スマホレンタルサービスおすすめ4選──用途別の選び方、実際に借りて返却するまで

ソフトバンク・ドコモ・RekmOba(レクモバ)・ゲオ

仕事や家の用事で数日だけスマホが必要なときや、買い替えの検討時に別の機種を試してみたいときなどには、短期間だけスマホをレンタルできるサービスが役立ちます。新しく購入するよりも格安なので、必要な期間に合わせて柔軟に利用できるのが便利なポイントです。

本記事では、ソフトバンク、ドコモ、RekmOba(レクモバ)、ゲオのスマホレンタル各サービスの特徴や料金プランの比較、実際のレンタル方法などをまとめました。

スマホレンタルサービス4社比較表
  ソフトバンク ドコモ レクモバ ゲオ
最短レンタル期間 1日〜 1日〜 1泊2日〜 14泊15日もしくは1カ月単位
端末料金 550円/日 6050円(2日目以降550円/日) 3520円〜(2日目以降44円/日) 4000円〜(14泊15日)、1200円〜(1カ月)
レンタル端末の選択可否 不可 不可
SIMカードの有無 有・無 選択可
受け取り・返却方法 宅配(有料)、店頭(空港カウンター) 宅配(有料) 宅配(有料)、店頭 宅配(一部地域有料)
目次

スマホのレンタルサービスとは?

スマホレンタル

スマホのレンタルサービスは、ドコモやソフトバンクなどの携帯キャリア会社や、モバイルレンタルサービス会社が提供しています。さまざまな機種が用意されていて短期間でも借りられるため、スマホが一時的に必要な人にとってとても便利なサービスです。

端末によってはSIMカードも付属されるため、仕事で使いたい人や別の番号を用意したい人にも役立ちます。ここでは、レンタルサービスが役立つシーンをチェックしておきましょう。

スマホレンタルサービスの便利な利用シーン
  • スマホを使っていない家族に、旅行やイベント等で一時的に持たせたいとき
  • 期間限定の仕事や単発の仕事等で別の回線や端末を用意する必要があるとき
  • 別のOSやメーカーのスマホをお試しで利用してみたいとき
  • スマホが壊れて代替機が必要なとき
  • 審査が通らないなど、なんらかの理由でスマホの契約ができないとき

普段キャリアやMVMOで契約して日常的にスマホを使っているとイメージしにくいかもしれませんが、一時的に必要なときや別の機種を使ってみたいときには、短期間だけ利用できるレンタルサービスが重宝します。

主なレンタルサービスと料金プラン比較

ここでは主なスマホレンタルサービス会社4社についてまとめました。最短レンタル期間や端末の選択可否などプランや内容がそれぞれ異なるため、表を参考に自分の用途に合ったサービスを試してみてください。

利用時の注意点として、SIMカードの有無を確認しましょう。端末の使い勝手を試したいだけならWi-Fiに接続できれば十分かもしれませんが、通話やWi-Fiのない場所で利用したい場合はSIMカードが付属するサービスを選ぶのがおすすめです。

もっともSIMカードが付属していなくても、別途自分で用意したり普段使っているスマホのSIMカードを入れたりすれば、通話などをすることは可能です。

  ソフトバンク ドコモ レクモバ ゲオ
最短レンタル期間 1日〜 1日〜 1泊2日〜 14泊15日もしくは1カ月単位
端末料金 550円/日 6050円(2日目以降550円/日) 3520円〜(2日目以降44円/日) 4000円〜(14泊15日)、1200円〜(1カ月)
レンタル端末の選択可否 不可 不可
SIMカードの有無 有・無 選択可
受け取り・返却方法 宅配(有料)、店頭(空港カウンター) 宅配(有料) 宅配(有料)、店頭 宅配(一部地域有料)

iPhoneをすぐ使いたいなら「ソフトバンク グローバル レンタル」

ソフトバンク

ソフトバンク グローバル レンタルは、通信キャリアのソフトバンクが提供するレンタルサービスです。貸し出される端末はiPhoneのみでモデルの指定はできないので、違う機種を試すというよりは、通話が必要な人に便利なサービスです。また、空港で直接受け取ることができたり、海外用の端末も用意されていたりするため、旅行前に急遽用意したい人にも役立ちます。

