Amazonで返品する方法──梱包のやり方、返金額や送料など詳しく解説
本記事では、Amazon(アマゾン)で購入した商品を返品する手順を詳しく紹介します。梱包の仕方や送料などの気になる点も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
返品・交換できるかどうかのチェックポイント
Amazonで返品・交換できる商品には条件があります。まずは自身の商品が当てはまるかどうか、チェックしていきましょう。
発送元が「Amazon.co.jp」か「マーケットプレイスの出品者」か
Amazonのサイト上には、Amazon.co.jpが販売する商品と、Amazonマーケットプレイスの出品者が販売する商品があります。
後者は、出品者ごとに配送料や支払い方法、商品の状態(新品、中古等)などが異なるので、返品・交換の条件や手順が統一されていません。まずは以下を参考に、返品したい商品のページから発送元を特定しましょう。
Amazon.co.jpが販売する商品の場合
Amazon.co.jpが販売、発送する商品
Amazonマーケットプレイスの出品者が販売しAmazon.co.jp が発送する商品
原則、「在庫状況」の下に「この商品は、Amazon.co.jpが販売、発送します。」もしくは「〇〇(出品者)が販売し、Amazon.co.jpが発送する商品」と表示される商品は、返品のルールや条件が統一されています。期限内であれば、本記事で紹介する手順で簡単に返品の申請ができる仕組みです。
また、Amazonマーケットプレイスの出品者が販売・発送する商品であっても、一部(Amazonプライム配送特典の対象商品など)はAmazon.co.jp発送の商品と同じルールで返品できるようです。
Amazonマーケットプレイスの出品者が販売する商品の場合
Amazonマーケットプレイスの出品者が販売する商品
「在庫状況」の下に「この商品は、○○(出品者名)が販売、発送します。」もしくは「出品者からお求めいただけます。」の表示がある商品は、Amazonマーケットプレイスの出品者が販売する商品です。
出品者の多くはAmazon.co.jp発送のケースと同等の返品・交換の条件を設定していますが、一部の出品者は独自の返品・交換の条件を設定しています。商品ページで出品者名をタップし、「返品・保証・払い戻し」などの項目を確認の上、返品手続きをおこなってください。
Amazon.co.jp ヘルプ: Amazonマーケットプレイス商品の返品について
商品が到着後30日以内であるか
続いて重要になるのが、商品が到着してからの経過日数です。Amazon.co.jp発送の商品は、基本的に30日以内に返品手続きの申請・対象物の発送をしなければならないルールになっています。
商品が到着後30日を経過した場合は、理由にかかわらず返品・交換できないので注意しましょう。
注: 商品が到着後30日を経過した場合は、理由に関わらず返品・交換を承ることができません。商品にトラブルや不具合がある場合は、保証の有無をご確認のうえ、保証書等に記載の保証元へ直接ご連絡ください。
商品の返品期限は簡単に確認できます。まずAmazonのサイトを開き、左上のメニューボタン[]から[注文履歴]に進み、任意の商品を選択しましょう。
ここで、どこかに[返品商品]や[商品の返品]などのボタンが表示されていれば、返品期限内(商品が到着後30日以内)の商品だと判断できます。期限を過ぎている場合は、これらのボタンがは表示されず、注文情報のみが表示されます。
返品理由が購入者の都合によるものか
返品理由も重要なポイントです。注文した商品と違う商品が届くなどのトラブルや、商品の故障や破損などの不具合などがあった場合は、無条件で商品代金(税込)や配送料、手数料、ギフトラッピング料を全額返金、または同一商品と交換してもらえます。
一方、「間違って注文してしまった」「モデルが違った」「購入したけれどやっぱりいらなかった」など購入者都合で返品する場合、開封状況によって返金額が減額されたり、返品の送料を購入者が負担しなければならなかったりと、条件面が厳しく設定されているので注意が必要です。
未使用かつ未開封であるか(開封済みなら返金額が50%減額)
購入者の都合で返品する場合、未使用かつ未開封なら商品代金(税込)を全額返金されますが、開封済なら返金額が50%減額されてしまいます(商品の不備など購入者都合でない場合は開封済みでも全額返金される)。
「商品タグを外す」あるいは「部品のビニール包装を開封する」といった程度でも開封済みとみなされてしまうので注意してください。
- メーカー既成の梱包を開封してある、または破損している
- 商品を意図的に破損させるような再梱包がしてある
- 商品タグが外されている
- 部品のビニール包装が開封されている
