「au PAY」は、KDDIグループが2019年4月から提供開始したスマホ決済。2022年8月時点でユーザー数は約3010万人、加盟店数は528万カ所に達しています。もともとauのスマホ・回線契約ユーザー向けのサービスでしたが、2020年にキャリアフリーへと変更。以降、急速に利用ユーザーと加盟店数を伸ばしました。
本記事では、そんな「au PAY」の使い方をまるごと解説します。「これからau PAYを使い始めたい」「お得に利用する方法が知りたい」という人はぜひ参考にしてください。
はじめに:au PAY利用の流れをイラストで確認
au PAYアプリをインストールしてから、実際にお店やネットショップで使うまでの流れをイラストで紹介します。

au PAYはあらかじめチャージした残高で支払う「前払い式」の決済サービスです。お店で買い物をする前に、あらかじめ現金やクレジットカードでチャージを済ませておく必要があります。
また、税込200円支払うごとに1円相当のPontaポイントがもらえるのも、au PAYの特徴のひとつ。付与されたPontaポイントは、1P=1円としてau PAY残高に交換して活用できます。
ステップ1:au PAYを始める
まずは、au PAYを使うために必要な準備を3段階に分けて説明します。なお、ここではiOS版au PAYアプリの画面で説明していますが、手順はAndroid版も同じです。
「au PAY」アプリをインストール
「au PAY」を利用するには専用アプリをインストールする必要があります。
iPhoneはApp Storeで、AndroidスマホはGoogle Playストアで「au PAY」アプリをインストールしましょう。
au IDでログインする

「ようこそau PAYへ」という画面が表示されたら[ログイン/新規登録]に進んでください。

au IDを持っている人は、電話番号とパスワードを入力してログインします。au IDを持っていない人は[au IDを新規登録する]をタップし、氏名や電話番号の登録を済ませてください。
入金(チャージ)する
au PAYは、「Suica」や「PASMO」と同じ前払い式の決済サービスです。買い物をする前に、あらかじめ一定の金額を入金(チャージ)しなければなりません。


トップ画面から[チャージ]へと進み、入金方法を選びましょう。初期ユーザーが使えるチャージ方法は主に以下の5つです。
1回あたりの最低チャージ金額 |
メリット |
デメリット | |
---|---|---|---|
クレジットカードでチャージ金額を支払う |
3000円 | カードの種類によってはポイントの二重取りが期待できる | 利用できるクレジットカードが限定されている |
au かんたん決済(au/UQ mobile/povo1.0の通信料金と合算して支払う) |
1000円 | 間接的にポイントの二重取りが期待できる | 利用できるクレジットカードが限定されている |
登録した銀行口座からチャージ金額を引き落とす | 1000円 | 利用できる金融機関が豊富 | 運転免許証やマイナンバーカードを使った本人認証が必須 |
セブン銀行ATM/ローソン銀行ATMに現金を投入する |
1000円 | スマホと現金さえあれば誰でも利用できる | 1000円単位でしかチャージができない |
auショップの「au SaKuTTO」端末に現金を投入する |
1000円 | スマホと現金さえあれば誰でも利用できる | 「au SaKuTTO」端末をおいていないauショップもある |
お得感を重視するなら、クレジットカードでチャージ金額を支払うのがおすすめ。ポイント還元システムやキャッシュバックサービスのあるクレジットカードを使用することで、いわゆる“ポイントの二重取り”を期待できます(例外については後述)。
ただ、最低チャージ金額が3000円と他の手段よりも高めに設定されているのが気になるところです。初めて使う場合に、いきなり3000円のチャージはハードルが高いかもしれません。

現金を使ってチャージができる
「まずはお試しでau PAYを使ってみたい」という人は、セブン銀行ATM/ローソン銀行ATMもしくはauショップを経由するのがおすすめです。1000円から現金で気軽にチャージできるうえ、本人確認も求められません。
それぞれの詳しいチャージ手順は、以下の特集記事を参照してください。
ステップ2:au PAYで支払う
チャージができたら、実際にau PAYを使って支払ってみましょう。au PAYで支払える場面は以下の3つ。
- 実店舗での支払いに使う(コード決済・スキャン決済)
- ウェブサイトでの支払いに使う
- 電気・ガス・水道などの請求書支払いに使う
実店舗での支払いに使う(コード決済・スキャン決済)

