「Pixel 11」シリーズ全4製品レビュー、買うならどれ? 前モデルとの変更点など解説

「Pixel 11」「Pixel 11 Pro」「Pixel 11 Pro XL」「Pixel 11 Pro Fold」を比較
Google Pixel 11シリーズレビュー

2026年8月20日、今年もGoogle Pixelに新モデルが登場しました。全4製品は以下のようになっています。

  • Pixel 11:13万6800円〜
  • Pixel 11 Pro:17万4800円〜
  • Pixel 11 Pro XL:20万7800円〜
  • Pixel 11 Pro Fold:27万9900円〜

スタンダードモデルのPixel 11に加え、上位機のProシリーズ2種、さらに折りたたみのFoldが登場したわけです。基本的にラインナップは前モデルのPixel 10シリーズと変わりません。今回は、Pixel 11シリーズ4製品を比較レビュー。価格や性能面などから、どのモデルが買いかなどをチェックしていきます。

各モデル共通の進化点

Pixel 11シリーズは全4種

Pixel 11シリーズは全4種

今回登場したモデルで共通の進化点を最初に押さえておきましょう。まず、チップはTensorのG5からG6へとアップデートされています。世代が新しくなり、性能は若干向上しています。

特にAIに注力しているのがPixelシリーズらしいポイントで、快適に利用できます。ただし、ヘビーなゲームに向かないのはTensor G5と変わりません。この点の判断は使うユーザーの目的によると思いますが、必ず留意しておいてください。

Pixel 11シリーズスペック比較表
  Pixel 11 Pixel 11 Pro Pixel 11 Pro XL Pixel 11 Pro Fold
価格 13万6800円〜 17万4800円〜 20万7800円〜 27万9900円〜
本体サイズ 152.8x72x8.6mm 152.7x71.9x8.4mm 162.7x76.5x8.5mm

折りたたみ時:155.2x76x10.1 mm

広げた時:155.2x150.4x5mm

ディスプレイ 6.3インチ Actua OLED 6.3インチ Super Actua LTPO 6.8インチ Super Actua LTPO

メイン:8.0インチ

カバー:6.4インチ

重量(カタログ値) 約197g 約204g 約226g 約239g
プロセッサ Tensor G6 Tensor G6 Tensor G6 Tensor G6
メモリ 12GB 16GB 16GB 16GB
ストレージ 256GB/512GB 256GB/512GB 256GB/512GB/1TB 256GB/512GB
本体カラー
  • Frost
  • Hibiscus
  • Pistachio
  • Obsidian
  • Canyon
  • Olive
  • Fog
  • Obsidian(Matte)
  • Canyon
  • Olive
  • Fog
  • Obsidian(Matte)
  • Olive
  • Obsidian

高速のワイヤレス充電に対応

ワイヤレス充電が進化している

ワイヤレス充電が進化している

バッテリーのワイヤレス充電は最大15WのQi2から最大25WのQi2.2へと進化しています。従来のワイヤレス充電と比較すると最大25〜29%の高速化を実現したことになります。

Pixel 11シリーズは、Pixelsnapマグネット技術に対応しているため、スマホの背面にピタッと付けるだけで簡単にワイヤレス充電が可能です。

 Google Pixelsnap 充電器
Google Pixelsnap 充電器
ブランド
Google

アプリ横断操作ができるAI機能「Gemini Intelligence」が魅力的

Gemini Intelligenceで、さまざまなアプリと連携が可能

Gemini Intelligenceで、さまざまなアプリと連携が可能

ホームボタンを長押しするとGeminiが起動する

ホームボタンを長押しするとGeminiが起動する

連携しているアプリの内容を含めてAIが対応する

連携しているアプリの内容を含めてAIが対応する

Gemini Intelligenceは、GeminiがGoogleカレンダーやGmail、Googleマップなどと連携して利用できる新しい機能です。Geminiから予定を確認したり、地図を調べてメールを送るといったことができます。パソコンのGeminiでは既に利用できる機能ですが、Pixel 11シリーズでは電源ボタンを長押しするだけでこの機能が使えるようになり、便利さが増しました。

コスパを含めおすすめなのはスタンダードな「Pixel 11」

まずは、スタンダードなモデルの「Pixel 11」のスペックなどを見ていきます。

重さがやや気になるが、全体にすっきりとしたデザインが特徴

表面

コスパに優れるPixel 11

スタンダードなPixel 11は、6.3インチディスプレイを搭載するスタンダードなモデルです。本体サイズは152.8×72×8.6mmで、重量はカタログ値で197gとやや重いと感じるでしょう。実際に測ってみたところ+1gの198gでした。

