現在、楽天モバイルではモバイルルーター(ポケットWi-Fi)の端末本体が「1円」で手に入るキャンペーンを実施しています。ただ、「1円」と聞くと、「本当は分割払いで、後から残金を請求されるのでは?」「解約金が高額なのでは?」といった落とし穴を警戒してしまう人も多いでしょう。
そこで本記事では、キャンペーンの仕組みを詳しく解説。契約後にかかる実際の費用、そして意外と見落としがちな「1円の対象外」となる条件についても紹介します。
結論:モバイルルーター(ポケットWi-Fi)端末は本当に「1円」で入手可能
現在実施中の「Rakutenオリジナル製品 1円キャンペーン(キャンペーンコード:2808)」を適用すると、モバイルルーターの通常価格から1万819円が割引され、支払い額が1円になります。
| キャンペーン名 | Rakutenオリジナル製品 1円キャンペーン |
|---|---|
| コード | 2808 |
| 開催期間 | 終了日未定で常時開催中 |
| 特典内容 | 通常1万820円のモバイルWi-Fiルーターが1円で入手できる |
| 対象の端末 | Rakuten WiFi Pocket Platinum |
| キャンペーン適用条件 |
|
破格なので本当に1円なのかと警戒してしまいますが、結論として1円キャンペーンにありがちな「落とし穴」はありません。契約後に想定外の費用が発生することはない仕組みになっています。
理由1:「レンタル」や「分割」ではなく、完全に自分のものになる
モバイルルーターの端末代金は一括「1円」で間違いない
携帯会社の「1円」キャンペーンによくあるのが、「実は2年後に端末を返却しないといけない(実質レンタル)」や「毎月の通信費から端末代が引かれる(実質0円)」というパターンです。
しかし、今回の楽天モバイルのキャンペーンは「一括1円購入」です。通常価格(1万820円)から、その場で1万819円が割引されます。つまり、購入時に1円支払えばOKというわけです。後から端末代金の残債(残り)を請求されたり、解約時に端末を返却したりする必要は一切ありません。
理由2:「2年縛り」などの制約がない
「安く買える代わりに2年間は解約できない」といった契約期間の縛り(いわゆる2年縛り)も、楽天モバイルにはありません。もし実際に使ってみて「通信速度が遅い」「繋がりづらい」と感じた場合、いつ解約してもOKです。
なお、このキャンペーンで購入する「Rakuten WiFi Pocket Platinum」は、買い切りでの購入となります。解約する場合も、モバイルルーターの端末自体はすでに自分のものなので、楽天モバイルに返却する必要はありません。解約後は、SIMフリー端末として他の通信会社のSIMカードを挿入して利用することも可能です。
ただし、1点だけ知っておくべきルールがあります。 楽天モバイル自体はいつでも自由に解約できますが、申し込みから1年以内の短期解約については、1078円(税込)〜の契約解除料が発生します。
| 対象の契約時期 | 2025年4月1日以降に申し込んだ回線 |
|---|---|
| 発生条件 | 利用開始から1年以内に解約した場合 |
| 手数料額 |
|
ここで重要なのは、「これはモバイルルーターを1円で購入した人だけに適用されるペナルティではない」という点です。 このルールは転売や不正契約を防ぐための楽天モバイル利用者全員に適用されるシステムであり、今回のキャンペーンの「落とし穴」ではありません。
普通にルーターとして通信を利用していれば恐れる必要はありませんが、「1円で端末だけもらって、即座に解約しよう」といった使い方はできない仕組みになっているため注意しましょう。
理由3:強制加入の「有料オプション」がない
