楽天モバイルユーザーだけが使えるコミュニケーションアプリ「Rakuten Link(楽天リンク)」。国内通話が無料になる便利サービスですが、「非通知」まわりの仕様がどうなっているのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、楽天リンクで非通知発信する方法や、意図せず非通知発信になってしまう原因、非通知の電話番号を着信拒否できるかどうかなどについて解説します。
楽天リンクで非通知番号の着信拒否はできない、対処法は?
原則として、楽天リンクで非通知の電話番号を着信拒否することはできません。ただし、例外的にiPhoneであれば非通知の着信拒否が可能な場合もあります。
そもそも、楽天モバイルは他キャリアで提供しているような着信拒否サービスを提供しておらず、楽天リンクにも着信拒否を設定する項目はありません。発信元の相手が非通知であるかどうかにかかわらず、通常は相手を着信拒否することができないのです。
以下、楽天リンクにおいて非通知の電話番号を着信拒否する対処法について解説します。
Androidスマホの場合

Google製電話アプリで「不明な発信者」の設定をオンにしても楽天リンクには反映されない
Androidスマホで楽天リンクを使用する場合、非通知の電話番号を拒否することはできません。Google製または端末独自の電話アプリに非通知の電話番号を拒否する設定はありますが、この設定をオンにしても楽天リンクには反映されないのです。

楽天リンクで発信者不明の電話番号を着信した場合
たとえばGoogle製の電話アプリで「不明な発信者」をオンにしていても、非通知の電話番号を受信してしまいます。このとき、通知画面・通知バナーには「非通知設定」と表示されます。
つまりAndroidスマホで非通知の電話番号を着信拒否するには、「不明な発信者」の設定をオンにしたうえで、楽天リンクからログアウトするしかないというわけです。
iPhoneの場合



iPhoneで非通知の電話番号を着信拒否する方法
iPhoneで非通知の電話番号を着信拒否するには、「設定」アプリで[電話]→[不明な発信者を消音]と進み、「不明な発信者を消音」をオンにすれば完了です。

「不明な発信者を消音」をオンにしても着信履歴は残る
相手が楽天リンク以外から発信している場合、iOS標準の通話アプリで着信します。非通知の電話番号から着信しても着信音は鳴らず、通話アプリに着信履歴が残るのみとなります(楽天リンクの着信履歴には残りません)。
「不明な発信者を消音」をオンに設定しても着信履歴は残るので、完全に着信拒否できるわけではない点には注意してください。また、非通知で着信している以上、相手が何者であるかわからないケースもあるため、あくまでも応急処置的な設定であることを念頭に設定しましょう。

楽天リンクから非通知で発信

iOS標準の電話アプリから非通知で発信
非通知の着信拒否をされた発信元は、「通話中のため応答不可」や「通話できませんでした」と表示され、強制的に通話が終了します。「電話に出ることができません」や「電話番号を通知しておかけ直しください」などのガイダンスが流れる場合もあります。
「通話中のため応答不可」や「通話できませんでした」と表示され、強制的に通話が終了する場合でも、発信者側から相手が非通知の拒否をしているのか確証を得る手段はありません。時間をあけて再度発信して同じように通話が終了するようであれば、非通知の拒否設定をしている可能性が高いと言えます。
「電話番号を通知しておかけ直しください」といったガイダンスで相手が非通知の着信拒否していることがわかれば、番号を通知して発信すればOKです(後述)。
楽天リンクで非通知設定して発信する方法
楽天リンクで非通知発信をするには、my楽天モバイルから非通知にする設定と、電話番号の先頭に「184」をつける方法があります。
まとめて非通知にしたい場合はmy楽天モバイルから設定し、発信ごとに非通知するのなら184をつけるといったように、用途に応じて非通知の設定を使い分けるといいでしょう。
すべての発信を非通知にする
楽天リンクから通話を発信する場合、自身の電話番号を非通知にすることで、相手の画面に自分の電話番号が表示されないようにできます。
楽天リンクで非通知設定をするには、my楽天モバイルのブラウザまたはアプリから設定をおこないます。操作手順はブラウザ・アプリいずれも同様ですが、ここではブラウザでの手順を解説します。まずは楽天アカウントとパスワードを入力してログインしてください。



my楽天モバイルにログインしたら、画面右上のメニューボタン
から[契約プラン]を選択します。「発信者番号非通知」の設定をオンに切り替えましょう。これで非通知での発信が可能になります。

非通知設定された楽天モバイルから着信した場合
非通知の設定を有効にして楽天リンクから発信すると、相手には当然ですが非通知で着信します。相手が非通知の着信拒否設定をしている可能性がある場合、my楽天モバイルから発信者番号非通知の設定をオフにしてから発信しましょう。もしくは、電話番号の先頭に「186」をつけて発信してください(後述)。
発信ごとに非通知にする

電話番号の先頭に184をつけると発信ごとに非通知が可能
相手先の電話番号の前に「184」をつけると、発信ごとに非通知にすることができます。楽天リンクと、OS標準の電話アプリのどちらからでも184をつけて発信が可能です。
楽天リンクで184をつけて発信した場合、国内通話であれば無料の対象です。ただし、OS標準の電話アプリからの発信は有料となります。

電話番号の先頭に186をつけると番号を通知して発信
相手先の電話番号の前に「186」をつけると、番号を通知して発信できます。my楽天モバイルで発信者番号非通知の設定をオンにしていても、電話番号の前に186をつければ番号を通知して発信が可能です。
186をつけた発信も、楽天リンクとOS標準の電話アプリで発信が可能。楽天リンクからの発信は無料対象となりますが、OS標準の電話アプリからの発信は有料となるため注意が必要です。
非通知での発信になってしまう主な原因
上述の非通知発信が設定されていなくても、意図せずに非通知発信となってしまう場合があります。
圏外でWi-Fiにのみ接続している
非通知設定をオフにしていても、発信側または着信側が圏外でWi-Fiに接続されている状態だと、利用状況によって非通知となるケースがあります。
- 着信側が楽天リンクユーザーでなく、圏外でWi-Fiにのみ接続している場合
- 発信側が楽天リンクを使用せずに発信し、着信側が相手の電話番号を楽天リンクに登録しておらず、かつ圏外でWi-Fiにのみ接続している場合
圏外である状態と同様に、モバイルデータ通信がオフでWi-Fiにのみ接続した状態でも非通知での発信となります。
電波が弱い/回線が不安定
楽天モバイル回線またはパートナー回線に接続、かつWi-Fiに接続している状態で、電波が弱いあるいは回線が不安定だと、非通知での発信となる場合があります。
VPNに接続している
VPN利用時の楽天リンクの操作・通話は動作保証の対象外となっており、非通知となる場合があります。VPNに接続して楽天リンクから通話している場合は、VPNをオフ(削除)してみましょう。