スマホに表示中の画面を画像として保存できる「スクリーンショット」機能。ちょっとしたメモ代わりに便利なため、使う機会も多いでしょう。ところが、いざ撮影したスクリーンショット(スクショ)を確認しようとして、保存場所が分からなくなってしまう人が少なくありません。
そこで本記事では、Androidスマホにおけるスクリーンショットの保存先や、見つけられないときの対処法について解説します。なお、スクリーンショットの撮影方法は下記記事で詳しく説明しているので、本記事では割愛します。
スクリーンショットの保存先はどこ?
まずはじめに、スクリーンショット画像の保存先はどこなのか、保存先は変更できるのかなどの概要を説明します。
保存先は機種により異なる

撮影したスクリーンショットは、スマホ本体の記憶領域である「内部ストレージ」という場所に保存されます。
ただ、Androidスマホの内部ストレージは構造が少々複雑で、同じ画像ファイルでも以下のように保存場所が異なります。また、機種ごとに保存されるフォルダが異なる場合もあるので、一口に「保存先」といっても様々なケースがあるのが現状です。
- スクリーンショットで撮影した画像:内部ストレージ>Pictures>Screenshots
- カメラで撮影した画像:内部ストレージ>DCIM>100ANDRO
- ブラウザからダウンロードした画像:内部ストレージ>Download
- アプリからダウンロードした画像:内部ストレージ>Pictures>各アプリ名のフォルダ
スクショ画像の保存先は、機種ごとに大きく分けて(1)「Pictures」フォルダの「Screenshots」、もしくは(2)「DCIM」フォルダの2通りです。
Xperia・AQUOS・Pixel・arrowsシリーズなど多くのAndroidスマホは(1)のパターンを採用していますが、Galaxyシリーズの一部など「DCIM」フォルダに保存される機種も存在します。
保存先は変更できない(一部機種を除く)

スクリーンショット画像はAndroidスマホの内部ストレージに保存され、Googleフォトおよびファイル管理アプリの「Screenshots」フォルダなどに格納されます(詳細は後述)。
基本的に、スクリーンショットの保存先を「Screenshots」フォルダ以外の場所に変更することはできません。ただし例外的に、保存先をSDカードに変更できる機種も一部あります。

保存先をSDカードに変更できる機種はほんの一部
たとえばOPPO Reno3 A(Android 11)の場合、SDカードの保存先設定で「スクリーンショット」をオンにすると、内部ストレージではなくSDカードに保存されるようになります。
SDカード搭載の機種であっても、必ずしも保存先をSDカードに変更できるというわけではありません。あくまでも保存先をSDカードに変更できるのは限られた機種のみなのです。
スクショ画像をSDカードに保存するには?
大量のスクリーンショットを保存してしまうと内部ストレージの容量が逼迫する要因にもなるため、SDカードに保存したいと思う人もいるでしょう。
前述のようにスクリーンショットの保存先をSDカードに変更できる機種であれば、設定を変更することで解決できます。しかしそれが可能な機種は限られているため、ほとんどの場合、スクリーンショットをSDカードに保存する際は手動で移動させなければなりません。



スクリーンショットをSDカードに移動する方法(検証端末:AQUOS sense6の場合)
機種により操作方法は異なりますが、おおよそは移動したいファイルまたはフォルダを長押しし、SDカードに移動させればOKです。
詳細な操作方法は以下の記事で解説しているので、参照してみてください。
スクリーンショット画像を確認する2つの方法

前述した通り、スクショ画像は内部ストレージに保存されます。一部の機種ではスクショ画像の保存先をSDカードに変更することも可能ですが、デフォルトの保存先は内部ストレージになっているはずです。
通常、内部ストレージは「ファイル管理アプリ」を使って閲覧・管理するものの、あまり馴染みがない人も多いでしょう。その点、多くのAndroidユーザーが使っている「Googleフォト」アプリ上でも、簡単にスクリーンショット画像を確認できます(その他のアルバム系アプリですぐに閲覧できるケースもあります)。
方法1:Googleフォトで確認する