端末の料金がSIMカードも付いて1日550円と安価なのもメリットの一つです。

ソフトバンク グローバル レンタルの特徴
  • 届いたらすぐに使える
  • 通話・データ通信・SMSが利用可能
  • データ通信料は1日最大990円
  • データ通信はSoftBank 4G LTEの高速通信
  • 国内/海外からの着信とSMS受信が無料
  • データも通話も使った分だけ支払い

1日からOK、オプションも多数の「ドコモ 携帯電話レンタルサービス」

ドコモ

ソフトバンクと同じく通信キャリアのドコモが提供するレンタルサービスです。端末はAndroidの一部機種で、選ぶことはできません。タブレットやイヤホンマイクなどの備品を一緒に借りることが可能です。

ドコモの場合、ソフトバンクに比べるとレンタル初日の料金設定が割高です。5分間無料通話(初日1100円・2日目以降55円/日)やかけ放題プラン(初日2200円・2日目以降110円/日)など、オプションのサービスが用意されているので、レンタル期間中にある程度たくさん使う人には向いています。

宅配時の送料は地域によって異なり1870円〜2970円で、同梱された返送用伝票を使ってレンタル終了日の翌日に宅急便で返送します。

ドコモ 携帯電話レンタルサービスの特徴
  • かけ放題やパケット初期上限UP、AirPods貸出などオプション多数
  • パケット初期上限は3GB/月
  • 端末はAndroid(Galaxy A21 SC-42A、Xperia Ace III SO-53C、Galaxy A22 5G SC-56Bのいずれか)

SIMの有無・レンタル期間が選べる「レクモバ(RekmOba)」

レクモバ

レンタル携帯サービスのレクモバ(RekmOba)1泊2日単位でレンタルをすることが可能なサービスで、SIMカードの有り無しを選んで借りることができます。端末の種類はそれほど多くありませんが、iPhoneとAndroidの両方のスマホが用意されています。

1泊2日からの短期レンタルと、1カ月以上の長期レンタルの2プランが用意されています。長期レンタルのほうは短期レンタルよりも安価、かつ10分何度でもかけ放題付きでお得です。

宅配時の送料は全国一律1650円で、返却はポストに投函するだけなのでとても簡単です。

レクモバ(Rekm0ba)の特徴
  • スマホの機種が選べる
  • 平日15時までの決済で最短当日発送
  • 短期レンタルプラン・長期、継続レンタルプランが選べる
  • SIMあり・なしの選択が可能
  • 返却はポスト投函で簡単

人気機種も多く、長期利用におすすめ「ゲオあれこれレンタル」

ゲオ

CDやDVDなどの宅配レンタルでお馴染みのゲオでは、スマホもレンタルすることができます。レンタルできる機種が豊富で、最新モデルではありませんが、iPhoneやGalaxy、Xperia、Pixelといった人気端末も借りられるので、使い勝手を試してみたい人におすすめです。

SIMカードのレンタルはしていないため、通話をしたい人は自分でSIMカードを用意する必要があります。レンタル期間は14泊15日もしくは月額なので、ある程度長い期間使いたい人向けのサービスですが、月額プランで最安1200円から借りられる端末もあってお得です。料金は機種によって異なるため、公式サイトから検索してみましょう。

宅配時の送料は北海道エリア、沖縄エリア以外は無料です。返却もレンタル終了の翌日12時までに済ませばいいので、最終日もしっかりと使えます。

ゲオあれこれレンタルの特徴
  • 借りられる端末のバリエーションが豊富
  • 長期間借りたい人向け(14泊15日もしくは月額)
  • レンタル期間は解除しない限り自動継続
  • SIMカードは付かない

