると「タクシーアプリの利用者は確実に増えている」そう。
2020年1月までのデータですが、上のグラフを見てもわかるように、タクシーアプリ「GO(旧MOV)」と「JapanTaxi」の月間配車数はどちらも年々増加傾向にあります。同年10月には、GOとJapanTaxiの合計注文数が過去最高を記録しました。
ユーザーが増加した背景について、有田さんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、屋内待機やキャッシュレス対応可能であるアプリの優位性を、ユーザーに評価されたことが大きい」と話します。コロナ禍で乗客が減り、タクシー会社も積極的にアプリの利用を始めたことも要因の一つと推察しています。
タクシーアプリのメリット
タクシーアプリを使うメリットは、以下のようなものが挙げられるでしょう。
時間を効率的に使える
タクシーアプリは時間を効率的に使いたい人におすすめです。
アプリでは「どこで乗りますか?」などの質問に答えていくだけで配車予約できる
通話して呼ぶよりも時間を割くことなくタクシーを配車できます。電話をかけるにはタイミングを見計らったり、騒がしくない場所を選んだりしなければなりません。
しかしアプリなら手軽にいつでもどこでも操作できます。通話のように相手の反応を待つ必要がないので、サクサク手配が可能。予約受付窓口が通話中で電話がつながらない、というストレスからも解放されます。
タクシー乗り場まで出向く必要がないため、待ち時間も有効的に使えます。支払いもアプリで完結してしまえば、車内で財布を取り出して現金を払う必要はありません。
乗車位置や行き先の指定が簡単
乗車位置をマップ上のピンで示す
アプリを使えば、マップに表示されたピンで乗車位置や行き先を指定できるので、言葉で説明しなくても大丈夫。口頭で伝えるのが苦手な人にも役立ちます。
目立った建物や駅の近くであれば通話でも問題ないかもしれませんが、なかなか伝えるのが難しいケースもあるでしょう。アプリなら乗車地や目的地を簡単に、かつ確実に伝えられます。
料金を事前に把握できる
街中でタクシーを拾うと、最終的にどれくらい運賃がかかるかわかりません。上がっていくメーターにヒヤリとした経験のある人もいるでしょう。
事前におおよその運賃がわかる
アプリでは事前にある程度の料金を把握できます。道路状況によって料金は多少変動しますが、大きくずれることはないので安心です。
アプリの中には「確定運賃」という機能が備わっているものもあるので、メーターに関係なく事前に提示された額を支払えばよい場合もあります。
タクシーアプリのデメリット
一方、デメリットは以下の3つがよく挙がるものです。
迎車料金がかかる
迎車料金を確認する画面
アプリでタクシーを呼ぶと、「迎車料金(配車元から人を迎えに行く際にかかる料金)」が発生します。街中で走っているタクシーを直接拾った際にはかかりませんが、アプリでは自分のもとにタクシーを呼ぶため、迎車料金を支払う必要があります。
料金は各タクシー会社によって異なります。
運転手とのコミュニケーションが希薄で戸惑う人も
運転手に「どこに行きますか?」「支払いはどうされますか?」など確認をされることに慣れている人は、戸惑うかもしれません。
乗車する時には行き先も支払い方法も登録済み
アプリで行き先や支払い方法を指定していると、口頭で確認されないので「ほんとうに目的地に向かっているのか」「支払いはできているだろうか」と不安を抱くことも。きちんと確認したい人は、アプリのメリットを感じにくいでしょう。
アプリに登録しなければならない手間がかかる
ユーザー情報を入力する画面
アプリをインストールし、名前やメールアドレスを登録する必要があります。滅多にタクシーに乗らない人や、「その場だけタクシーが呼べたらいい」という人はわずらわしいと感じるでしょう。
おすすめタクシー配車アプリ4本を比較
主なタクシーアプリ4つの支払い方法や対応エリア、アプリの使いやすさなどを比較したうえで、各サービスの特徴を解説します。なお、情報は2021年1月現在のものです。
アプリ | GO | DiDi | S.RIDE | Uber Taxi |
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支払い方法 |