コンビニに掲示されていた支払い方法の一覧リスト
まずは、コンビニやスーパー、飲食店など実店舗での支払いにau PAYを使う方法を解説します。
たいていの場合、お店の入り口やレジ横に利用できる決済手段の一覧が掲示してあるはずなので、au PAYが並んでいるかチェックしましょう。

au Payの支払い方法は、アプリに表示したコードを店舗に読み取ってもらう「ストアスキャン」方式と、店舗に掲示してあるコードをユーザーが読み取る「ユーザースキャンの2通りあります。
どちらの支払い方式を採用しているかはお店によって変わるので、状況に合わせて操作してください。
au PAYアプリに表示したQRコードを店舗側に読み取ってもらう


au PAYアプリを開いたら、トップ画面上部のQRコード/バーコード部分をタップ。するとコード部分が大きく表示された画面に切り替わります。

このコード画面を店舗スタッフに見せましょう。スタッフに読み取り機でQRコード/バーコードをスキャンしてもらえば支払いは完了です。
後日、税込200円ごとに1円相当のPontaポイントがもらえます。ポイントは決済をしてから1~3週間後に加算される予定です。
店舗側が表示したQRコードをユーザーのau PAYアプリで読み取る


au PAYアプリを開いたら、トップ画面上部のQRコード/バーコード部分をタップ。続く画面で[コード読取]を押してください。

カメラが起動するので、店舗に掲示してあるQRコードを読み取ります。


コードの読み取りが完了したら、支払い金額を入力して
をタップ。店頭スタッフに画面を見せて確認してもらったら、 部分を左から右にスワイプしましょう。これで支払い完了です。後日、税込200円ごとに1円相当のPontaポイントがもらえます。ポイントは決済をしてから1~3週間後に加算される予定です。
ウェブサイトでの支払いに使う
au PAYは、オンラインでの決済に利用することもできます。フードデリバリーの「menu」やピザハット、マクドナルドのモバイルオーダー、TOHOシネマズのインターネットチケット販売などさまざまなサイトで利用できます。
クレジットカードのように、こまごまとした決済情報を入力しなくて済むのがメリット。また、あらかじめチャージしたau PAY残高での決済になるので、サイト側にカード情報を渡さなくて済みます。セキュリティ的にも安心でしょう。


対象のアプリやウェブサイトには、[au PAY]ボタンが表示されます。これをタップすると自動でau PAYアプリが起動するので、[支払う]ボタンを押してパスコードなどで認証すれば完了です。
au PAYのオンライン決済を利用すると、税込200円支払うごとに1円相当のPontaポイントがもらえます。ポイントはオンライン決済をしてから1~3週間後に加算される予定です。
電気・ガス・水道などの請求書支払いに使う
au PAYでは「請求書支払い」という機能も利用できます。電気・ガス・水道をはじめとした公共料金や税金などの請求書(払込票)が手元にあれば、au PAYでバーコードを読み取るだけで納付ができます。


au PAYアプリのトップ画面で[請求書支払い]をタップ。チュートリアルが表示されたら、下までスクロールして[請求書を読み取る]に進みます。

カメラが起動するので、請求書のバーコード部分を読み取ります。

請求内容が読み込まれます。間違いなければ[支払いを確定]を押しましょう。現在au PAYの請求書支払いを利用すると、税込200円支払うごとに1円相当のPontaポイントがもらえます。
ただ、残念ながら2023年4月から請求書支払いはPontaポイントの付与対象外になってしまう予定です。注意しましょう。
ステップ3:au PAYをお得に使う
ここからは、応用編としてau PAYをお得に使う方法を紹介します。
Pontaカードの提示でポイントをダブルで貯める

au PAYアプリで「Pontaカード」の発行・連携を済ませておくのがおすすめです。ローソンやケンタッキー、ゲオなどのPontaポイントの提携店でPontaカードを提示してからau PAY決済をすると、Pontaポイントをダブルで貯められます。

利用イメージは上図の通り。Pontaポイントの還元率は利用する店舗やカードの種類によって変わりますが、多くの提携店で200円支払うごとに1ポイントが貯まります。au PAYでの決済特典として貰えるポイントと合わせると、200円ごとに2ポイント貯まる計算です。
獲得したPontaポイントは1ポイント=1円として提携店で利用できるほか、100P以上貯まったらau PAY残高にチャージすることも可能です。

Pontaカードは、au PAYアプリのトップ画面で「Pontaカード」ボタンから簡単に連携や新規発行、提示がおこなえます。au PAYを利用する前に済ませておきましょう。
毎月5日・8日・15日・25日の「たぬきの吉日」を活用する

