楽天ペイには、相手に電子マネー「楽天キャッシュ」を送金できる機能が備わっています。現金が手元にないとき、相手の口座情報を知らないときでも、時間や場所に関係なく送金ができる便利な機能です。
本記事では、楽天ペイで個人間送金をする方法を解説。受け取り方や、手数料の有無、匿名での送金はできるのかといった疑問などについても触れています。
- 楽天ペイアプリ右上の「楽天キャッシュ」にある[+]ボタンをタップ
- チャージしたい金額を入力して楽天キャッシュへチャージ
- 「チャージ・送る」タブの画面下にある[楽天キャッシュを送る]をタップ
- 送り先を選ぶ、または[メールやSNSで送る]を選択してリンクを生成する
- 送金する金額を決める
- 楽天キャッシュを送る、またはリンクを作成して相手に共有する
詳しい手順は後述しています。
最初に確認、楽天ペイでの個人送金の利用条件やメリット
楽天ペイで個人間送金をするには、受け取る相手側も楽天会員である必要があります。相手も楽天ペイを使っている、あるいは楽天市場や楽天トラベル、ラクマなどの楽天サービスを利用している楽天会員であれば、楽天ペイ経由での送金が可能です。
まずは、楽天ペイアプリを使って個人間送金をするときの利用条件やメリットをおさえておきましょう。
楽天ペイでの個人間送金は、電子マネー「楽天キャッシュ」を使う

楽天
楽天ペイの個人間送金には、電子マネー「楽天キャッシュ」を利用します。楽天キャッシュは、楽天サービス(楽天市場、楽天トラベル、ラクマなど)や楽天ペイ加盟店などでの支払いに使える電子マネーで、楽天ペイアプリ上でチャージが可能です。
楽天ペイアプリから楽天キャッシュにチャージする方法は以下の4種類。
- 楽天カードからチャージ
- 楽天銀行の口座からチャージ
- 対象金融機関の銀行口座からチャージ
- セブン銀行ATMからチャージ(現金でチャージ)
いずれの方法でも1000円以上1円単位でのチャージができ、1カ月間でのチャージ金額の上限は50万円までです。
お得、楽天カードから楽天キャッシュをチャージでポイント0.5%還元

楽天ペイアプリで個人間送金をするなら、楽天カードで楽天キャッシュをチャージするのが一番お得な方法です。なぜなら、ポイント還元特典があるから。楽天銀行やセブン銀行ATMからも楽天キャッシュチャージができますが、ポイント還元特典があるのは楽天カードからのチャージのみとなっています。
楽天カードで楽天キャッシュにチャージすると、税込200円ごとに1ポイントが貯まります(0.5%還元)。つまり、送金する金額に対しても楽天ポイントが還元されるということ。現金でその場で支払うよりも、楽天ペイで送金するほうが得をするわけです。
さらに、楽天キャッシュへはいつでもどこでもチャージができるので、急な送金にも対応できます。例えば、食事の割り勘で友だちに送金しようとして楽天キャッシュが不足しているような場面でも、楽天カードを所有していれば楽天キャッシュにすぐにチャージ→送金が可能。楽天カードがあれば楽天ポイントを効率よく貯められる利点もあるので、発行を検討する余地はあるはずです。
相手の電話番号を知らなくてもOK、SNS経由で送金可能(リンク作成)

楽天ペイアプリから送金をするときには、以下の2種類から送金方法を選びます。
- 楽天ペイアプリに同期した電話帳の連絡先を選択する
- 受け取り専用のリンクを生成してLINEなどのSNSで共有し、相手に受け取り処理をしてもらう
1つ目の方法では、事前に相手の電話番号が登録されている電話帳を、楽天ペイアプリで同期しておく必要があります。このとき、受け取る側も楽天ペイアプリユーザーでなくてはなりません。
2つ目の方法なら相手の電話番号を知らなくても、LINEやインスタ、Slack、メールなどで受け取り専用リンクを共有すればOK。相手が楽天ペイアプリを利用していないケースでも、この方法でなら送金ができます。ただし、リンクを受信後72時間以内に受け取りが完了されないと、送金されたキャッシュが返還されてしまうので注意が必要です。
楽天ペイで個人間送金をする方法
楽天ペイで個人間送金をする手順を解説していきます。
楽天ペイアプリで楽天キャッシュのチャージ画面を表示する