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対応エリア | 北海道・宮城・茨城・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・岐阜・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・福岡(※一部対象外の地域あり) | 北海道・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・広島・福岡・沖縄(※一部対象外の地域あり) | 東京・神奈川・埼玉・愛知(※一部対象外の地域あり) | 青森・宮城・福島・東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫・京都・広島・高知・福岡(※一部対象外の地域あり) |
使いやすさ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
事前予約機能 | 25分〜7日後の予約ができる ※一部地域のみ |
30分〜2日後の予約ができる ※一部地域のみ ※別途予約料金がかかる場合がある(最大420円) |
− | − |
運転手とのやりとり方法 | メッセージ、通話(※乗務員からのみ通話可) | メッセージ、通話 | メッセージのみ(定型文あり) | メッセージ、通話 |
迎車料金 | 400円程度 ※一部のタクシー会社で迎車料金なし |
400円程度 ※一部のタクシー会社で迎車料金なし |
400円程度 | 400円程度 ※大阪では迎車料金なしのタクシーも |
クーポン | ○ ※アプリ決済のみ |
○ ※アプリ決済のみ |
− | ○ ※Apple Payは適用不可 |
領収書 |
|
降車後、登録したメールアドレスに届く | 基本的には運転手から受け取る ※アプリ決済の場合はアプリで利用明細書の発行が可能。ただし経費精算等に使用できるかは精算先次第 |
降車後、登録したメールアドレスに届く |
車種指定 | − | − | ○ | ○ |
その他の便利機能 |
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おすすめの乗車位置を自動で設定 |
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乗車前にドライバーの名前や顔写真・評価などを確認できる |
JapanTaxiとMOVが統合、対応エリアが広い「GO」
GOの公式サイト
「GO」はMobility Technologiesが運営するタクシーアプリ。「JapanTaxi」と「MOV」というタクシーアプリの統合に伴い、2020年9月にリリースされました。
タクシーアプリ「GO」の使い方 超入門 お得なクーポン獲得方法も
一番の特長は対応エリアが広いこと。全国17都道府県で配車できます。今回紹介する4つのアプリの中では、最も使える場面が多いアプリといえるでしょう。
メニューは画面の下に集約されている。広告などもない
アプリはとても使いやすく、広告やキャンペーンの表示がなくスッキリとした印象。メニューも画面下に集約されているので、迷わず操作できます。
タクシー会社各社の迎車料金を確認できる
迎車料金がわかりやすいのもうれしいポイント。タクシー会社を選択する画面で、各社の迎車料金が表示されているのはGOだけです。
確定運賃とメーター運賃が選べる
運賃は「確定運賃」と「メーター運賃」の2つから選択が可能。確定運賃とは、乗車前にアプリで表示される金額を支払うというもの。料金が事前にわかるので、渋滞などを気にせず乗車できます。ただし、対応していないタクシーもあります。
確定運賃だから得になるとは限りません。確定運賃は、推計走行距離をもとに計算した運賃に、地方運輸局が定める係数をかけて計算されています。そのため、渋滞に巻き込まれて多くメーターが回るような場合には確定運賃がお得です。しかし、普段より道路が空いていて早く目的地に着いた場合は損になることもあります。
希望日時でタクシーを手配できるが、その機能を使える対応エリアは東京都と神奈川県のみ
希望日時配車機能があり、25分後から7日後の同時間まで設定が可能となっています。日時を指定してタクシーに乗りたい場合に便利です。対応エリアは東京都と神奈川県の一部に限られるので注意が必要です。
車種指定はできない