キャンペーン適用条件に「月額〇〇円の有料コンテンツへの加入」といった条件もありません。必要なのは、スマホやルーターを使うための基本プラン(Rakuten最強プランもしくはRakuten最強U-NEXT)への加入のみ。知らない間に不要なオプション料金が毎月引き落とされる、という心配も無用です。
「加入せずに進む」をタップ
ただし、申し込み画面の操作には少しだけ注意が必要です。これもモバイルルーター購入者に限った話ではありませんが、「Rakuten最強プラン」や「Rakuten最強U-NEXT」への申し込み時には、かけ放題や留守番電話などのオプションへの加入を推奨する画面が表示されます。
モバイルルーター専用回線して契約する場合、当然ながらこれらのオプションは不要です。楽天モバイル側はオプションに加入させようと巧みに誘導してきますが、申し込みの際は忘れずに「加入しない」を選択して手続きを進めてください。
「1円」以外にかかる可能性がある費用まとめ
端末代金は1円でも、契約後にどんな費用が発生するのかは気になるところです。ここでは「必須の費用」と「条件によって発生する費用」に分けて解説します。
【必須】誰でも毎月発生する費用
まず前提として、1円キャンペーンを適用するには「Rakuten最強プラン」または「Rakuten最強U-NEXTプラン」のいずれかを契約する必要があります。ルーターだけを1円で購入することはできません。
Rakuten最強プランを選んだ場合:1078円〜3278円
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、その月に使ったデータ量に応じて自動的に料金が決まる段階制プランです。以下の3段階で変動します。使わない月は安く抑えられるので、無駄がないのがメリットです。
| データ容量 | 月額料金(税込み) |
|---|---|
| 0GB〜3GBまで | 1078円 |
| 3GB超〜20GBまで | 2178円 |
| 20GB超 | 3278円 |
Rakuten最強U-NEXTを選んだ場合:3278円
一方、Rakuten最強U-NEXTは楽天モバイルのデータ無制限プランと、人気の動画配信サービス「U-NEXT」の月額プランがセットになった料金プランです。
料金は、データ使用量にかかわらず月額4378円(税込)です。ただし、2026年1月31日(土)23時59分まではキャンペーン開催中につき、1100円割引の税込3278円で利用できます。
【条件付き】該当する人のみ発生する費用
以下の費用は全員にかかるわけではありませんが、契約状況や解約時期によって発生する可能性があります。
累計5回線目以上の契約:契約手数料(3850円)
通常、楽天モバイルの契約事務手数料は無料です。しかし、同一名義で累計5回線以上を契約する場合に限り、3850円(税込)の手数料が発生します。
ここで注意したいのが「累計回線数」の数え方です。ここでいう「累計」とは、楽天モバイルがサービスを本格的に提供開始した2020年4月8日以降に、同一名義で契約したすべての回線の合計数です。すでに解約した回線もカウントされます。
たとえば過去に4回線契約したものの現在は1回線だけを継続利用している(他の3回線は解約済み)の場合、次に契約する回線は「累計5回線目」となり、事務手数料が発生します。自分が現在何回線目になるか、正確に把握しておきましょう。
1年以内に解約した場合のみ:解約手数料(1078円)
楽天モバイル自体に契約期間の縛りはありませんが、申し込みから1年以内の解約については、1078円(税込)の契約解除料が発生する場合があります(詳しくは前述)。
ルーターとともに楽天モバイル回線を長く使う予定であれば気にする必要はありませんが、短期での解約を検討する際には注意が必要です。
「1円にならない」落とし穴・原因とは?