楽天ペイアプリを開いたら、画面右上の[+]ボタン(楽天キャッシュ部分)をタップします。すると、楽天キャッシュへのチャージ画面に移動します。
楽天キャッシュにチャージする

金額入力欄のすぐ下に「チャージ方法」の項目があるので、任意の支払い元になっているかを確認しておきましょう。ここに表示されているチャージ方法は、楽天ペイを始めるときに設定した支払い元が表示されています。
よければ、チャージする金額を入力します。楽天キャッシュへのチャージは、1000円〜50万円まで可能です(1カ月あたりのチャージ上限は50万円)。
チャージ方法を変更する場合
現在設定されているチャージ方法を、別の支払い元(楽天カード・楽天銀行・銀行口座チャージ・セブン銀行ATM)に変更する方法です。


チャージ方法を変更
チャージ方法を変更するには、現在の支払い元が表示されている部分の右側にある[>]ボタンをタップします。ここで、新しいカードの追加や楽天銀行の口座、対象金融機関の口座を登録し、新たな方法として設定が可能です。


セブン銀行ATMからチャージする場合
セブン銀行ATMから現金で楽天キャッシュにチャージする場合は、楽天キャッシュチャージ画面の[セブン銀行ATM]で[チャージする]を選択してください。
楽天キャッシュへのチャージでポイント獲得

楽天キャッシュをチャージすると、税込200円につき1ポイントが付与され、翌月15日前後に楽天カードから進呈されます。今回は、1000円をチャージしたので、5ポイント獲得できました。
楽天キャッシュの送金先を選ぶ


チャージが完了したら、そのまま画面下の[楽天キャッシュを送る]ボタンをタップします。
楽天ペイに連絡先(電話帳)を同期している場合は送り先一覧が表示されるので、その中から送金する相手をタップしてください。相手の連絡先がわからない場合は、画面下の[メールやSNSで送る]を選択すれば、LINEなどのSNSで受け取り用の専用URLを共有できます。

相手が楽天ペイアプリを利用していないケースでは、受け取りリンクを作成し、メールやSNSで当該リンクを共有する方法で送金する流れとなります。
相手に楽天キャッシュを送る(送金する)


連絡先一覧の相手を選択したパターン
連絡先一覧の相手を選択したパターンでは、次の画面で送金する金額を設定および任意でメッセージを入力します。画面下の[確認へ]をタップ後、画面下のスライドバーの[>]ボタンを右方向にスライドさせればOKです。



「メールやSNSで送る」を選択したパターン
「メールやSNSで送る」を選択したパターンでも同様に、送金する金額を設定し、任意でメッセージを入力後に[確認へ]と進みます。
次の画面で[リンクを作成]をタップすると専用のリンクが生成されます。画面下に表示された連絡先やLINEなどから、当該リンクを相手に送信する流れです。
送金された楽天キャッシュを受け取る方法
送金された楽天キャッシュを受け取る手順を解説します。
SMS(電話番号)・メールに受け取り完了通知が届いたパターン


相手が電話帳に登録している連絡先を利用して送金してきた場合、SMSとメール宛てに「楽天キャッシュを受け取りました」と通知が来ます。このとき、とくに何も操作をしなくても楽天キャッシュが自動追加されます。

楽天ペイアプリの画面
楽天ペイアプリの画面右上にある「楽天キャッシュ」部分を見ると、すでに送金された金額が追加されているはずです。



楽天キャッシュの利用履歴を確認
受け取りが正常に完了しているかを確認したい場合は、画面右上の[楽天キャッシュ]から[楽天キャッシュご利用履歴]をタップしてください。ここで、受け取った金額と送り主が確認できます。
LINEやインスタ、メールに共有された専用リンクから受け取るパターン
LINEやメールなどで、楽天キャッシュの受け取り用URLが送られてきたときのやり方です。このパターンでは、リンクを受信後72時間以内に受け取りを完了させないと、楽天キャッシュが送り主に返還されてしまうので注意してください。

