外出先でスマホの充電が切れてしまった、充電するのを忘れて家を出てきてしまった、といった経験は誰にでもあるはず。そんなとき役立つのが、持ち運び可能なスマホ充電器(モバイルバッテリー)のシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」です。
チャージスポットは、コンビニや商業施設など全国3万9000箇所に設置されたバッテリースタンドに格納されているスマホ充電器を30分未満で165円からレンタルできるサービス。返却する場所はレンタル時とは異なるバッテリースタンドでもよいので、旅行などでも重宝するでしょう。LINEやPayPayなどのアプリを使えば、専用の公式アプリも不要です。
本記事では、チャージスポットとはどんなサービスなのか、料金や設置場所などをチェックした上で、実際にスマホ充電器をレンタル・返却する方法などについて解説します。
「チャージスポット」とは?

「チャージスポット」は、持ち運び可能なスマホ充電器(モバイルバッテリー)のシェアリングサービスです。レンタル時に公式アプリやLINEアプリなどから決済することで、バッテリースタンドに収納されているスマホ充電器をレンタルできます。
デジタルサイネージ事業や広告事業も手掛ける株式会社INFORICHが、2018年4月からサービスを提供しています。
レンタルしたスマホ充電器を返却する際は、レンタルした場所とは異なるバッテリースタンドに返却してもOK。外出先や旅行先でスマホ充電器をレンタルし、自宅近くのバッテリースタンドに返却するといったことも可能です。
利用料金は30分未満で165円から、サブスクプランもあり
レンタル時間 | 料金(税込) |
---|---|
30分未満 | 165円 |
30分以上3時間未満 | 360円 |
3時間以上6時間未満 | 450円 |
6時間以上24時間未満 | 540円 |
その後、24時間につき | 360円 |
120時間以上(違約金含む) | 3980円 |
チャージスポットは利用時間に応じた料金が発生します。料金は最短で30分未満165円。料金は利用時間に応じて変動し、バッテリー返却時に確定します。
友だちを招待するなど条件を満たせば、クーポンを獲得して支払い時に利用することも可能です。さらに、大規模災害時には48時間無料でスマホ充電器を貸し出しています。120時間以内に返却できない場合およびスマホ充電器を紛失してしまった場合は、3980円(利用料・違約金2000円含む)の支払い義務が生じます。
なお、テーマパークに設置したスタンドは利用料金が異なる場合があるので、詳細は各テーマパークで確認してください。

月額料金が最大1950円(税込)のサブスクリプションプラン「ChargeSPOT Pass」も利用できます。
一度レンタル(120時間未満まで)すると最低価格となる390円(税込)の月額料金が発生し、2回目以降のレンタルは1回につき390円(税込)が加算されます。料金の加算は5回目の1950円(税込)でストップし、6回目以降は何度レンタルしても月額料金は1950円のままとなります。
支払い方法はクレジットカード・PayPay・d払いなど
チャージスポットの公式アプリからレンタルする場合、次の支払い方法に対応しています。
- クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/Diners Club Card/American Express)
- d払い
- ソフトバンクまとめて支払い
- auかんたん決済
- Apple Pay
- PayPay
- メルペイ
- LINE Pay(LINE版のみ)
- WeChat Pay
- Paidy(後払い)
- 楽天ペイ(100円以上)
- Union pay
Apple Pay、PayPay、メルペイ、WeChat Payについては、キャンペーンなどで一部のスタンドで利用できない場合があります。また、LINE PayはLINEアプリからレンタルする場合のみ利用可能です。

一時預かり金は最初に決済されるが、充電器の返却時に戻ってくる

利用料に応じた金額が決済される
なお、選択した支払い方法によっては一時預かり金が発生する場合があります。一時預かり金はレンタル時に発生しますが、返却時に戻ってくる仕組みです。
上の画像のようにPayPayで支払う場合、最初に預り金として3980円(税込)の決済がおこなわれます。充電器を返却すると、預り金と利用料金の差額が返金されます。
- PayPay
- Apple Pay
- d払いアプリ
- WeChat Pay
- メルペイ
- LINE Pay(LINE版のみ)
- Union pay
設置場所はコンビニや商業施設など約3万9000箇所

