Raziko、ついに聴取エリアの設定機能が消滅──旧バージョンでも起動せず

Raziko

IPサイマルラジオradiko.jpの有料エリアフリー化機能「radiko.jpプレミアム」が4月1日より開始されたことに伴い、Android向け人気ラジオアプリRazikoでは、エリアを指定するオプションが利用できなくなった。

背景は「radiko.jpプレミアム」の開始

本家radiko.jpが現在地をGPSやWi-Fi、基地局位置情報などから判定し、ラジオを聴取できるエリアを限定しているのに対し、これまでのRazikoには聴取エリア(利用する都道府県)を任意に設定できる機能があり、radiko.jpに参加するラジオ局を全国どこでも聴取可能だった。

radiko.jpプレミアム

しかし、radiko.jpが月額350円で同様のエリアフリー化機能「radiko.jpプレミアム」を提供するにあたり、Razikoはradiko.jpの事業に影響を与える可能性を考慮し、エリア設定機能を無効化することを発表していた。

順次Razikoをご利用のユーザには最新版へのバージョンアップを行って頂き、エリア設定機能を無効にしていきますので御了承ください。無効化後は、聴取エリアの変更は出来なくなりますので、是非ともお忘れなくお住まいの地域を設定しておいてください。

4月1日からエリア設定が無効に

Raziko

具体的には、4月1日に行われたRazikoのアップデートでバージョン1.1.0189以降は接続設定が取り払われ、「エリアの指定」ができなくなっている。アップデート後に、聴取エリアは旧バージョンで指定していたエリアに固定され、インストールし直すと現在地に聴取エリアが定まる模様だ。

また、編集部の端末(HTC J One/Android 4.2)では、Razikoのバージョン1.1.0186(発表のあった3月26日より未アップデートのもの。3月31日までエリア設定が利用できた)をインストールしている。

これを起動しても、自動的にGoogle PlayのRazikoページに飛ぶ仕様になっており、暗にアップデートが促される。Google Playを閉じても、アプリ自体は一切操作できず終了してしまう。なお、この際にradiko.jpは、4月1日のradiko.jpプレミアム実装アップデート(v5.0.0)を行っていないv4.0.3のまま使用した。

これらの状況から、長きにわたり提供されてきたRazikoのエリア設定機能は、4月1日をもってほぼ完全に無効化されたといえる。エリアフリーでラジオを楽しみたいユーザーは、「radiko.jpプレミアム」を利用するほかなさそうだ。

Razikoでは録音機能が使える

Raziko

残念ながらエリアフリー機能は使えなくなってしまったが、Razikoにはradiko.jpにはない番組録音機能も搭載されており、こちらは4月1日時点で提供が継続されている。

一部は無料で利用できるが、有料の拡張モジュール(Raziko拡張)を購入すれば録音可能な番組の数の制限が解除されるほか、Razikoが録音で作成するAACファイルをMP3へ変換するモジュール(Raziko変換)も用意されている。