近年、利用者数が増えている宅配・デリバリーサービス。なかでも定番と言えるのが「Uber Eats(ウーバーイーツ)」でしょう。ファストフードやファミリーレストラン、話題の人気店の料理などをスマホひとつで注文でき、自宅まで配達してくれます。
本記事では、ウーバーイーツの仕組みや対応エリア、支払い方法、手数料などの基本知識から、登録や注文のやり方、キャンペーンクーポン・プロモーションコードの活用まで、Uber Eatsのおトクな使いこなし方を徹底解説します。
Uber Eats(ウーバーイーツ)とは?
Uber Eats(ウーバーイーツ)は、自宅にいながらスマホひとつで飲食店の料理を注文できるデリバリーサービスです。注文した商品は配達員が自宅まで配達してくれるため、店舗まで取りに行く必要もありません。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で「置き配」にも対応しており、配達員と対面せずに注文した商品を受け取れるのもUber Eatsのメリットです。
2021年9月に徳島県・島根県・鳥取県・福井県でのサービスを開始したことで、全国47都道府県をカバーしました。
ただし、全国どこでも配達できるわけではなく、配達エリアは一部に限られています。また、配達には手数料も発生します。まずは、Uber Eatsを使う上で知っておきたい基本を解説します。
Uber Eatsの仕組み
Uber Eatsの仕組み
ユーザーがアプリなどから店舗を検索して料理を注文すると、注文情報がUber Eatsを経由して店舗に届きます。ユーザーと店舗が直接やり取りするわけではなく、注文や決済は基本的にUber Eatsが仲介します。
注文を受けた店舗は調理や商品の準備を開始し、再びUber Eatsを経由して「配達パートナー」と呼ばれる配達員に配達を依頼します。依頼を受けた配達員は店舗で商品を受け取り、ユーザーのもとまで配達するという仕組みです。
配達可能なエリア
Uber Eatsは、世界中で利用できるサービスです。世界6大陸、45の国と地域、6000以上の都市で40万店以上のレストランと提携しています。日本国内では、2021年9月より全国47都道府県で展開されています。
配達可能なエリアは以下の通りです。配達エリアは順次拡大しているため、今後は下記以外のエリアにも対応していくとみられます。
北海道・東北地方 |
|
---|---|
関東地方 |
|
中部地方 |
|
関西地方 |
|
中国地方 |
|
四国地方 |
|
九州・沖縄地方 |
|
順不同、一部抜粋
上記はUber Eatsによるエリア分け。たとえば「川崎市」は神奈川県の都市だが、東京都と神奈川県それぞれの店舗で注文できる。このように、1つの都市が2つの都道府県に記載されているケースもある。
Uber Eatsが利用可能な都市の検索(Uber Eats)
配達エリア外は指定できない
上記以外のエリアを指定しようとすると、注文画面に進むことができません。たとえば、栃木県では宇都宮市と大山市のみ、群馬県では前橋市と高崎市のみが配達可能エリアとなっており、それ以外の住所は配達エリア外となる場合があります。
配達時間も指定できる
Uber Eatsでは、店舗や商品によって注文する際に配達時間を指定できる場合があります。「今すぐ届けてほしい」というケースもあれば、「週末のパーティに向けて事前に注文しておきたい」ということもあるでしょう。事前に予約するのであれば、時間指定をするのが便利です。
指定できる時間帯は店舗や配達エリアによって異なりますが、最短で15〜30分程度、最長で7日間程度まで可能です。ただし、予約日時は店舗の営業時間内である必要があります。店舗の営業時間外あるいは定休日を配達日時に指定することはできません。
Uber Eatsにかかる手数料はいくら?