GOは車種指定ができず、運転手に電話をかけられないの点が惜しいところ。車種指定をする場合は、最寄りのタクシー会社に電話で依頼する必要があります。
適切な乗車位置を決めてくれるのが便利な「DiDi」
DiDiの公式サイト
DiDi(ディディ)は、中国の配車アプリ大手DiDi(滴滴出行)とソフトバンクが資本提携を結んで立ち上げた会社、DiDiモビリティジャパンが提供するアプリです。2018年に大阪でサービスが開始されました。
DiDiの対応エリア一覧
対応エリアは14都市と、本記事で紹介する4つのアプリの中では2番目のエリア数を網羅しています。また今回扱うサービスの中で唯一、沖縄県でも利用できるアプリです。
おすすめの乗車地点を選択してくれる
DiDiには、自動で乗車位置を決めてくれる機能が備わっています。他のアプリでは住所を入力したり、地図上にピンを置いたりして、任意で乗車位置を設定するようになっています。
しかし、よく知らない場所では「どこに車を停めたらいいかわからない」と悩む人も多いでしょう。アプリが適切な位置を決めてくれるので便利です。さらにアプリ内の通話機能で、運転手と話せるようになっているので、何かトラブルがあったときも安心です。
予約時間は30分〜48時間後まで選べます。ただし、この機能が使えるのは北海道や東京都といった6都市に限られるので、注意してください。
支払い方法はタクシーの車内で支払う「車内決済」と、アプリで事前に支払う「アプリ決済」があります。
車内決済の場合、各タクシー会社によって可能な支払い方法が異なります。アプリ決済では、クレジットカード、デビットカード、PayPayから選べます。アプリ決済を使えば降車時にタクシー車内での支払いが不要になります。
左:予約機能を使うには[今すぐ出発]をタップする右:広告のバナーでマップの表示が小さくなっている
アプリの操作性については、やや使いづらい印象です。
予約機能を使うときは、目的地を入力したあとで[今すぐ出発]をタップします。どこにも「予約」とは表示されていないので、初めての人は迷うかもしれません。キャンペーンなどバナー広告によって、マップ表示が小さくなっているのもマイナスポイントです。
アプリの使いやすさで選ぶなら「S.RIDE」
S.RIDEの公式サイト
S.RIDE(エスライド)は、S.RIDE株式会社が運営するタクシーアプリです。S.RIDE株式会社は2020年1月、みんなのタクシー株式会社から社名を変更しました。
S.RIDEの特長はアプリの使いやすさ。2019年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。
S.RIDEの操作画面
乗車地、目的地、乗車料金の確認、支払い方法の設定、配車の確定がすべて画面下のメニューで完結するので、素早く操作できます。広告などもなく、画面が見やすくなっています。
S.RIDE WALLETの利用画面
支払い方法が多いという特長もあります。クレジットカードやApple Payはもちろん、「S.RIDE WALLET」という車内でのQRコード決済にも対応しています。タクシーの後部座席に設置されているタブレットを使って、au PAY、d払い、PayPayなどの各社決済サービスでの支払いが可能です。
前述のGOと同じく、メーター運賃と事前確定運賃のどちらかを選択できます。
メニュー画面を上にスライドすると車種の指定ができる
無料で車種指定できるのもS.RIDEならでは。画面下のメニューを上にスライドさせると、トールタイプの車種、トヨタJPNTAXI(ジャパンタクシー)と日産NV200タクシーを指定できます。
S.RIDEの対応エリア
しかし、アプリを利用できる範囲が狭いのは難点です。東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県の一部でしか使えません。今後のサービス拡大に期待しましょう。事前予約機能もないので、予約をしたい人には不向きです。
高級車でワンランク上のサービスを提供「Uber Taxi」
Uber Taxi公式サイト
Uber Eats(ウーバーイーツ)でおなじみの、Uberが運営するアプリです。2018年から名古屋市でサービスを開始し、その後も順調にエリアを拡大。2020年7月には東京都で利用できるようになりました。
Uber Taxiの魅力は車種が豊富なこと。手配できる車種はタクシー、ハイヤー(車種指定不可)、ブラックVANの3つです。