毎月5日・15日・8日・25日はau PAYをお得に利用できる「たぬきの吉日」キャンペーンが開催されます。さまざまな特典を得られるので、開催日は積極的にau PAYを利用しましょう。
特典1:たぬきの抽選会
期間中、au PAYのコード決済で200円以上を支払うと、抽選で最高3000PのPontaポイントが貰えます。獲得できるポイント数は抽選で決まりますが、ハズレはありません。最低でも5等が必ず当たる仕組みになっています。
- 1等:3000ポイント
- 2等:100ポイント
- 3等:20ポイント
- 4等:10ポイント
- 5等:1ポイント
たぬきの抽選会は、au PAYで200円以上決済するたびに毎度実施されます。獲得ポイントの上限なども設定されていないので、期間中は何度でも挑戦しましょう。
特典2:au/UQモバイル契約ユーザー限定で還元率アップ
毎月5日・8日・15日・25日は一部のユーザーと対象店舗に限り、au PAY決済で貰えるポイントの還元率が以下の通りアップします。
ポイント還元率 | 獲得上限 | |
---|---|---|
au回線契約ユーザー | 5%(通常ポイント0.5%+キャンペーンポイント4.5%) | 1回の決済で150P/月あたり500P |
UQモバイル回線契約ユーザー | 3%(通常ポイント0.5%+キャンペーンポイント2.5%) | 1回の決済で150P/月あたり300P |
UQ mobileは「くりこしプラン+5G(S/M/L)」を契約のユーザーのみ対象
ただ、いくつか注意点があります。まず、還元率がアップするのはコンビニ・飲食店・ドラッグストアの対象店舗のみ。すべてのお店で上記の還元率が実現されるわけではありません。
また、特典ポイントを獲得するには、キャンペーンサイトで事前のエントリーが必要です。au PAYで支払う前に、以下のサイトにアクセスして[エントリー]ボタンを押しましょう。
割引クーポンを適用して決済する

「au PAY」TOP画面

au PAYアプリでは、支払い時に適用できるクーポンが随時配布されます。使えるものがないか、au PAYで決済する前にチェックしてみるとよいでしょう。

「au スマートパスプレミアム」記載があるのが限定クーポン
なお、「auスマートパスプレミアム」の加入者限定で配布されているクーポンもあります。クーポン画面で[プレミアム]と記載があるものが該当します。
特に重宝するのが、ローソンで使える250円割引クーポン。auスマートパスプレミアム会員に毎月1人1枚配布され、原則としてどの商品でも使える万能クーポンです。
このほか、映画チケットを割り引き価格で購入できたり、フードデリバリーサービス「menu」の送料が無料になったりと、au スマートパスプレミアム会員になると月額548円の料金内でさまざまなサービスを受けられます。au回線契約者以外も登録可能なので、ぜひチェックしてみてください。
- TOHOシネマズやユナイテッド・シネマの映画チケット割り引き
- 動画配信サービスのTELASA(テラサ)の対象作品が見放題
- 雑誌/コミック誌など80冊以上が読み放題
- auうたパス内の1万以上のプレイリストがシャッフル再生で聴き放題
- NAVITIME(ナビタイム)とウェザーニュースの有料機能を無料で使える
- au PAYで使えるお得なクーポンがもらえる
- フードデリバリーサービスのmenuで配達料無料
- au PAYマーケットの送料無料/Pontaポイントの還元率+1%
- au回線ユーザーならiPhoneの修理代金サポートやデータ復旧サービスも使える
ポイントアップ店で積極的にau PAYを使う
繰り返しになりますが、「au PAY」で決済すると税込200円ごとにPontaポイントが1P付与されます(還元率0.5%)。しかし、下表にあげている「ポイントアップ店」では通常の2倍〜3倍のPontaポイントを獲得できます。
貰えるPontaポイント |
還元率 | |
---|---|---|
セブンイレブン(2023年3月31日まで) | 200円ごとに2ポイント | 1% |
イトーヨーカドー | 200円ごとに2ポイント | 1% |
ヨーク | 200円ごとに2ポイント | 1% |
ラッキー | 200円ごとに2ポイント | 1% |
Tomod's | 200円ごとに3ポイント | 1.5% |
※ポイントアップ店は都度入れ替わる可能性があります。随時、公式サイトをチェックしてください。
ちなみに物理カードの「au PAYプリペイドカード」を発行すれば、より多くのポイントアップ店を利用できます。誰でも無料で発行できるので、ぜひ詳細をチェックしてみてください。