- ケーブルを固定するワイヤーなどが外されている
- その他、商品自体に使用された形跡がある
ただし、服やファッション小物、シューズ、バッグ、30万円(税込)未満の腕時計やジュエリーなどは、試着後の返品が可能とされています。
試着をしてサイズが合わなかったり、色やデザインがイメージしていたものと違っている場合には、配送料・手数料などを除いた商品代金の返金、もしくは別サイズのものと交換ができるようです(タグが外れていなかった場合)。
服&ファッション小物、シューズ&バッグ、30万円(税込)未満の腕時計およびジュエリーは試着後の返品が可能です。
Amazonが定める「返品・交換ができない品」に該当していないか
Amazonではほとんどの場合で返品・交換を受け付けてもらえますが、例外として返品・交換ができない商品が定められています。返品する前に、該当しないかを確認しておきましょう。
特に、購入者都合で返品する場合に限って返品できないと指定されている商品が多くあります。
- 使用済みまたは開封済みの消耗品
- 植物
- 雑誌
- ペット用品
- ドラッグストア・ビューティー
- 食品・飲料・お酒
- 材木、大型の木製建築資材、発動機付き商品などのDIY・工具用品
- Amazonパントリーの購入品
- 30万円(税込)以上の開封済み商品
- 金庫
- アマゾンギフト券
- イベントチケット、サービスチケット、プリペイドカードその他プリペイド式商品
- 代金引換で注文された商品
- 携帯決済で注文された商品
- 在庫切れの商品
- バーゲンブック
- 大型家具・家電サービスおまかせサービス(HB)の商品
Amazon.co.jpで購入した商品を返品する手順
ここからは、実際の返品手順について解説します。本記事では、不具合品の返品をおこないますが、購入者の都合で返品する場合も手順は同様です。
1注文履歴から返品する商品を選ぶ
Amazonアプリ、またはAmazon.co.jpのブラウザのトップ画面から[注文履歴]をタップし、返品したい商品を選びます。
該当の商品情報ページに移動したら、[商品の返品]を押してください。
2返品・返金理由を入力する
続いて、返品の理由を選択し、理由の詳細を入力します。該当するものがない場合も、近いものを選択してください。
なお、「間違って注文してしまった」「モデルが違った」など購入者の都合で返品する際の送料は、原則として購入者が負担することになります。
3返金か交換かを選択する
選択可能な場合は「返金」または「交換」のいずれかの処理を選択します。
「返金」を選択する場合は、返金方法(Amazonギフト券による返金か、クレジットカード経由での返金か)を選んでください。Amazonギフト券による返金のほうが比較的早く返金されます。
商品によっては、返品しなくても返金してくれるケースが存在します。その場合は、申請後すぐに選択した方法で返金処理がされる仕組みです。
4返送方法を選択する
商品の返送方法を選択しましょう。ヤマト運輸以外の運送会社を利用したい場合は「以下の方法で返送する」を選んでください。最後に、[返送手続きを開始]をタップすれば、返品申請は完了です。
以降では、ヤマト運輸経由で返品する場合とヤマト運輸以外で返品する場合で手順が異なるので、自身の返品方法ごとに手順を確認しましょう。
5ヤマト運輸で返品する場合は梱包後すぐに返送できる
「ヤマト運輸の営業所に持込」もしくは「ヤマト運輸の集荷を希望する」を選んだ場合は、商品の梱包さえ済めばすぐに発送が可能です。
梱包するときには、なるべく商品が届いた時と同じ状態に梱包するようにしましょう。商品がビニール袋に入っていた場合には、ビニール袋に入れ、梱包材、タグや説明書なども一緒に梱包してください。
ヤマト運輸の営業所に持ち込む場合
梱包した商品とスマホをヤマト運輸の営業所へ持参したら、メールで届いたQRコードを店頭設置端末で読み込んでください。これで指定の住所に荷物を発送できます。
QRコードをスキャンできない場合は、QRコードの下に記載された番号とパスワードを設置端末へ入力すればOKです。
ヤマト運輸の集荷を希望する場合
集荷を希望する場合は、返品申請後、以下の手順で発送しましょう。
ヤマト運輸の集荷(返品用ラベル印刷不要)を選択のうえ、集荷日時と集荷先住所を選択し、返品手続きを開始をクリックします。注: 集荷を選択の場合、コンビニまたは営業所への持込は受け付けておりません。集荷先住所にはご自宅や勤務先等をご指定ください。
受付完了画面で、集荷日時をご確認ください。ドライバーが記載済みの送り状を持参して集荷にお伺いするので、送り状のご準備は不要です。荷物を梱包のうえドライバーの引取りをお待ちください。
6ヤマト運輸以外で返品する場合、返品に必要な情報を用意する
