スマホ選びでカメラにこだわりがある人は、ソニーのXperia最新モデルを待ち望んでいたのではないでしょうか。今回は、2026年6月11日に発売されたXperiaシリーズの最上位モデル「Xperia 1 VIII」をレビューします。
取り扱いはドコモ、au、ソフトバンクおよびSIMフリーで、本体カラーはグラファイトブラック、アイオライトシルバー、ガーネットレッド、ネイティブゴールドの4色になります(本レビューのカラーはグラファイトブラック)。
本体はやや大きめだが、軽量スリムで持ちやすいのが魅力
今回は、Xperia 1 VIIIをレビューする
Xperia 1 VIII画面サイズは6.5インチとかなりの大画面モデルとなります。ただし本体サイズは74mm×162mm×8.3mmと、比較的横幅が狭いので、画面サイズの割には持ちやすいと感じる人も多いはずです。
Xperia 1 VIIIは大画面モデルとしては比較的軽めで200g。Galaxy S26 Ultraは重量もだいぶ重い
重量はカタログ値で約200gと、大画面スマートフォンの中では一般的、もしくは少し軽いモデルとなります。特にカメラにこだわっている製品なので、重すぎないことは非常に重要です。長時間動画を撮影したり、写真や動画を撮影するときに、疲れにくくなります。
左がXperia 1 VIIIで、右はがGalaxy S26 Ultra。画面サイズはGalaxyのほうが大きいが、持ちやすさはXperiaに軍配が上がる
今回は筆者が愛用しているGalaxy S26 Ultraと比較してみましたが、持ちやすさは確実にXperiaに軍配が上がります。重量も10g以上違うので、体感でもそれなりに差があります。もちろん画面の広さは違うので、どちらを選ぶかは好み次第です。
まるで一眼レフカメラのような本体の質感
Xperia 1 VIIIの外装には、独自に開発された「OREテクスチャ」という仕上げが施されています。粉体塗装のようにザラついており、ちょっとした紙やすりを触っているようなイメージで、滑りにくく非常に持ち心地が良いのが特徴です。
全体が真っ黒で、まるで石のような質感なのはとても高級感がある
今回レビューしているグラファイトブラックでも、指紋や手の脂が目立ちにくく、汚れにも強いと感じました。一眼レフカメラにも通じる、とても高級感のあるデザインで物欲を大いに満たしてくれるはずです。
グラファイトブラックの仕上げを細かく見ていくと、どこもかしこも真っ黒であることが分かります。いわゆるダイヤモンドカットのようなキラキラとした仕上げはなく、すべてがツヤ消しの黒で非常にシックです。
背面右側の下にはシャッターが押せるボタンが付いている
電源ボタンの下には、従来のXperiaシリーズと同様にシャッターボタンが付いており、本体を横持ちしたときに自然に右手の人差し指が位置するように配置されています。こちらも好印象で、写真がとても撮りやすくなっています。
有線イヤホンの端子を搭載するのは、上位モデルとしては最近珍しい
さらに、最近の上位モデルとしては珍しく、有線イヤホン端子を搭載しているのも特徴の1つ。オーディオにこだわるソニーらしい構成です。
SIMトレイは爪で引っ掛けて取り出せる。マイクロSDカードに対応しているのも嬉しいポイントだ
なお、SIMはnano SIM+eSIMのデュアルSIM仕様となっています。SIMトレイをピンを使わずに爪で引っかけて取り出せるのも便利なところです。さらに最大2TBまでのmicroSDカードにも対応しています。
最高クラスのチップを搭載、ディスプレイは明るく美しい
ディスプレイは6.5インチと大型で、有機ELのフルHD+となっています。リフレッシュレートは1〜120Hzの可変なので、消費電力もうまく抑えています。前のモデルに比べて明るさが1.5倍アップしたというとおり、非常に明るいのも特徴のひとつです。
右は比較のために並べたGalaxy S26 Ultra。画面はXperiaのほうが明るく見えるが、額縁はやや太い
ただし、前モデル「Xperia 1 VI」以降は4Kディスプレイが廃止されたのは少々残念。アスペクト比も21:9から19.5:9に変わっており、一般的なスマホとの差は少なくなっています。
気になるチップはSnapdragon 8 Elite Gen 5と最高クラスなので、文句なしのパフォーマンス。メモリは12GBと16GBがあり、ストレージも256GBから1TBまでが用意されています。
バッテリー容量は5000mAhと一般的ですが、最近の大型モデルでは7000mAhの製品が出てきていることも考えると、もう少し増やしてほしいところです。ワイヤレス機能はWi-Fi 7に対応し、Bluetoothも6.0と最新です。
大きさがひと回り違うので、Xperia(左)のほうがやはり持ちやすい
カメラの画質は素晴らしく、AI撮影アシスタントも新搭載
カメラは超広角、広角、望遠の3眼スタイル
Xperia 1 VIIIのカメラは3つ搭載されています。標準は24mmの広角F2.0で、4800万画素。超広角は16mmのF1.9で、同じく4800万画素となります。望遠は70〜140mmでF2.8、こちらも4800万画素。ただし、記録画素数はすべて1200万画素です。
実際に写真を撮影してみるとかなり美しく撮れるのですが、驚くような目玉機能は搭載されていません。たとえば、望遠も最大17.5倍で、100倍を超えるようなズームが当たり前の昨今では目立たないのです。とはいえ、ソニーのカメラが好きでαシリーズなどを使っている人には非常に魅力的ですし、写真はとても自然できれいです。
AIカメラアシスタント機能が新たに搭載されており、撮影時点で4種類の画質を選択してシャッターを切れます。もし、標準で提案される写真が少しやり過ぎだと感じるなら、また、自分で明るさやホワイトバランス、コントラストなどを調整して登録し、繰り返し使うことも可能です。
標準カメラ
標準カメラで撮影。梅雨時で天気が悪かったが、とても美しく撮れている
広角
広角はもっと美しく撮影できた。暗い写りなのは、天候が悪かったため
AIカメラアシスタント
望遠
標準
次に望遠をチェックしていく。まずは標準で撮影
5.8倍ズーム
5.8倍の望遠で撮影。ピントもしっかり合っている
17.5倍ズーム
デジタルズームは最大で17.5倍だ。倍率はさほど高くないが、画像はほとんど荒れないので安心して使える
接写
接写して撮影。花もきれいに撮れた
ポートレート
ポートレート撮影のボケ具合も非常に自然で好ましい
動画(4K 60fps)
まとめ
Xperia 1 VIIIは、性能が大幅に向上し、とても高級感のあるボディが特徴です。ザラついた本体の仕上げは他のスマートフォンにはなかなか見られないもので、製品としての魅力は十分に伝わってきます。カメラも美しくクリアに撮れるので、写真好きの人には刺さるモデルと言えるでしょう。
気になるのが価格で、メモリ12GB・ストレージ256GBのモデルで23万5400円〜となります。動画をたくさん撮影する人が512GBストレージを選ぶと、25万1900円とかなり高額になってしまうのがネック。スマートフォンは全体に値上がり傾向ですが、その中でもかなり高価な製品となりますので、購入する人を選ぶ機種であることは間違いありません。とはいえ、ソニーのカメラが好きな人にはおすすめできる製品です。
YouTubeでも、Xperia 1 VIIIについて詳しく解説しているのであわせて参考にしてください。