非常に魅力的なキャンペーンですが、「自分は対象だと思っていたのに1円にならなかった」というケースが存在します。以下の条件に当てはまっていないか、申し込み前に必ず確認してください。
原因1:「データタイプ」に申し込んだ
キャンペーンの特典を受けるためには、必ず音声通話対応のプランである「Rakuten最強プラン」または「Rakuten最強U-NEXT」に申し込む必要があります。
モバイルルーター用の回線なので、本音としては「データ通信専用」のプランを選びたいところですが、残念ながらキャンペーン特設ページに以下の通り明記されています。「データタイプ」を選んでしまうと、ルーターは1円になりません。
「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は対象外です
とはいえ、データタイプは通常の申し込みフローでは表示されません。システム上、誤って選んでしまうというケースは起こらないので、過度に不安にならなくても大丈夫です。
原因2:過去にモバイルルーターを「1円」で入手したことがある
本キャンペーンには、過去の類似キャンペーンの適用履歴による制限があります。
以下のいずれかのキャンペーンで過去にモバイルルーターの特典を受けている場合、「「Rakutenオリジナル製品 1円キャンペーン(コード:2808)」は適用されません。
- 過去の「Rakutenオリジナル製品 1円キャンペーン」(キャンペーンコード:1875)
- 過去の「Rakutenオリジナル製品3カ月プラン実質無料キャンペーン」(キャンペーンコード:2763)
原因3:Rakuten WiFi Pocket Platinumをすでに持っている(2台目の購入)
本キャンペーンは、「おひとり様につき、Rakuten WiFi Pocket Platinumを1点までの適用」と明確に定められています。
おひとり様につき、Rakuten WiFi Pocket Platinumを1点までの適用となります
「一度の申し込みで2台以上購入した場合」、または「過去にRakuten WiFi Pocket Platinumを正規価格で購入済みで再度購入する」場合、特典が適用されるのは最初の1台のみです。
2台目のルーターは、定価での購入となります。「家族用に2台目が欲しい」「家用と持ち歩き用を分けたい」など、複数台が必要な場合も、契約者本人名義では2台目を1円で購入することはできません。
原因4:他のキャンペーンと併用している
楽天モバイルでは複数のキャンペーンを同時に実施していますが、この1円キャンペーンと併用可能なキャンペーンは非常に限られています。下記以外のキャンペーンは、原則としてすべて併用不可となります。
併用可能なキャンペーン: 【15分(標準)通話かけ放題】料金1カ月無料特典(キャンペーンコード:1977)
ルーター購入と同時に、上記以外の製品割引や特典適用を狙うと、ルーターの1円割引が優先されず、どちらか一方が適用外となってしまうリスクがあります。失敗しないためには以下のキャンペーン専用の特設ページから、シンプルに手続きを進めるのが無難です。
Rakuten WiFi Pocket Platinumを1円で購入する手順
ここからは、実際に「Rakuten WiFi Pocket Platinum」を1円で購入する手順を紹介します。
特設ページにアクセス
モバイルルーター1円キャンペーンの特設ページにアクセスしたら、画面を下にスクロールして[購入する]ボタンをタップします。
キャンペーン特設ページにアクセス
「購入する」をタップ
本キャンペーンの適用にあたって特設ページの経由やエントリーなどの作業は必要ありません。基本的にはどのページから申し込みを開始してもOKです。
ただし、前述した通りオリジナル製品1円キャンペーン」は、他のキャンペーンとは併用できません。もし他のキャンペーンページを経由してしまうと、意図せず他キャンペーンが優先されてしまい、肝心の「モバイルルーター1円キャンペーン」が適用されない恐れがあります。専用の特設ページから、シンプルに手続きを進めるのが無難です。
製品をカートに追加する
画面を下にスクロールする
「一括価格」を選択して「カートに追加する」をタップ
「Rakuten WiFi Pocket Platinum」の購入画面が表示されるので[一括価格]を選択して[カートに追加する]を押しましょう。
ここでは割引前(1円ではない)の価格が表示されますが、気にせずカートに入れてOKです。
「プラン選択へ進む」をタップ
画面を一番下までスクロール
「続けてプラン選択へ進む」をタップ
製品保証サービスの加入有無を選択したら、[続けてプランを選択する]に進みましょう。[この内容で申し込みに進む]を選んだ場合はキャンペーンは適用されません。必ずプラン選択画面に進んでください。