「ヤマト運輸の営業所に持込」と「ヤマト運輸の集荷」以外の方法を選択した場合、返品受付に必要な情報を用意する必要があります。以下の通り、手段は複数用意されているので、自身の環境に合わせて準備してください。
返品用ラベルを印刷して同包する
返品申請後、[返品用ラベルと返送手順を表示・印刷]の項目をタップしてください。
すると、返送手順と返品用ラベル(返品受付IDとバーコード)が表示されます。自宅や職場などのプリンターを利用できる場合、ラベル内に記載されている赤枠のバーコードと返品受付IDを印刷して同包しましょう(ページ全体を印刷すればOK)。
返品受付IDを記載したメモ
プリンターがない場合は、[返品用ラベルと返送手順を表示・印刷]の項目をタップして表示される「返品受付ID」を、適当な紙にメモして同包してもOKです。
「sp」で始まる番号が付いているバーコード
「sp」で始まる番号が付いているバーコード
「sp」で始まる番号が付いているバーコードが梱包資材に貼られている場合、剥がさずその箱で返送することも可能です。なお、このバーコードが商品自体に貼られている場合は、商品から剥がして返送時に同梱しましょう。
バーコードやお問い合わせ伝票番号が印刷された送り状ラベル、または納品書
梱包に貼られている、バーコードやお問い合わせ伝票番号が印刷された送り状ラベル、または納品書などでも代用できます。
7ヤマト運輸以外で返品する場合、返品商品と「ステップ6」で用意した情報を一緒に梱包して発送する
ヤマト運輸以外で返品する場合は、ステップ6で用意した情報のいずれかを商品と一緒に梱包します。
梱包するときには、なるべく商品が届いた時と同じ状態に梱包するようにしましょう。商品がビニール袋に入っていた場合には、ビニール袋に入れ、梱包材、タグや説明書なども一緒に梱包してください。
梱包が完了したら、返品用ラベルに記載してある「返送先」住所を配送業者の送り状の「お届け先」欄に記入して返送してください。なお、届け先の電話番号の記入は不要です。
「間違って注文してしまった」「モデルが違った」など購入者の都合で返品する際の送料は、原則として購入者が元払いで負担することになります。一方、不良品または破損品の場合は、返送料はAmazon.co.jpが負担してくれるため、商品は着払いで返送してOKです。
なお、着払いでの返送には、日本郵便 (ゆうパックのみ)、ヤマト運輸、佐川急便のいずれかが利用できます。それ以外の配送業者から着払いで返送された場合は受け取られず、逆に購入者に着払いで返送されてしまうので注意してください。
8返送した商品がAmazon側で受領され次第、返金・交換が実施される
返送した商品がAmazon側で受領され次第、商品の交換や返金の処理が開始されます。
申請時に「返金」を選択した場合
返品後は、AmazonアプリまたはAmazon.co.jpサイトのトップ画面から[注文履歴]をタップし、返品手続きの状況をチェックしましょう。返品理由や商品の状態に問題がなければ、上の画像のように「返品完了」と記載されているはずです。
ただし前述したように、商品の返品理由(購入者都合か不具合か)や返品・交換までの期間、開封済みか否かなどによっては、商品代金全額の返金がされない場合もあります。
返金の方法やかかる日数は、注文時に使用した支払い方法によって以下のように異なります。確認しておきましょう。
返金までの日数 | 返金の方法 | |
---|---|---|
クレジットカード | 返送品を受領後、1〜3日程度 | Amazonギフト券での返金、または購入時と同じクレジットカードへの返金 |
代金引換 | 返送品を受領後、1〜3週間程度 | Amazonギフト券 |
コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い | 返送品を受領後、1〜3日程度 | Amazonギフト券 |
携帯決済 | 返送品を受領後、1〜3日程度 | Amazonギフト券、または携帯決済サービス事業者経由での返金 |
Paidy翌月払い |
返送品を受領後、1〜3日程度 | Paidy経由での返金 |
Amazonギフト券 | 返送品を受領後、1〜2日程度 | Amazonギフト券残高に戻る |
Amazonポイント | 返送品を受領後、1〜3日程度 | Amazonポイント残高に戻る |
パートナーポイントプログラム | 返送品を受領後、3〜5日程度 | Oki Doki ポイント (JCB) の残高に戻る |
申請時に「交換」を選択した場合
トラブルや不具合のある商品の返品で、かつ申請時に「交換」を選択した場合は、同じ商品が届きます(返品可能な商品だった場合)。
購入者都合の返品で、異なる色やサイズの「別商品との交換」を選択した場合は、選択した商品が届くはずです。なお、交換商品が返品商品よりも高い場合は、超過分が請求され、交換商品が返品商品よりも安い場合は、差額が返金されます。