LINEやメールなどで、楽天キャッシュの受け取り用URLが送られてきたときのやり方です。まずは、専用リンク部分をタップしてください。


楽天会員へのログイン画面になるので、ユーザIDやパスワードを入力してログイン。楽天キャッシュの受け取り画面に切り替わったら、送金者と金額の表示を見て[確認へ]をタップします。


次の画面で、「規約に同意する」部分にチェックを入れ、[受け取る]を選択すると、楽天キャッシュの受け取りが完了します。
楽天ペイでの個人送金に関するよくある質問と答え
ここでは、楽天ペイを使った個人送金に関するよくある質問とその答えをまとめました。
楽天カードから楽天キャッシュへのチャージができないのはなぜ?
チャージ最低金額よりも少ない額を設定している、チャージ額の上限に達してしまったなどのほか、システムエラーなども原因として考えられます。
- チャージ最低金額:1000円
- チャージ上限:1回で50万円、1カ月間で50万円
楽天キャッシュにチャージできる最低金額は1000円です。それ以下の金額(例:500円)のチャージはできません。また、1カ月間のチャージ合計金額が50万円に達している場合もそれ以上のチャージができないようになっています。
チャージしようとするとエラーコードがでる場合は、カードやシステム上のエラーなどが原因の可能性があります。
- CASH13:クレジットカード側のトラブルや不具合
- CASH29:Wi-Fi環境の不具合、海外からの利用不可
- CASH46:セキュリティ上の都合で利用が制限されている
上記は一部ですが、エラーコードによってそれぞれ対処法がことなります。詳しくはヘルプページより確認してください。
楽天ペイで送金したはずの楽天キャッシュが戻ってきたのはなぜ?
楽天キャッシュの受け取り用リンクを使って送金した場合、リンク受信後72時間以内に受け取りが完了しないと全額返還される仕様です。
楽天キャッシュを受け取る側が、専用URLからの受け取り設定を完了できていない可能性があります。もう一度楽天キャッシュを送金し、相手に受け取りを依頼してみましょう。
相手の電話番号を直接入力して送金はできる?
いいえ、できません。電話番号を事前に連絡先(電話帳)に登録し、楽天ペイアプリで連絡先を同期する必要があります。


iPhoneの場合。設定アプリから楽天ペイを選択後、連絡先をオンにする
連絡先の同期は、楽天ペイアプリの初期設定時にオン・オフを選べますが、端末の設定から楽天ペイアプリの設定で連絡先をオンにすれば、後から設定変更が可能です。
なお、相手側も楽天ペイアプリで電話番号認証(SMS認証)が完了している状態でないと、電話帳の連絡先を利用した楽天キャッシュの送金ができない点に注意してください。
楽天ペイの個人間送金に手数料はかかる?
いいえ、かかりません。1円から、無料で送金が可能です(楽天キャッシュでの送金)。
匿名で楽天ペイから個人間送金はできる?
いいえ、できません。楽天会員登録時のフルネームが送金者の名前として表示されます。
楽天ペイアプリに表示される連絡先から送金相手を選ぶ場合だけでなく、メールやSNSで受取用の専用リンクを相手に送る場合であっても、受取時に送金者の名前(楽天会員の基本情報に登録している名前)が表示されます。
楽天ペイでの送金金額に上限はある?
はい、1回の送金で10万円までとなっています。
また、楽天キャッシュで本人確認が完了しているユーザー(プレミアム型)の場合、1カ月間の累計送付上限額は100万円まで。一方で本人確認が未完了のユーザー(基本型)では、1カ月間の上限は30万円までとなります。
楽天ペイでの送金履歴はどこで確認できる?
楽天ペイアプリの楽天キャッシュ詳細から確認が可能です。



楽天ペイアプリの画面右上にある[楽天キャッシュ]部分をタップします。続いて[楽天キャッシュご利用履歴]を開くと、送金や受け取りの履歴が一覧で確認可能です。