Uber Eatsで注文すると、商品価格と合わせてサービス料や配送手数料が発生します。Uber Eatsで注文した際に発生する手数料は次の通りです。
- 配送手数料:配達エリアや注文する店舗、商品によって異なる
- サービス料:店舗によって異なるが、小計の10%というケースが多い
- 少額注文における手数料:注文金額が700円未満の場合、150円の手数料が発生する
場合によっては商品価格よりも手数料のほうが高くなることも…
配送手数料は、ほぼすべての注文で発生します。配達先の住所や注文した店舗によって異なりますが、およそ100円〜550円程度です。サービス料は、注文金額の10%程度がかかることが多いようです(店舗の配達員による配送の場合にはかからない)。
注文する商品が安ければ「少額注文における手数料」も発生します。そのため、商品価格よりも手数料の合計金額のほうが高くなってしまうケースもあることは、注意しておきたいポイントです。
Uber Eatsでは、月額980円で1200円以上の注文の際に発生する配送手数料が無料になるサブスクリプションサービス「Eatsパス」を提供しています。Eatsパスに加入すると、対象店舗での1200円以上の注文で配送手数料が常に0円となります。
加入初月は1カ月間無料のお試し期間があり、いつでも解約できます。なお、無料になるのは配送手数料のみで、サービス料や少額決済における手数料は対象外です。
対応する支払い方法(クレカ、LINE Pay、PayPay、現金など)
対応している支払い方法は、LINE Pay、Apple Pay(iPhoneのみ)、PayPay、クレジットカード・デビットカード、現金の5種類です。「アカウント」タブ→[ウォレット]から設定できます(注文時に変更することも可能)。
現金払いは合計1万円以上の注文では選択できません。また、一部のエリアでは現金払いに対応していません。
商品の受け取りは「置き配」も選択可能
新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年3月より非対面による「置き配」に対応しました。受け取り方法に「玄関先に置く」を選択することで、配達員と接触することなく商品を受け取れます。
置き配は、会員登録直後に選択可能。また注文時にも配達方法として選択でき、置き配以外の方法(直接手渡しなど)に変更することも可能です。
実際に置き配を選択してみると…
実際に筆者が「玄関先に置く」(置き配)を選択して注文してみたところ、当日は雨が降っていましたが、雨に濡れない郵便受けの上に商品が置かれていました。地面に直接置かれることもなく、配慮した置き方をしてくれたようです。
テイクアウト(持ち帰り)にも対応
Uber Eatsは、注文した商品を配達してもらうだけでなく、テイクアウト(持ち帰り)にも対応しています。
アプリのトップ画面で[お持ち帰り]を選択すると、現在地周辺でテイクアウトに対応している店舗が地図上に表示されます。あとは店舗を選択し、注文を完了させるだけ。注文方法は配達とほぼ同じです。
もちろんテイクアウトでも時間指定は可能なので、事前に注文しておいて仕事終わりにオフィス近くの店舗まで取りに行くといった使い方もできます。
テイクアウトの場合、配送手数料がかからないのも嬉しいポイントです(サービス料と少額注文における手数料は発生します)。
Uber Eatsアプリの使い方
Uber Eatsで配達を注文するにあたり、会員登録の方法からメニューの注文方法を解説します。また、注文完了後は配達員の現在地もチェックできます。
まずは会員登録が必要
Uber Eatsで注文するには、まず会員登録が必要です。会員登録はスマホやPCのWebサイトからも可能ですが、ここではアプリを使った方法を紹介しています。
1Uber Eatsアプリをインストール
Uber Eatsアプリをダウンロードしていなければ、スマホにインストールしておきましょう。
アプリをインストールしたら、[続行]をタップして会員情報を入力していきます。
2電話番号を入力する
電話番号宛に届いたOTPコードを入力
まずは電話番号を入力します。
入力した電話番号(SMS)宛に4桁のOTPコードが届くので、Uber Eatsアプリの画面に入力してください。
3メールアドレス/パスワード/名前を入力
画面に沿ってメールアドレス、パスワード、名前を入力
メールアドレスを入力します。ここで入力したメールアドレスに注文した際の領収書が届きます。
続いて、アカウントのパスワードや名前を入力します。画面の指示に従って入力を進めましょう。
4配達先の住所を入力
利用規約を確認・同意したら、次に配達先の住所を入力します。スマホの位置情報が有効になっていれば、現在地からの入力も可能です。
これで、会員登録は完了です。
店舗のメニューを注文する(商品選択・決済・配達指定)
