「GALAXY Note 3 SC-01F」は、5.7インチのフルHD有機ELディスプレイを搭載したSamsung製の端末で、スマートフォンとタブレットの中間「ファブレット」の位置付けとなる。Sペンによる利便性の高い操作や、2画面同時表示のマルチウィンドウ、スマートウォッチ「GALAXY Gear」との連携機能など、通常のスマホにはない特徴を多く備える。
Sペンによる操作性が大幅に向上
背面には、合皮による革張りデザインを採用。周りには縫われたようなステッチ風の塗装が施され、高級手帳をイメージさせる凝ったデザインだ。端末下部には専用スタイラス「Sペン」が内蔵されており、このペンを用いた手書き感覚の操作が様々な利便性をもたらす。
Sペンを本体から取り出すと、「エアコマンド」というパレット状のメニューが画面に自動表示される。ここから、よく使う「アクションメモ」「スクラップブック」「スクリーンライト」「Sファインダー」「ペンウィンドウ」といった機能を選択できる。
アクションメモでは、電話番号をメモしたらワンクリックで電話発信が行えたり、メモした場所をそのまま地図表示したり、メモしたスケジュールをタスクとして反映することなどが可能だ。そのほか、ブラウザやメールなどの機能にも手書きメモの内容を連携できる。
またスクラップブックは、Webページや動画、音楽、写真などの気になる情報をペンで囲むと貼り付け保存できる機能。お気に入り自在にストックし、テーマごとに後でまとめて見ることが可能となる。投げ縄ツールにより自動で輪郭に沿って切り取られるので、スクラップもきれいに収まるという。
Sファインダーは、手書きの文字や記号をデータ認識。Web、アプリ、写真データ、メモ、ヘルプ機能など、本体内のデータの検索が行える。またペンウィンドウでは、画面に四角を描くとポップアップでよく使うアプリの選択画面を表示。好きなところにランチャーを開ける。
大画面の使い方が広がる「マルチウィンドウ」機能
上下に画面を分割して、2つのアプリを同時に画面表示して操作が可能な「マルチウィンドウ」もユニーク。
たとえば、Webサイトを閲覧しながら気になった内容を別ウインドウで検索したり、広域マップを表示しながら詳細マップを確認したり、LINEのトークへギャラリーから写真データをドラッグ&ドロップすることにより添付送信するといったことが行えるという。
対応アプリは限られるが、5.7インチの大画面ならではの快適なマルチタスクを実現している。一方で、片手での操作が難しくなる大画面だが、画面全体を小さく表示してサイズの小さい端末を持っているように操作できる「片手操作」機能も搭載。最小3.3インチまで縮小表示可能だ。
日本向け独自の機能「緊急時長持ちモード」
日本向けモデルの独自機能として、GALAXY J SC-02Fとともに「緊急時長持ちモード」が搭載されている。有効化すると、画面が白黒のようなグレー調の表示になり、起動できるアプリを制限するなどで省電力化をはかる。東日本大震災など、日本がしばしば見舞われる災害を想定した機能となる。
そのほか、一つのキーに日本語・英語・数字の8つのフリック入力文字を配置する「8フリック入力」も、日本向けモデル独自の機能だ。フリック入力の際、入力キーパッドを切り替えずに文字が打てるので、SNSなども捗りそうだ。
美しい有機ELと大容量RAMなどハイスペック
GALAXY Note 3は冬モデルでも随一のハードウェア性能。ゲームや音楽などの大容量コンテンツ、複数アプリの同時利用などでも軽快な使い心地になるという。
フルHDに対応した5.7インチ有機EL(Super AMOLED)ディスプレイは、美しいだけでなく迫力がある。高感度タッチセンサー搭載で、手袋をしたままでも自由に操作できるという。プロセッサはQualcommのSnapdragon 800 MSM8974 2.3GHz クアッドコアプロセッサを搭載し、RAMは3GBの大容量だ。
「GALAXY Note3 SC-01F」を動画でチェック
スマートウォッチ「GALAXY Gear」とも連携
GALAXY Note 3とBluetoothで連携し、ハンズフリーでの通話やメール・SNS等の通知確認、各種対応アプリの利用などができるスマートウォッチ「GALAXY Gear」が、ドコモからも販売される。
対応機種には「GALAXY J SC-02F」も含まれる。カラーバリエーションはJet Black1色のみの展開となり、au版GALAXY Gearの5色展開と比べて少し寂しい。
なお、GALAXY Gearの詳細については、CEATEC JAPAN 2013における試用の様子(上の動画や下記記事)を参照していただきたい。
その他の主な仕様・スペック一覧
バッテリーは3,200mAh、OSはAndroid 4.3(秋冬モデルでは唯一)を搭載する。背面のメインカメラは1,320万画素CMOSで、4K(3840×2160:フルHDの4倍)でのビデオ録画にも対応する。
内蔵ストレージは32GB、最大64GBのmicroSDXCをサポート。通信は2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MhzとクアッドバンドのLTE(Xi)に対応し、受信時最大150Mbpsの通信速度となる。
そのほか、おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、NOTTV、テザリングなどに対応するが、防水・防塵、フルセグ、赤外線通信には非対応となる。
サイズは約79×151×8.3mm、重さは約172g。カラーはClassic White、Jet Blackの2色展開となる。発売は2013年10月17日の予定。なお、2013年10月10日正午から発売前日まで、事前予約を受け付けている。
発売日 | 2013年10月17日予定 |
ソフトウェア | |
---|---|
OS | Android 4.3 |
ハードウェア | |
高さ | 151mm |
幅 | 79mm |
厚さ | 8.3mm |
質量 | 172g |
カラー | Classic White、Jet Black |
防水 | × |
防塵 | × |
ディスプレイ | |
サイズ | 5.7インチ |
画面解像度(縦×横) | 1920×1080 |
通称 | フルHD |
種類 | 有機EL(Super AMOLED) |
発色数 | 1677万色 |
プロセッサ | |
メーカー | Qualcomm |
シリーズ・モデル | Snapdragon 800 MSM8974 |
クロック | 2.3GHz |
コア数 | クアッドコア |
メモリー | |
RAMサイズ | 3GB |
ストレージ | |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部メモリー | microSDXC(64GB) |
バッテリー | |
容量 | 3,200mAh |
3G連続待受時間 | 470時間 |
LTE連続待受時間 | 410時間 |
連続通話時間 | 380分 |
外側カメラ | |
撮像素子種類 | CMOS |
画素数 | 約1,320万画素 |
内側カメラ | |
撮像素子種類 | CMOS |
画素数 | 約210万画素 |
通信 | |
LTE(Xi)速度 | 150Mbps/50Mbps |
LTE対応周波数帯 | 2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz |
FOMAハイスピード | ○ |
Wi-Fi(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac) | ◯ |
テザリング | ◯(10台) |
Blutetooth | Version4.0 |
赤外線通信 | ×(リモコン可) |
おサイフケータイ(FeliCa) | ○ |
NFC(TypeA/B) | ○ |
GPS | ◯ |
サービス・機能 | |
spモード | ◯ |
ドコモメール | ◯ |
docomo LIVE UI/docomo シンプル UI | ◯/× |
ワンセグ | ◯ |
フルセグ | × |
モバキャス(NOTTV) | ○ |
緊急速報エリアメール | ◯ |
WORLD WING | ◯ |
あんしんパック | ◯ |
メール翻訳コンシェル | ◯ |
はなして翻訳 | ◯ |
うつして翻訳 | ◯ |
しゃべってコンシェル | ◯ |
かざしてリンク | ◯ |