剣と魔法のファンタジーは、いつの時代も私たちをワクワクさせてくれます。近年でも、『ゲーム・オブ・スローンズ』や日本の「異世界転生もの」などでこのジャンルは人気を博しています。
そんなファンタジーアドベンチャーの往年の傑作がディズニープラスで蘇りました。1988年、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務め、『ビューティフル・マインド』や『アポロ13』のロン・ハワードが監督した『ウィロー』の続編が34年ぶりに登場。かつて、闇の勢力から世界を救った魔法使いウィローが、今度は救世主・エローナ・ダナンをはじめとする若き冒険者たちを導く存在となり、再び台頭する闇の勢力に立ち向かうのです。
前作でウィローを演じたワーウィック・デイヴィスのほか、懐かしのキャストも概ね続投。そして、ルビー・クルスやエリン・ケリーマン、エリー・バンバーなど若い役者たちが加わり、血沸き肉躍る冒険活劇を彩っています。
若者たちの青春と冒険
かつて、世界を救った魔術師・ウィローとソーシャ。ソーシャは現在、ティア・アスリーン王国の女王となり、息子と娘の双子を授かり国を治めています。
平和な時代が続く中、突如、謎の勢力がソーシャの息子・エリク王子をさらいます。エリクを救い出すべく立ち上がったのは、勝気なプリンセスのキット。彼女は、城で一緒に育ったジェイド、荒くれもののボーマン、政略結婚の相手であるグレイドン、そして、エリクに恋していたキッチンメイドのダヴとともに、伝説の魔術師・ウィローに助けを求める旅に出発します。
ウィローは、隠れ里で一族を守るために暮らしていました。ウィローは再び訪れた世界の危機に対し、エリク救出の旅に同行することになるのです。
懐かしの面々も登場しますが、続編の本作で中心になるのはダヴやキットなど新世代の面々。若いフレッシュな彼女らがそれぞれの葛藤を抱えながら、冒険の中で成長していく姿が快活に描かれます。
ダヴは自らの運命を受け入れ大きく成長していきます。キットは負けん気の強さが取柄ですが、プリンセスとして気を遣われていたことが悔しくてなりません。自分だって戦えるのにという思いが彼女をさらに強くしていきます。
そんなキットと政略結婚する予定だったグレイドンは、引っ込み思案で臆病な性格。しかし、他人の心の傷に人一倍敏感な彼は、ギクシャクしがちなパーティの潤滑油となり、パーティをまとめるために欠かせない存在です。
若者たちを見守る立場となったウィローもまた、旅の過程で様々な気づきを経て成長します。そんな王道の成長物語をてらいなくストレートに描いているのが、とても清々しく感じられるのです。
『ウィロー』を見る(ディズニープラスで配信中)
伝説の魔術師ウィローが、1作目から時を経て新シリーズとして戻ってくる。はみ出し者のヒーローたちとともに、想像を絶するような世界でとある救出作戦に挑むことになる。
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