「Rakuten最強プラン」もしくは「Rakuten最強U-NEXT」を選択
プランを選んで画面をスクロール
「プランを申し込む」をタップ
画面を下にスクロールすると、プランの選択画面が表示されます。デフォルトで「Rakuten最強プラン」もしくは「Rakuten最強U-NEXT」が表示されるはずなので、どちらかを選択して[プランを申し込む]ボタンをタップします。
1円キャンペーンを適用するにあたっては、どちらのプランを選択してもOKです。
オプションの有無・SIMのタイプを選択する
オプションを選択しつつ画面を下までスクロール
画面を下にスクロールしつつ、必要に応じて通話や保証などのオプションを選択しましょう。オプションは申し込み後の追加・解約も可能です。
必ず「SIMカード」を選択する
「この内容で申し込みに進む」をタップ
「SIMタイプ」を選択する項目が表示されますが、必ず「SIMカード」を選択してください。
「Rakuten WiFi Pocket Platinum」は、eSIM(内蔵型SIM)には対応していません。 物理的なICチップ型のSIMカードを本体に差し込んで通信をおこなう仕様のため、eSIMを選んでしまうと通信ができません。
「加入せずに進む」をタップ
有料オプションの申し込みを推奨する画面が表示されます。ルーター専用回線であれば、「15分かけ放題」「留守番電話」いずれのオプションも必要ないはずなので「加入せずに次へ」を選びましょう。
楽天会員情報でログインする
楽天会員情報でログインする
楽天IDとパスワードを入力してログインします。楽天会員でない人は、新規作成したうえでログインをおこなってください。
楽天IDがないと、キャンペーンを利用することができません。必ず事前に楽天会員登録を済ませてから、手続きに進んでください。
本人確認を済ませる
チェックマークを入れる
楽天会員情報に登録中の氏名や住所などが自動的に反映されるので、間違っていないか確認します。内容に変更がある場合は、本人情報の左下にある「変更」をタップして修正しましょう。
本人確認方法を選択する
「契約者情報と本人確認書類の情報が一致していることを確認しました」にチェックを入れたら、本人確認をおこないます。以下4つの方法から本人確認の方法を選んでチェックを入れてください。
- 楽天グループに提出済の書類で確認する:楽天証券もしくは楽天生命のユーザーのみ利用可能。すでに提出済みの本人確認書類が使用される
- 書類画像をアップロードで確認:本人確認書類を撮影し、アップロードする
- AIかんたん本人確認(eKYC):本人確認書類と自身の顔を同時に撮影。eSIM対応スマホでeSIMを申し込んだ場合、最短5分で回線の開通が可能
- 受け取り時に自宅で確認:SIMカードの受け取り時に配達員に本人確認書類を提示する(eSIMを選択した場合、後日スタートガイドが配達された際に提示)
電話番号を選択する
電話番号を選択する
電話番号の選択画面が表示されるので、「他社から乗り換え」か「新規契約(電話番号の選択)」か選択しましょう。どちらを選んでも、キャンペーン適用には影響しません。
とはいえ、「Rakuten WiFi Pocket Platinum」は、スマートフォンとは異なり音声通話機能(電話をかけたり受けたりする機能)を搭載していません。「乗り換え(MNP)」を適用すると、今使っているメインスマホの電話番号がルーターのSIMに移動し、通話ができなくなります。ルーター専用SIMの契約は「新規契約」を選ぶのが無難です。
支払い方法を選択する
一括1円を確認して「申し込む」をタップ
一括価格「1円」の表示とともに、「お支払い」項目に楽天会員情報に登録中の支払い方法が反映されます。
変更したい場合は、タップして任意の方法を選択しましょう。楽天モバイルで利用できる支払い方法は以下の通り。
| 支払い方法 | 手数料 | 料金請求日・支払い日 |
|---|---|---|
| 楽天カード | 0円 | 毎月11日ごろ |
| 楽天カード以外のクレジットカード | 0円 | 毎月11日ごろ |
| デビットカード | 0円 | 毎月11日ごろ |
| 銀行口座振替 |
毎月110円 |
毎月27日ごろ |
口座振替の場合は毎月の引き落とし時に手数料110円が発生します。
なるべくお得に楽天モバイルを利用したいなら、クレジットカード、もしくはデビットカードでの支払いを選択するのがおすすめです。
1円を確認したうえで申込みを確定させる
申し込み内容を確認
Rakuten WiFi Pocket Platinumの値段が1円になっているか確認
最後に、申し込み内容の確認画面が表示されます。製品の項目で「Rakuten WiFi Pocket Platinum」が1円になっていることを最終確認したら、[この内容で申し込む]を押してください。