スマホのレンタル方法から返却までの流れ

今回はソフトバンクのレンタルサービスを例に、スマホをレンタルする方法を紹介します。

  1. Webページにアクセスし、端末を予約する

    ホームページ右上のメニューボタンをタップ

    ホームページ右上のメニューボタンをタップ

    「国内用レンタル」をタップして開き、「スマートフォン」をタップ

    「国内用レンタル」をタップして開き[スマートフォン]をタップ

    スマートフォンプランは550円/日で借りられる

    スマートフォンプランは550円/日で借りられる

    ブラウザから「ソフトバンク グローバル レンタル」のWebページにアクセスします。トップページが表示されたら画面の右上のメニューボタンをタップしてください。

    「国内用レンタル」をタップして[スマートフォン]を選択します。ソフトバンク グローバル レンタルでは、スマートフォン(iPhoneのみ)とガラケー(シンプルフォン)を選択できます。今回は「スマートフォンプラン」を予約します。スマートフォンプランの末尾にある[予約する]をタップしましょう。レンタル料金は1日550円+通話・通信料と明瞭です。

  2. 必要事項を入力する

    申し込み内容を入力する

    レンタル台数など必要事項を入力する

    事前番号通知のあり・なしも選択可

    事前番号通知のあり・なしも選択可

    受け取り方や返却先も選べる

    受け取り方や返却方法も選べる

    予約の申し込み画面が表示されるので、利用地域(国内・海外)や申込台数などの必要事項を入力してください。「事前番号通知」は、レンタルスマホが届く前に電話番号を知ることができます。仕事の関係者などに先に伝える必要がある場合は[する]を選択しましょう。

    続いてレンタル期間や受取・返却場所を選択します。宅配の場合は別途配送料がかかります。宅配以外に空港のカウンター(成田空港・羽田空港・中部国際空港・関西国際空港)と赤坂にある東京オフィスカウンターで直接受け取ることも可能です。今回は宅配での受け取りと返却を選択しました。

    個人情報を入力する

    個人情報を入力する

    パスポート情報を入力し、書類をアップロードする

    パスポート情報を入力し、書類をアップロードする

    すべて入力を終えたら「確認画面へ」をタップ

    すべて入力を終えたら[確認画面へ]をタップ

    氏名や住所などの個人情報を入力します。レンタルをする際には、パスポートや免許証などの身分証明書が必要です。証明書の番号や名義を記入して、「ファイルを選択」から身分証明書の写真をアップロードします。

    最後に決済するクレジットカード情報を入力し、すべての入力を終えたら、利用規約等に同意した上で[確認画面へ]をタップします。申し込み内容を確認して問題がなければ、[ご注文]をタップして注文完了です。注文が完了すると、注文内容がメールで送付されます。

    料金内訳

    今回発生したレンタル料金は3日間のレンタルで2980円でした。

    • スマホレンタル料(3日間)550円/日×3日=1650円
    • 宅配送料 1000円
    • 事務手数料 330円

    このほかに実際に利用した分の通話料とデータ通信量、返却時の配送料がかかります。 ソフトバンクからの請求は、返却後2週間以内に登録したクレジットカードに請求されます。

  3. スマホが届く

    届いたレンタルスマホ一式

    届いたレンタルスマホ一式

    レンタルしたスマホは指定した受取日に宅配便で届きました。ポーチの中には、スマホのほかに充電器、利用時の注意点が書かれた紙などが入っていました。

    電源を入れたらすぐに利用が可能

    電源を入れたらすぐに利用が可能

    今回届いたスマホはiPhone SEで、カバーも付いていました。充電は100%で、電源を入れたらすぐに使うことができます。モバイルデータ通信もオンになっていて、通話やインターネットも利用可能です。

  4. 返却する

    同梱されていた袋にレンタル一式を入れて返却する

    同梱されていた袋にレンタル一式を入れて返却する

    使い終わったら到着時に同梱されていた紙袋に入れて元払い伝票を貼り、近くのコンビニなどに持ち込んで宅配便で返却しましょう。

    返却期限日は返却キットに同梱されている「レンタル端末送付書」に記載されています。空港での返却の場合は、便利な24時間返却ボックスがあります。

今回は実際にスマホをレンタルしてみましたが、身分証明書の提出は必要なもののキャリアやMVMOと比べて手続きは簡単で、手軽に借りることができました。店頭に行く必要がなく自宅で完結するので、時間がないときにも便利。緊急で端末が必要なときには、店舗で直接借りられるサービスもあるので、利用方法を覚えておくといざというときに役立ちそうです。

EDITED BY
MATSUBA