実際に店舗の商品を注文する流れを解説します。大まかな流れは、(1) 店舗を選択→ (2) 商品を選択→ (3) 決済手段や配達時間を選択→ (4) 注文完了となります。
1注文する店舗を探す
まずは注文する店舗を探しましょう。検索する方法は、大きくわけて「ホーム」タブから探す方法と「検索」タブから探す方法の2通りあります。
「ホーム」タブから探す
「ホーム」タブでは、店舗独自のキャンペーンを実施している「特別オファー」、現在地周辺の店舗から探せる「お近くのお店」、Uber Eatsによる「お勧めの料理」などから店舗を検索できます。
「検索」タブから探す
「検索」タブではキーワード検索のほか、「タピオカティー」「デザート」「ピザ」「日本料理」などのカテゴリ検索も可能です。
2商品を選択する
店舗が決まったら商品を選択する
店舗が決まったら、次に注文する商品を選択します。商品点数を指定し、商品によってはサイドメニューなどのオプションも選べます。また、注意事項の入力も可能です。商品が決まったら[カートに追加]をタップしてください。
注文したい商品が決まったら、画面下の[カートを見る]をタップすると決済画面に移ります。
同じ店舗であれば複数の商品をカートに入れることができますが、1回の注文で複数の店舗を注文することはできません。複数の店舗で注文したい場合は、注文自体を分ける必要があります。
3注文を決済する
左:決済画面右:合計金額を確認できる
決済画面では、商品の小計とサービス料・配送手数料の確認ができます。
アプリオ編集部のクーポン(プロモーションコード)
決済画面で[プロモーションを見る]→[プロモーションコードを追加]と進んで、アプリオ編集部のプロモーションコード「eats-rob8j1」を入力して追加すると1500円以上の注文で1800円の割引になります(初回ユーザーのみ)。
Uber Eatsを初めて利用する人は、ぜひ活用してみてください(プロモーションコードについての詳細は後述)。
配達時間を指定する
配達時間の指定も可能です。[配達時間]に配達までの目安時間が表示されているので、この部分をタップ。
すぐに配達してほしい場合は[今すぐに注文]、時間を指定したい場合は[注文を予約する]を選択して日付と時間帯を指定します。
支払い方法の選択
支払い方法は、初期状態では「Apple Pay」になっています(iOS版アプリの場合)。変更するには[Apple Pay]をタップし、[支払い方法を追加]をタップ。「クレジットカードまたはデビットカード」「現金」「LINE Pay」のいずれかを選択します。
「お支払いオプション」の画面に支払い方法が追加されたら、任意の支払い方法を選択してください。Android版アプリを利用している場合、注文前に「アカウント」タブから[Wallet]を選択し、決済手段を選択しましょう。
カートに入れた商品を削除するには、削除したい商品を選択して[カートから商品を削除する]をタップするだけです。iOS版アプリなら削除したい商品を左にスワイプして[商品を削除]をタップして削除することも可能です。
4注文を完了する
注文が完了した
注文内容や配達住所の確認、支払い方法の選択などを済ませたら、画面下部の[注文する](時間指定の場合は[注文品の配達時間を指定する])をタップして注文完了です。
注文内容は「注文」タブから確認できる
注文が完了すると、「注文」タブで注文内容の確認やキャンセル、領収書の表示などができます。
注文完了後は配達員の現在地もチェックできる
配達員の現在地が地図上に表示される
注文が完了すると、配達員の現在地を確認できます。
配達員が今どこにいるのか、あとどれくらいで届くのかを地図上でリアルタイムにチェックできるので、到着までの目安にするといいでしょう。
配達完了後に配達員を評価する
左:配達員を評価右:店舗を評価
注文が完了したら、必要に応じて配達員や店舗の評価をおこないます。
対応が良いと思ったらグッドボタンを、良くないと思ったらバッドボタンをタップし、[円滑なコミュニケーション][迅速で効率的]などの評価を選びます。また、配達員だけではなく注文した店舗の評価も可能です。
クーポン・プロモーションコードを要チェック
Uber Eatsをお得に利用するにあたって見逃せないのは、クーポン(プロモーションコード)やキャンペーンです。商品が割引になったり手数料が無料になったりするので、Uber Eatsを利用するなら知っておくべきでしょう。
店舗独自でキャンペーンを実施していることも
Uber Eatsでは店舗が独自に実施しているキャンペーンもあります。キャンペーンの内容は、一定の金額を注文すると割引になったり配送手数料が無料になったりするものが多いようです。
キャンペーンを実施している周辺店舗が表示される
「ホーム」タブの「特別オファー」に、キャンペーンを実施している周辺の店舗が表示されているのでチェックしてみるといいでしょう。
プロモーションコードとは?