カメラ部分の出っ張りが前モデルに比べて低くなっており、全体的にすっきりとしたデザインです。高級感も十分にあります。

重量は画面サイズを考えるとやや重め

重量は本体サイズを考えるとやや重め

前モデルと比較して7100円値下げとコスパ面に注目

ボディフレームはツヤ消し。Proシリーズとデザインのコンセプトは似ているが、仕上げが異なる

ボディフレームはツヤ消し。Proシリーズとデザインのコンセプトは似ているが、仕上げが異なる

チップはTensor G6で上位機と変わりませんが、メモリは12GBとなります。とはいえ、実際に使ってみてもパフォーマンスの差はそれほど感じないでしょう。もちろん、ヘビーなゲームが厳しいのはProシリーズと同様です。前モデルが128GBストレージからスタートだったのが最低で256GBと容量が増えています。同じ256GBで比較すると7100円安くなっており、コスパ良好なモデルとして注目です。

前モデル同様にディスプレイは解像度がやや低く、額縁も若干太くなりますが、単体で見ると特にスペックダウンしている感じはありません。リフレッシュレートも60~120Hzです。

カメラも一般的には満足できる

カメラ部分の出っ張りが右のProシリーズに比べると低い

カメラ部分の出っ張りが右のProシリーズに比べると低い

Proシリーズとの最大の違いはカメラです。全体的に画素数が少なく、超解像ズームも30倍までとなります。広角カメラも13メガピクセルとスペックは劣ります。

とはいえ、一般的なスナップ写真を撮っても、特に画質が悪いと感じることはありません。カメラに大きなこだわりがないのであれば、十分に満足できるはずです。Pixel 11 Pro Foldに比べると、Pixel 11のほうがスペックは少し上です。

なお、Pixel11シリーズのポートレートモードは、撮影後の後処理でぼかしを加えるため、評価には値しないと判断し今回は撮影していません。

カメラ性能比較
  Pixel 11 Pixel 11 Pro/11 Pro XL Pixel 11 Pro Fold
カメラの特徴 高性能トリプル背面カメラ プロ仕様トリプル背面カメラ デュアル背面カメラ
広角カメラ 4800万画素 5000万画素 4800万画素
超広角カメラ 1300万画素 4800万画素 1050万画素
望遠カメラ 1080万画素 4800万画素 1080万画素
ズーム 最大30倍 最大120倍 最大30倍
前面カメラ 1050万画素 4200万画素 各1000万画素(カバー/メイン)
動画撮影 4K 60fps 8K 30fps 4K 60fps

標準カメラ

標準のカメラは非常に美しく撮れた

標準のカメラは非常に美しく撮れた

超広角

超広角も十分な美しさ

超広角も十分な美しさ

接写

花に近寄って撮影した。さっぱりした色合いに仕上がる

花に近寄って撮影した。さっぱりした色合いに仕上がる

ズーム(望遠)

高級感あふれる上位モデル「Pixel 11 Pro」「Pixel 11 Pro XL」

Pixel 11の上位モデルが「Pixel 11 Pro」と「Pixel 11 Pro XL」です。この2つの違いはサイズの大きさで、XLは1TBのストレージも用意されています。

上位モデルは高品質なボディが魅力

表面

スタンダードなサイズで高級なボディが魅力のPixel 11 Pro

表面

高性能で大画面モデルのPixel 11 Pro XL

Pixel 11 Proシリーズは、6.3インチディスプレイを搭載したスタンダードサイズのPixel 11 Proに加え、6.8インチの大画面を搭載したPixel 11 Pro XLの2製品となります。どちらもボディは非常に高級感があり、持っているだけで嬉しくなります。

前モデルに比べると、Pixel 11 Proは100円安くなり、Pixel 11 Pro XLは1万5000円の値上げです。

ボディの縁はミラー仕上げでとても高級感がある。背面はツヤ消しだ

ボディの縁はミラー仕上げでとても高級感がある。背面はツヤ消しだ

2モデルともに重量がやや重めなのが気になる

Pixel 11 Proはコンパクトの割には200gオーバーとやや重い

Pixel 11 Proはコンパクトの割には200gオーバーとやや重い

重量は若干重めです。カタログ値でPixel 11 Proは204g、Pixel 11 Pro XLは226gになります。実際に測ってみたところ、両者ともにカタログ値よりも+1g重い結果でした。

Pixel 11 Pro XLは230g近くあり、かなりヘビー級だ

Pixel 11 Pro XLは230g近くあり、かなりヘビー級だ

前モデルと比べると数gではありますが、微妙に軽くはなっています。それでも、手に持って使っていると手首が疲れたり、結構重たく感じることでしょう。

左のPixel 11に比べると、画面の解像度が高く額縁も細い

左のPixel 11に比べると、画面の解像度が高く額縁も細い

ディスプレイは基本的に変わっていませんが、ピーク輝度が少々アップしています。明るい屋外でカメラ撮影のテストをしましたが、非常に見やすかったのが印象的です。

Highlight機能を新搭載、通知を光で教えてくれる

カメラの右にある部分がHighlight機能で光るようになっている

カメラの右にある部分がHighlight機能で光るようになっている

新たにHighlight機能を搭載。カメラの右のフラッシュの部分がカラフルに光るようになっています。Geminiの反応や通話の連絡などを光で知らせてくれます。

なお、前モデルは16GBメモリを採用していましたが、新モデルの256GBモデルは12GBとなるので気をつけてください。事実上のスペックダウンですが、普通に使っていて特に遅く感じることはないでしょう。