マップでバッテリースタンドの設置場所を確認

検索結果画面
チャージスポットのバッテリースタンドは、主にファミリーマートやローソンといったコンビニ、マルイやイオンといった商業施設、居酒屋などの飲食店、ヤマダ電機といった家電量販店、郵便局など全国に約3万9000台(2023年7月発表時点)設置されています。
また、東京メトロや東武鉄道、京成線、新京成線、JR北海道、多摩モノレール、大阪メトロなどの路線の一部駅構内のほか、羽田空港、関西国際空港、全国のドコモショップなど設置箇所は順次拡大中です。
ケーブル端子はUSB Type-C・Lightningケーブル・microUSBに対応

USB Type-C、Lightningケーブル、microUSBの3種類のケーブル端子に対応
チャージスポットでレンタルしたスマホ充電器には、USB Type-C、ライトニングケーブル、microUSBの3種類のケーブル端子が付いており、国内に流通しているほとんどのスマホ(iPhone/Androidスマホ)に対応しています。バッテリー容量は5000mAhです。
レンタルしたスマホ充電器自体の充電がなくなってしまっても、microUSBポートから再充電することで繰り返し利用できます。なお、一度に複数のケーブル端子で充電することはできません。
LINE・PayPay・d払いなどを使えば専用アプリいらず
チャージスポットには専用の公式アプリが存在しますが、LINEやスマホ決済サービスにもミニアプリとして提供されています。
公式アプリを使用する際は事前に会員登録などの手続きが必要ですが、ミニアプリなら不要。急にモバイルバッテリーが必要になった時でも、スムーズにレンタルできます。
2023年8月時点でチャージスポットを利用できるアプリは以下の通りです。
- LINE
- PayPay
- d払い
- au PAY
- App Clips
- マイネオ
- ShareSPOT
- Alipay(香港と中国大陸のみ)

LINE

PayPay

d払い
LINEの場合、チャージスポットの公式アカウントを友だち追加すれば簡単にレンタルを開始できます。支払い方法もLINE PayやPayPay、クレジットカードなどから選択可能です。
なお、PayPayアプリからレンタルするとPayPayでの支払い、d払いアプリからレンタルするとd払いでの支払いとなります。自分がよく利用する決済手段に応じて選ぶといいでしょう。
チャージスポットでスマホ充電器を借りる手順
今回、実際にアプリからチャージスポットでスマホ充電器(モバイルバッテリー)をレンタルしてみたので、その手順を詳しく説明します。ここではiOS版の公式アプリを使いました。
LINE・PayPay・d払い・au PAYなど別アプリの場合は、以下の手順でチャージスポットを選択してください。
- LINE:チャージスポットの公式アカウントを友だち追加→チャージスポットのトーク画面を開く→[バッテリーのレンタル](手順1へ)または[QRコードを読み取る](手順3へ)
- PayPay:「ホーム」タブの[すべて]→「生活」内の[スマホ充電]
- d払い:「オーダー」タブの[ChargeSPOT]
- au PAY:「ホーム」タブの[もっと見る]→[スマホ充電]→[スマホ充電を利用する]
※初回利用時に限りユーザー情報の提供や規約への同意を求められる場合があります。
公式アプリの場合は事前にSMS認証が必要

チャージスポットの公式アプリでスマホ充電器をレンタルするには、電話番号の入力およびSMS認証が必要です。スマホ充電器をレンタルする前に認証を完了させておきましょう。
バッテリースタンドを探す

貸出可能なバッテリーの台数が表示されている

「貸出可」が0台のスタンドではレンタルできない
まずはバッテリースタンドがどこにあるのかを確認します。
アプリを開くと、地図上のバッテリースタンドが設置されている場所にピンが立っています。青いピンがレンタル可能なスマホ充電器があるバッテリースタンドです。詳細画面で「貸出可」のスマホ充電器の個数が表示されます。
ピンがグレーになっているバッテリースタンドは「貸出可」が0になっている、または営業時間外などの理由によりスマホ充電器をレンタルできません。
バッテリースタンドに向かう

場所を確認したら、バッテリースタンドがある場所に向かいましょう。上の写真が実際のバッテリースタンドです。
このバッテリースタンドは大型タイプで、商業施設や駅などに設置されています。一方、小型のバッテリースタンドは、コンビニなどに設置されている場合が多いようです。
バッテリースタンドのQRコードを読み取る