Uber Eatsをよりお得に利用する手段が、「プロモーションコード」です。指定された英数字(=プロモーションコード)をアプリなどに入力することで、特定の商品が割引されたり配送手数料が無料になったりします。
今週は配送手数料 0 円のキャンペーンでお得に!
2021 年 5 月 17 日(月)~ 5 月 23 日(日)までの期間、「ほっともっと」、「松屋」などの人気レストランで配送手数料が 0 円になるキャンペーンを実施中!
詳しくはアプリをチェック?https://t.co/yNRtzvaiTh pic.twitter.com/CJIqjPvksb— Uber Eats Japan(ウーバーイーツ) (@UberEats_JP) May 17, 2021
たとえば上記の場合、プロモーションコードを入力すると対象店舗で一定額以上の注文をした際に配送手数料が無料となるキャンペーンが定期的に実施されています。
アプリでプロモーションコードを入力する際は、「アカウント」タブから[プロモーション]→[プロモーションコードを追加]→プロモーションコードを入力して[プロモーションコードを追加]で完了です。
プロモーションコードの情報を入手するなら、Uber EatsのLINE公式アカウントを友だち追加するかTwitterのアカウントをフォローしておくのがいいでしょう。
Uber Eats Japan Twitterアカウント
Uber Eats LINE公式アカウント
友達紹介による割引クーポンも
紹介コードを入力して注文を完了すると割引が適用される
Uber Eatsでは、友達に紹介することで割引クーポンがもらえます。友達(新規ユーザー)が紹介コードを入力すると初回注文時に割引が適用され、紹介者も以降の注文時に利用可能なプロモーションコードが付与されます。
「アカウント」タブから[プロモーション]→[友人を紹介]と進むと、「紹介コード」が表示されます。この紹介コードを入力した友人が初めてUber Eatsを利用すると、友人と紹介者がそれぞれ割引になります。
友達紹介コードを入力するとクーポンがもらえる
友達紹介コードは、「アカウント」タブ→[プロモーション]→[プロモーションコードを追加]→プロモーションコードを入力して[プロモーションコードを追加]で追加できます。
なお初回注文時、アプリオ編集部のプロモーションコード「eats-rob8j1」と入力すると、1500円以上の注文で1800円割引になるプロモーションコードをもらえます。これからUber Eatsを使ってみようという人は、よければ活用してみてください。
キャンセルの注意点やトラブル発生時の対処法
注文確定後にキャンセルする際の注意点や、配達された商品が崩れていたなどトラブルが生じた時の対処法について解説します。
注文をキャンセルすると全額払い戻しされないことも
ユーザー側の都合で注文をキャンセルした場合、店舗側が注文を受け付ける前にキャンセルすれば全額が払い戻しされます。
ただし店舗側が注文を受け付けた後のキャンセル、または配達員が注文をピックアップする前のキャンセルだと、払い戻し金額は全額ではなく一部になる可能性があります。
なお、クレジットカード決済での注文をキャンセルした場合、払い戻しまでに5営業日ほどかかる場合があるとしています。
注文した商品を受け取れなかった場合
注文した商品が配達されたときにユーザー側の都合で商品を受け取れなかった場合、注文金額が請求されてしまう可能性があります。
配達員が配達してもユーザーの応答がなかった場合、ある程度の時間は待ってもらうことは可能ですが、それでも受け取りが確認できなければ、Uber Eatsアプリに受け取り未完了の通知が届きます。
配達された商品が崩れていたら
配達された商品が崩れていた(こぼれていた)、注文した商品と違うものが届いた、料理の品質に問題があったという場合は、Uber Eatsのヘルプページから問い合わせましょう。
問い合わせにはマイページへのログインが必要です。なお、このとき商品の写真を撮っておくといいでしょう。