スクリーンショットで撮影した画像は、Googleフォトに自動保存されると思われがち。しかし、Galaxyなど一部機種を除き、スクショ画像はGoogleフォトに自動的にアップロードされません。
というのも、Googleフォトの初期設定では自動バックアップ(アップロード)の対象が前述した「DCIM」フォルダのデータになっています。スクショ画像が「Pictures」フォルダに保存される機種の場合は、自動アップロードの対象外となるため「フォト」タブの写真一覧に表示されないのです。

Googleフォトの場合、スクリーンショット画像は「ライブラリ」タブの「Screenshots」フォルダから確認できます。Googleフォト上にアルバムを作成している場合は、「デバイス内の写真」項目の中に「Screenshots」フォルダが隠れているので注意してください。

なお、画面右上のプロフィールアイコンから[バックアップをオンにする]をタップすると、Googleフォト上にスクリーンショット画像が保存(アップロード)され、「フォト」タブにも表示されるようになります。
同期することでインターネット(クラウド)上にデータを保管しておけるので、内部ストレージの容量を節約する際に効果的でしょう。そのほかにも、スマホの紛失や故障といったトラブルからデータを守れたり、パソコンやタブレットなどからもアクセスできたりと、さまざまなメリットがあります。
方法2:ファイル管理アプリで確認する

「Files」アプリ(AQUOS・Pixel・Xperiaシリーズなど)

「マイファイル」(Galaxyシリーズ)

「ファイルマネージャー」(OPPOシリーズ)
前述した通り、スクリーンショット画像は「内部ストレージ」に保存されます。内部ストレージに保存されているデータは、すべてファイル管理アプリを使って簡単に閲覧できます。
上の画像のように、機種ごとにプリインストールされているファイル管理アプリを開きましょう。


ほとんどの機種では「Screenshots」フォルダで確認できる(検端末:AQUOS sense6)
仕様はアプリごとに異なりますが、多くのケースでメニューやトップ画面などの分かりやすい場所に[画像]という項目があるので、これを選択します。画像カテゴリから、[Screenshots]をタップすると撮影したスクリーンショット画像をまとめて確認できる仕組みです。
目当てのものが見つからない場合は「更新日時順」に並び替えてみると、直近で撮影したものを見つけやすいでしょう。
撮影したスクリーンショットが見つからない場合の原因と対処法
上記の方法でも撮影したスクリーンショットが見つからない場合、そもそもスクリーンショット撮影がうまくできていない可能性があります。
スクショが制限されているアプリ・サイト

Netflixなどの動画配信サービスではスクリーンショットできない
スクリーンショットの機能を無効にしているサイト・アプリの場合、スクリーンショット操作をおこなってもエラーが表示されて撮影ができません。
電子書籍や動画配信サービスなど著作権のあるコンテンツを配信しているサービス、またセキュリティの厳しい銀行アプリ・サイトなどでよくあるケースです。
この場合、ユーザー側ではどうすることもできないので対処方法はありません。
空き容量不足で撮影エラーになっている


Androidスマホのストレージの空き容量が不足していると、撮影したスクリーンショットが保存できません。この場合は容量不足で保存できなかった旨が撮影後にバナーで表示されるはずです。
このメッセージが表示されたら、端末の「設定」→[ストレージ]→[内部ストレージ]の順にタップして容量がどの程度あるのか確認し、少ない場合は不要なアプリやデータを削除するか、SDカードに移しましょう。
スクショ画像を誤って削除してしまっている

誤って削除してしまわないように注意
機種やOSバージョンによっては、スクリーンショット撮影後に「スクリーンショットを保存しました」といった内容のバナーが表示されます。撮影直後に編集や共有画面に移動できて便利な機能である一方、誤って[削除]をタップしてしまうとスクショ画像は保存されずに消えてしまいます。
削除した画像はどこにも保存されないため、復元することもできません。スクショの撮影後は[削除]をタップしないように注意しましょう。