東京都ではタクシーやハイヤーなどが指定できる
高級車を使えば、きめ細やかな接客サービスを受けられ、移動時間を快適に過ごせるだけでなく、観光や記念日デートなどにも重宝するでしょう。
ただし、ハイヤーを利用できるのは東京都、神奈川県、京都府のみです。通常のタクシー乗車料金より1000円程度高い料金となっています。ブラックVANも対応エリアは東京都と神奈川県のみ。こちらは車種指定料として1080円が加算されるため、通常のタクシーよりも2000円ほど割高です。
ドライバーとマッチングすると、名前や顔写真を確認できる
乗車前に安心して利用できるのも特長のひとつ。Uberは、ドライバーの名前や顔写真、評価などを確認できます。通話やメッセージでのやりとりも可能です。
[行き先を入力する]で目的地を必ず入力しなければならない
アプリの使いやすさもまずまず。行き先を入力し、車種と乗車位置を指定するだけのシンプルな操作で配車できます。ただ、必ず目的地を設定しなければならないのは不便です。さらに事前予約機能がないので、予約をしたい人は他のアプリを使う必要があります。
タクシーアプリの登録方法と使い方
タクシーアプリの利用方法を知りたい人に向けて、今回はGOを例に実際の登録方法やタクシーを呼ぶ方法について解説します。
登録方法
登録するには、[はじめてGOを利用]をタップします。次に携帯電話の番号を入力しましょう。SMSで認証コードが送信されます。
認証が完了すると、ユーザー情報の登録画面になるので、氏名や性別など必要な情報を入力します。「利用規約とプライバシーポリシーを確認の上、同意する」にチェックをつけて、[登録する]ボタンを押してください。
車内決済ではなく、アプリ上で支払いを完結したい場合は、[アプリ決済を設定する]をタップ。クレジットカードのカード番号や、有効期限などを登録します。
最後に位置情報、通知、マイクの利用について設定を求められます。許可をしなくてもアプリは利用できますが、マイクを許可しないと通話機能が利用できないなどの支障があるので、特別な理由がない限りは許可しておきましょう。以上で登録は完了です。
タクシーの呼び出し
GOでは、タクシーを呼ぶ方法を呼ぶ方法が3つ用意されています。
今すぐ呼ぶ
「今すぐ呼ぶ」のタブでは、行き先を指定せずにとりあえずタクシーを呼ぶ方法です。目的地を設定する必要がないため、急いでいるときに便利です。
マップ上に表示されるピンで乗車位置を設定したら、[ここで乗る]ボタンを押します。タクシーが到着するまでの待ち時間が吹き出しで表示されるので、参考にしましょう。
この画面でも、タクシーを呼んでからの待ち時間が確認できます。[会社を指定する]をタップすると、タクシー会社の一覧が見られます。迎車料金も確認できるので、お得に乗りたい場合は値段の低いものを選びましょう。
カード番号の下4桁を押すと、支払い方法の設定画面になります。
現金で支払いたい場合は、[車内決済]を、クレジットカードやd払いで支払いたい場合は、[アプリ決済]を選択します。初期設定の画面でアプリ決済の設定をしていない場合は、この画面でも登録できます。
[タクシーを呼ぶ]をタップすると、「まもなく手配を開始します」と表示され、配車依頼が完了します。近くにいるタクシーとマッチングしたら、乗車地への到着予定時刻やタクシーのナンバーが確認できます。
マッチングできなかった場合は「近くに車両がありません」と表示されるので、時間を空けたり場所を移動したりして、再度手続きが必要です。
料金を調べて呼ぶ
行き先を指定して乗車したい場合は「料金を調べて呼ぶ」のタブを選択します。
「どこに行きますか?」という下のボックスに建物名や住所を入力します。地図で指定する場合は目的地をピンで設定し、[ここにいく]を押しましょう。
目的地の設定ができたら、乗車地を設定します。マップ上のピンで場所を指定しましょう。完了したら[料金を見る]をタップします。
タクシー会社や支払い方法の指定ができるので、「今すぐ呼ぶ」の場合を参考にして設定します。
[タクシーを呼ぶ]ボタンを押すと、運賃の計算方法を選択する画面になります。[確定運賃]か[メーター運賃]を選びましょう。前述のように、どちらが得かは道路状況によって異なります。タクシー会社によっては、確定運賃に対応していない場合もあります。
運賃を選べば配車完了です。