11Proのベンチマーク。結構向上している

Pro 11のベンチマーク。結構向上している

Pro 11のベンチマークを見てみます。チップはどのモデルも新型の「Google Tensor G6」を搭載。CPU性能は文句なしで、前モデルのPixel10でスコアがかなり低かったGPU(Graphics Processing Unit:画像処理装置)がやや改善しました。とはいえ、『原神』などのヘビーなゲームをすると動きが悪いのは前モデル同様なので、ゲームメインで考えている人は注意してください。

ベンチマークは環境によってバラつくので、あくまでも参考値として見てください。なお、ほかのモデルは計測をしていませんが、ほぼ同様だと思います。

カメラは前モデルとさほど変化はなし

カメラの構成と画素数はPro 11/Pro XLともに同じで、前モデルとも変わっていません。

ただし、広角カメラと望遠カメラには新しいセンサーを採用しており、最大100倍だった超解像ズームが120倍へと進化しています。最近では100倍を超えるズームも珍しくなくなっていますが、さらに遠いところも大きく撮れるようになったのは嬉しいところでしょう。個人的には50〜60倍程度が違和感のない拡大率だと思っています。

標準カメラ

標準のカメラは非常に美しく文句なし

標準のカメラは非常に美しく文句なし

超広角

超広角も歪みが少なく綺麗に撮れた

超広角も歪みが少なく綺麗に撮れた

接写

花に近寄って撮影。さっぱりめの色合いだが美しい

花に近寄って撮影。さっぱりめの色合いだが美しい

ズーム(望遠)最大120倍

より完成度を増した折りたたみモデル「Pixel 11 Pro Fold」

2023年に初代折りたたみスマホ「Pixel Fold」が登場し、その4世代目となるのが今回の「Pixel 11 Pro Fold」です。

ボディは薄くなり、強度がアップ

閉じた状態(背面)

Pixel 11 Pro Foldは薄くなり、高級感のあるボディが魅力

Pixel 11 Pro Foldは全体的に薄くなっています。さらに、外側のディスプレイは6.4インチから6.5インチと大きくなり、ベゼル(額縁)もやや細くなりました。

広げた状態

広げた状態。耐久性が増したので、繰り返し開閉しても安心だ

非常に高級感のあるボディは、折りたたみスマホの中でも随一だと個人的には感じます。また、強度も向上しているので、繰り返し開いて閉じてを繰り返しても安心して使えます。

重量はやや軽くなったが、それでも重め

重量はやや軽くなったが、それでも重め

重量も258gの前モデルに比べ、カタログ値で239gとやや軽くなっています。とはいえ、折りたたみモデル全般に言えることですが、手にするとどっしりと重いことには変わりありません。

バッテリーの持ちが前モデルより2割減ったのが残念

残念なのはバッテリー容量が減ったことでしょう。駆動時間が前モデルから2割ほど減り、30時間以上から24時間以上へと6時間も短くなりました。ボディが薄くなったのはとても嬉しいところですが、実用時間が短くなってしまったのは非常に残念です。

価格は前モデルに比べ1万2400円ほど高くなっていますが、スマホ全体の値上がりを考えれば妥当なところでしょう。

カメラ性能はPixel 11よりやや劣るが気にならない程度だ

カメラの主なスペックはPixel 11よりも少々劣り、超広角が10.5メガピクセルになります。ただし標準と望遠は同様のスペックです。実際に撮影してみましたが、特にマイナスなポイントは感じませんでした。超広角は拡大するとPixel 11 Proシリーズには劣りますが、実際に比べてみない限りわかりません。折りたたみスマホに写真性能をさほど求めない人には十分です。ズームは最大で30倍までとなります。
 

標準

標準のカメラの写りは満足できる

標準のカメラの写りは満足できる

超広角

超広角は拡大すると若干画質が劣る

超広角は拡大すると若干画質が劣る

接写

花の撮影も綺麗に撮れた

花の撮影も綺麗に撮れた

ズーム(望遠)最大30倍

まとめ

新登場のPixel 11シリーズは、全体的にかなり価格を抑えた印象です。値上がりしているモデルもありますが、上がり幅はさほど大きくないのでライバルよりもお手頃に感じます。とはいえ性能は中級クラスなので妥当なところでしょう。また、これまでと同様に、下取りやストアクレジットなども充実しているので、実質的にはかなり安く買えるスマホです。

最もおすすめなのはPixel 11で、256GBのストレージは前モデルよりも価格が下がってお買い得です。Pixel 11 ProとPro XLに関しては、スペック面ではそこまで大きな進化も見られなかったので、前モデルからの買い替えであれば今回は見送っても良さそうです。この点に関しては、YouTubeで前モデルと比較しながら詳しくレビューしているので、こちらもぜひ参考にしてください。

構成・文
戸田 覚
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
MATSUBA