いつの時代も観る人に夢を与えてくれるディズニーアニメーション。そして、ディズニー作品を彩るディズニープリンセスは女の子たちの憧れであり続けてきました。
そんな、おとぎ話に出てくるディズニープリンセスが現実にいたらどうなるのでしょう。その疑問に答えたのが2007年に公開された実写映画『魔法にかけられて』でしたが、その続編が今年、ディズニープラスに登場しました。
かつてのプリンセスがいじわるな継母に?
弁護士のロバートと恋に落ち、連れ子のモーガンとともにニューヨークで幸せに暮らすジゼル。新しい赤ん坊も授かり、幸せの絶頂かと思いきや、ジゼルはティーンエイジャーになったモーガンとの関係が上手くいかず悩んでいます。そんなある日、一家は郊外のモンロービルに引っ越すことになります。お屋敷のような外観の新居は古い建物ですが、リフォームすればなかなか住み心地が良さそう。しかし、転校するはめになったモーガンは納得いかない様子。
そして、ロバートは毎朝5時に起きて、仕事に向かわないといけなくなってしまいました。さらに、街のコミュニティの管理者・マルヴィナたちからいやがらせも受けるなど、都会の喧騒を離れて郊外で幸せな暮らしを夢見たジゼルは、早くも現実の壁に直面します。
そんな中、ジゼルは魔法の杖でこのモンロービルがおとぎの国・アンダレーシアのようになればいいのにと願ってしまいます。そして、その願いが叶えられてしまい、モンロービルはおとぎ話の世界となりました。
ジゼルの家族もロバートが騎士、モーガンは健気な若い娘となり、ジゼル本人はいじわるな継母に。元々、ジゼルはモーガンの継母だったわけですが、街全体がおとぎ話化してしまった結果、性格までおとぎ話のキャラクターのようになってしまうのです。
時計の針が真夜中の12時を回る前に元に戻さねば、モンロービルは永遠におかしなまま。モーガンはアンダレーシアの人々の助けを借りて、この事態を解決しようと奔走するのです。
ディズニー映画でプリンセスをいじめる役といえば、継母です。おとぎ話のようになればいいのにと願ったジゼルは、その性格までもがおとぎ話の継母のようになってしまうという点が本作のポイントです。
数々のディズニー映画からの引用
本作は、ディズニーファンには嬉しい、過去の名作からの引用シーンが数多くあります。『塔の上のラプンツェル』や『美女と野獣』『プリンセスと魔法のキス』『シンデレラ』『白雪姫』との関連が深いシーンや設定が登場します。
さらに、『アナと雪の女王』の主題曲『Let It Go』を歌ったイディナ・メンゼルも出演しています。彼女は前作から引き続き出演していますが、さすがの歌唱力で本作に豊かな彩りを与えてくれます。
他にもたくさん仕掛けが用意されており、そんな小ネタを探すのも本作の醍醐味となっています。
現実は、おとぎ話のようにはいかない、けれど、やっぱりおとぎ話も素敵な部分はあるんだと思わせてくれる作品です。
『魔法にかけられて2』を見る(ディズニープラスで配信中)
実写版ミュージカル・コメディ「魔法にかけられて2」は、ディズニーの大ヒット作「魔法にかけられて」の続編だ。前作では、おとぎ話の世界アンダレーシアからやってきた愛すべきロマンチックな乙女ジゼルが、ニューヨークという王国で王子様である離婚専門の弁護士ロバート・フィリップに出会う心温まるストーリーが描かれる。そのオリジナルキャストが再集結した。
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