希望の日時に呼ぶ
「希望の日時に呼ぶ」のタブでは、タクシーの予約ができます。まずは乗車位置を設定しましょう。
このメニューでは、現在地近くで指定できるだけでなく、遠い場所の乗車位置を指定できるようになっています。「どこで乗りますか?」の右にある検索窓をタップしてください。
切り替わった画面で、ボックスに場所の名前などを入力します。マップでその位置が示されたら、ピンで乗車位置を指定して[ここで乗る]を押します。
日時指定画面に進みます。25分後から7日後の同時間帯まで予約が可能なので、好きな時間を指定します。[次へ]で乗車日時の確定画面に進みます。
希望日時配車では、運賃と迎車料金のほかに、手配料金がかかります。420~980円で、エリアや時間帯によって異なります。値段を確認して、乗車可能な時間から好きな日時を選択後に[行き先を設定する]をタップします。
検索や地図で指定するなどして、目的地を設定します。希望日時配車ではタクシー会社が指定できないので、迎車料金は車両が確定するまでわかりません。
乗車する
予定時刻になると、「まもなく到着します」と表示されます。
タクシーが予定時刻通りに指定乗車地へ到着
タクシーが着いたら、ナンバーと外観を確認して、運転手に予約名を伝えましょう。
目的地を設定していない場合は、乗務員に行き先を伝えます。アプリで事前に設定していればその必要はありません。
降車する
アプリ決済時の車内のタブレット画面
目的地に到着すると、支払いとなります。車内決済を選択した場合は、乗務員に現金等で支払います。アプリ決済の場合は、乗務員が車内のタブレットで決済を代行してくれます。
決済完了後、スマホのアプリ上で「ご乗車ありがとうございました」というメッセージとともに料金が表示されます。
キャンセルについて
キャンセルに関する規定は各アプリごとに異なりますが、今回はGOを例に説明します。
タクシーを手配する画面まで進んだところで、入力内容などに間違いがあることに気づき、やむを得ずキャンセルすることにしました。そこで画面の[配車依頼をキャンセル]をタップすると手続きを中断できました。
また、後日アプリを利用した際も、配車確定後に諸事情でキャンセルしなければならなくなり、仕方なく手続きをしました。到着予定時刻がわかる画面で、右上にある車体に「×」がついているアイコンをタップしたら無事にキャンセルできました。
今回はすぐにキャンセル手続きしたため、どちらもキャンセル料はかかりませんでしたが、GOではキャンセル料金について以下のように規定しています。
タクシーの配車確定後3分以上経過後にお客様都合で配車をキャンセルする場合、2回目以降、所定のキャンセル料金を請求いたします。
タクシーが迎車場所に到着後お客様を特定できずに5分以上経過したため乗務員が配車をキャンセルする場合、2回目以降、所定のキャンセル料金を請求いたします。
注文者都合のキャンセルは、キャンセル料金を請求される可能性もあるので注意しましょう。
ただし、タクシーの到着が大幅に遅れるなどが原因でキャンセルしたのであれば、料金が請求されることはありません。
実際に使ってみた感想
タクシーの配車がとにかく楽でした。口頭では説明しづらい位置情報をマップで共有できるので、目印となるような建物がない場所でも簡単にタクシーを呼べます。
アプリ決済を使えば支払い手続きも不要で、すぐに降車できます。乗務員との会話を極力減らしたい人や、時間を効率よく使いたい人にはおすすめのサービスといえます。
一方で、乗務員によって異なりますが、行き先や支払い方法を確認をされないこともあるので、不安になる人もいるかもしれません。乗務員とコミュニケーションをとって自分の言葉で伝えたい人には向かないでしょう。
まとめ
最後に4つのアプリがどんな人におすすめかをまとめます。
GOは対応エリアが広く、多くの人が利用可能です。迎車料金が明確で、確定運賃も利用できるため、料金に関しては安心して利用できます。自分で乗車位置を決めるのが不安な人や乗車前に運転手と会話をしたい人は、DiDiを使いましょう。
とにかくアプリを簡単に操作したい人はS.RIDE一択。無料で車種指定をしたい人にもおすすめです。高級車に乗って特別感を味わってみたい人はUber Taxiを使ってみるのもいいでしょう。記事を参考に、用途や目的に合わせてタクシーアプリを活用してみてください。
構成・文:藤井太雅
編集:アプリオ編集部