楽天モバイルユーザー向けに提供されているコミュニケーションアプリ「Rakuten Link(楽天リンク)」。他社の携帯電話や固定電話への発信も無料になるなど、楽天モバイルを契約するメリットの一つです。しかし、楽天モバイルは着信拒否サービスを提供しておらず、楽天リンクでは着信拒否を設定できないという欠点もあります。
そこで本記事では、楽天リンクユーザー向けの着信拒否方法(次善策)や注意点などについて解説します。
楽天リンクに「着信拒否」サービスはない

楽天リンク
ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアは独自に着信拒否サービスを提供していますが、現時点(2024年10月時点)で楽天モバイルは着信拒否サービスを提供していません。
そのため、楽天リンクを使っている楽天モバイルユーザーが着信拒否を利用するには、原則として楽天リンクからログアウトしたうえで端末側(標準の電話アプリ)で着信拒否設定をおこなう必要があります(iPhoneの場合は一部例外あり、詳細は後述)。
しかし、ログアウトしたことによるデメリットもあります。楽天リンクは相手に発信した時の通話料が無料(0570など一部を除く)となるのが魅力ですが、楽天リンクからログアウトすると端末の標準アプリからの発信となり、通話料が発生してしまうのです。
楽天リンクユーザー同士のメッセージ機能や楽天モバイルのキャリアメールサービス「楽メール」も利用できなくなります。
楽天モバイルユーザーが着信拒否を利用するには
楽天モバイルは着信拒否サービスを提供していませんが、どうしても着信拒否を利用したいときの対処法を解説します。
Androidスマホの場合
Androidスマホの場合、楽天リンクにログインしている間は着信拒否を利用できません。楽天リンクには端末の標準電話アプリの着信拒否設定が反映されないため、そこで拒否した相手からも楽天リンクで着信してしまいます。
どうしても着信拒否をしたければ、楽天リンクからログアウトしたうえで、端末側(標準の電話アプリ)で着信拒否を設定しましょう。ただし前述の通り、発信時に楽天リンクにログインしていないと通話料がかかってしまう点には注意してください。



Google製の通話アプリで着信拒否を設定する方法
Androidスマホで着信履歴から着信拒否する場合、端末標準の電話アプリで着信履歴の一覧画面を開きます。相手の電話番号を長押しして、[ブロックして迷惑電話として報告]→[ブロック]とタップすれば完了です。
そのほか、電話番号を入力して着信拒否する方法もあります。詳細は以下の記事でも解説しているので参照してください。
どうしても着信拒否したい相手がいるのであれば、通常の待受時は楽天リンクからログアウトしておき、発信する時だけ料金がかからないように楽天リンクにログインするという運用方法をとるしかありません。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、端末で着信拒否した相手が楽天リンクを使って発信しているかどうかで着信拒否できるかが異なります。

iOS版楽天リンクアプリは、相手が楽天リンク以外で発信してくると標準の電話アプリで着信する仕様です。そのため、楽天リンクにログインしている状態でも、標準電話アプリの着信拒否設定が反映されて着信拒否できるようになります。
ただし、相手が楽天リンクから発信していると着信側(自分)も楽天リンクで着信するため、標準電話アプリでおこなった設定が反映されず、着信拒否もできないというわけです。



iPhoneの標準電話アプリで着信拒否を設定するには、着信履歴画面で電話番号の横にある[i]ボタンをタップ。[この発信者を着信拒否]→[連絡先を着信拒否]の順にタップすれば完了です。
そのほか、登録した連絡先から着信拒否する方法もあります。以下の記事にて詳しい方法を解説しているので参照してください。
迷惑電話対策オプションも楽天リンクは対象外

楽天モバイルは、迷惑電話や迷惑SMSを対策できる有料オプション「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」(月額330円)を提供しています。
「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」は、番号識別・迷惑電話対策アプリ「Whoscall」を利用して知らない電話番号の発信元を識別し、自動で着信拒否できるサービス。そのほか、自身の個人情報が漏洩していないかチェックしたり、迷惑SMSを自動検知して受信拒否したりできます。
しかし「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」による着信・SMSの検知はOS標準の通話アプリにのみ対応しており、楽天リンクでの着信・SMSは検知の対象外です。オプションに申し込んでも楽天リンクでは利用できない点には注意が必要です。