バッテリースタンドのQRコードを確認しましょう。QRコードはスクリーンに表示されているか、ステッカーが貼られています。


アプリの[QRスキャンして借りる]をタップしてQRコードリーダーを起動し、バッテリースタンドのQRコードをスキャンしてください。
支払い方法を選択



支払い方法を選択しましょう。[支払い方法を選択]をタップし、任意の支払い方法を選択。最後に[登録確認]をタップしてください。
すでに支払い方法が設定されている場合は、QRコードをスキャン後に[借りる]をタップすればOKです。
PayPayポイントを貯めるならPayPayカード
スマホ決済でPayPayをよく利用している場合は、PayPayカードで支払うのも選択肢の一つ。PayPayカードで支払えば、200円ごとに1%のPayPayポイントがもらえます。
PayPayカードがあれば、「クレジット(旧あと払い)」での決済ごとに1〜1.5%のPayPayポイントを入手できます(PayPay支払い特典の対象)。チャージも利用できるので、PayPay残高が不足していて送金したいときにもすぐに対応できるのは魅力です。



年会費 |
0
永年無料
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還元率 |
1.00% ~ 1.50%
200円ごとに最大1.5%のポイント
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ポイント |
PayPayポイント
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ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
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QUICPay
| |
申込条件 |
18歳以上(高校生不可)
|
審査/発行 |
最短2分審査
/
最短7分発行(申込5分・審査2分)
|
支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
年会費無料で利用金額200円(税込)ごとに1%または1.5%のPayPayポイント獲得(1ポイント=1円相当)。PayPayポイント攻略に必携のクレカ
国際ブランドごとに1枚ずつ、合計3枚まで発行可能
ナンバーレスで安心のセキュリティ
楽天ポイントを貯めるなら楽天カード
楽天市場をよく利用するなら、クレジットカードの支払いで楽天ポイントが貯まる楽天カードを選ぶのもアリでしょう。楽天カードで支払えば、100円ごとに1ポイントもらえます(期間限定の楽天ポイント)。
楽天カードがあれば、楽天市場の「5と0のつく日キャンペーン」に参加できます。毎月5・10・15・20・25・30日に楽天カードを支払い方法に設定したうえで楽天市場で買い物すると、基本付与分1%+楽天カード通常付与分1%+楽天カード特典分1%に加え、さらにキャンペーン分2%が付与されます(事前エントリーが必要)。
レンタル完了、スマホ充電器を取り出す

決済が完了すると、「ロックが解除されました」という画面が表示されます。

バッテリースタンドのスロットからスマホ充電器を取り出せるようになります。あとは持ち出して、市販のモバイルバッテリーと同じ要領で使いましょう。

スマホに充電する際は、ケーブル端子をスマホに挿し込んで充電器の側面にある電源ボタンを押せばOKです。

レンタルを開始すると、アプリのトップページからレンタル時間とその時点での料金をリアルタイムで確認できます。
チャージスポットのスマホ充電器を返却する手順
レンタルしたスマホ充電器(モバイルバッテリー)を返却する手順を解説します。スロットの空きさえあれば、レンタル時とは異なる全国のバッテリースタンドに返却可能です。
返却するバッテリースタンドを探す

レンタル時と同様、アプリで返却可能なバッテリースタンドを探しましょう。スロットに空きがないバッテリースタンドや設置されている施設の営業時間外に返却することはできません。
黄色いピンが立っているのが返却可能なバッテリースタンドです。返却可能なスマホ充電器の数(=スロットの空き数)を確認できます。
スマホ充電器を返却

小型タイプのバッテリースタンド
スロットが空いているバッテリースタンドに向かいましょう。

返却する際は差し込む向きに注意
バッテリースタンドの空いているスロットに、スマホ充電器を差し込みましょう。
返却完了


バッテリースタンドにスマホ充電器を挿し込めば返却完了です。
アプリ内の利用履歴からも利用時間や料金などを確認できます。また、アプリにメールアドレスを設定している場合、料金などの確認メールが届きます。
まとめ
実際にチャージスポットを利用してみて、レンタル・返却とも難しい操作は特にない印象でした。充電速度も市販のモバイルバッテリーと比べて遜色ありません。
モバイルバッテリーレンタルには東京電力系列の「充レン」というサービスがありますが、スタンドの設置台数はチャージスポットのほうが多くなっています。最近では設置箇所も拡大しており、主要な観光スポットやディズニーランドなどにも設置されるようになりました。
料金は30分未満で165円、3時間未満で360円とかなりリーズナブル。LINEやPayPayなどを使っているなら公式アプリをインストールする必要もないため、急きょ借りたくなった時でも素早くレンタルできます。
借りたバッテリースタンド以外の場所でも返却できるため、旅行先でレンタルして自宅近くで返却するといったことも可能です。いざという時に役立つサービスなので、知っておいて損はないといえるでしょう。