楽天市場では三井住友カードを支払い方法に登録して買い物することでVポイントと楽天ポイントを同時に貯められますが、お得な楽天ポイントの貯め方といえるのでしょうか。
楽天市場で買い物した際に付与される楽天ポイントの仕組みと付与率(還元率)について解説します。
楽天市場で三井住友カードを使う場合の注意点
楽天市場の支払い方法に三井住友カードを設定して支払うことは可能ですが、効率よく楽天ポイントを貯めたいなら注意が必要です。
Vポイントは貯まるが、楽天ポイントは基本付与分の1%のみに
三井住友カードで支払った場合、税込200円ごとに1ポイントのVポイントが貯まります(付与率0.5%)。また、楽天市場の基本付与として税別100円ごとに1ポイントの楽天ポイントも付与されます(付与率1%)。
楽天市場で税込1100円(税別1000円)の商品を購入すると、5ポイントのVポイントと10ポイントの楽天ポイントがそれぞれ貯まるというわけです(両ポイントをあわせて15円相当)。
三井住友カードで支払った場合、それぞれのポイントを両取りできているとはいえ、楽天市場での買い物でより多くの楽天ポイントを獲得する方法があります。それは楽天カードを使って買い物することです。

【比較】三井住友カードと楽天カードの付与率(楽天カードはノーマルタイプの付与率を記載)
楽天市場で買い物する際に支払い方法を楽天カードに設定するだけで、楽天カードの通常分と特典分それぞれ1%の楽天ポイントが基本付与分に加算されます。つまり、楽天カードで支払うだけで税込1100円の買い物で31ポイント(31円相当)の楽天ポイントを貯められるのです。
しかし、支払い方法に三井住友カードを設定しているとVポイントは貯まりますが、楽天カードによる付与はありません。税別100円ごとに1ポイントの基本付与分の楽天ポイントしか付与されない点には注意しましょう。
- 楽天カードの通常付与分は消費税・送料・ラッピング料もポイント付与の対象だが、楽天カードの特典分および楽天市場の基本付与分は消費税・送料・ラッピング料がポイント付与の対象に含まれない。
- ガスや電気などの公共料金、税金、国民年金保険料などの支払いは500円につき1ポイントを付与、楽天Edyおよび楽天キャッシュへのチャージは200円につき1ポイントを付与となる。
「毎月5と0のつく日キャンペーン」に参加できない

楽天市場では毎月5と0がつく日(5・10・15・20・25・30日)に楽天ポイントの付与率がアップするキャンペーンを実施していますが、三井住友カードではこの「5と0のつく日キャンペーン」に参加できません。
参加できるのは楽天市場での買い物を楽天カードで支払うユーザーのみです。

5と0のつく日キャンペーンでは、毎月5・10・15・20・25・30日に楽天カードを支払い方法に設定したうえで楽天市場で買い物すると、基本付与分1%+楽天カード通常付与分1%+楽天カード特典分1%に加え、さらにキャンペーン分2%が付与されます(事前エントリーが必要)。
通常なら楽天市場での支払いに楽天カードを設定すると税込1100円の買い物で31ポイントが付与されるところ、5と0のつく日に買い物するだけで51ポイントが付与されるのです。
5と0のつく日キャンペーンは楽天カードユーザーのみを対象しているため、三井住友カードでの支払いは対象外となります。
三井住友カードと楽天カードで楽天ポイント還元率はどれくらい違う?
楽天市場で買い物する際、三井住友カードと楽天カードではもらえる楽天ポイントにどのくらいの違いがあるのでしょうか。比較しながら解説します。
Vポイントから楽天ポイントの交換レート
前述の通り、楽天市場での買い物で三井住友カードを使って支払った場合、税込200円ごとに1ポイントのVポイントおよび税別100円ごとに1ポイントの楽天ポイントが貯まります。いわゆる二重取りです。
2つのポイントを両取りできるのはメリットに感じるかもしれませんが、総合的に考えると決してお得な貯め方とは言えません。
また、貯めるポイントが分散してしまうと管理も面倒になってしまいます。VポイントにはVポイントの、楽天ポイントには楽天ポイントの使い道がそれぞれあるため、やはり貯めるポイントは可能な限りひとつに集約するのが効率的でしょう。

Vポイントは楽天ポイントに交換することもできますが、交換レートが低くなる点は注意が必要です。Vポイントから楽天ポイントの交換レートは0.8倍となっています(Vポイント500ポイントから、500ポイント単位で交換可能)。
つまり、500ポイントのVポイントを楽天ポイントに交換すると400ポイントとなり、100円相当を損することになります。
このことからも、楽天市場で三井住友カードを使って買い物するのは不利と言えるでしょう。
楽天市場で年間10万円使うとどのくらい差が出る?
楽天市場で年間総額10万円(税別)の買い物をした場合、楽天カードと三井住友カードでもらえる楽天ポイントにどれだけの差が出るのかをシミュレーションしてみます(楽天カードはプレミアムカードではなく、ノーマルタイプで計算)。

ポイント付与数は税別価格による概算値を算出。実際には消費税などが含まれるため、付与数が前後する場合があります。
上表の通り、楽天市場で年間10万円買い物した場合を比較すると、単純に計算しても三井住友カードと楽天カードで1600ポイントの差があります。
また、楽天カードユーザーだけが利用できる「5と0のつく日キャンペーン」を最大限活用した時のことも考慮すると、その差は最大3600ポイントとなります。これは決して小さな差ではないでしょう。

楽天SPUの主な達成条件
また、楽天カードを使って買い物する以外にも、楽天ポイントをお得に貯める方法があります。それは「楽天SPU(楽天スーパーポイントアッププログラム)」を利用することです。
たとえば、楽天市場のWebブラウザではなく楽天市場アプリから買い物するだけで付与率が0.5%アップ、楽天モバイルを契約しているユーザーは付与率が1%アップします。楽天カードで支払った際に付与率がアップするのも、楽天SPUの一部なのです。
楽天関連サービスの利用頻度が高ければ高いほど楽天ポイントの付与率もアップする仕組みです。よく利用するサービスがあるなら、チェックしておくといいでしょう。