1940年に公開された、ディズニーアニメーション不朽の名作『ピノキオ』。子どものいないゼペットじいさんが作りだした木の人形・ピノキオに生命が宿り、やがて人間の少年になる物語は、今なお色褪せず人々の心を捉えています。
そんなピノキオが今年、実写映画として現代によみがえりました。ディズニープラスで配信中の実写版『ピノキオ』は、旧作アニメーションの物語を大枠で踏襲しつつ、アレンジを加えて現代風に仕立てています。
監督を務めるのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス、そして、心優しいゼペットじいさんを演じるのは『フォレスト・ガンプ/一期一会』などでゼメキス監督と組んだ名優トム・ハンクス。ピノキオは3DCGで制作され、生命を持った人形の生き生きとした躍動感を表現しています。
木の人形に生命を吹き込む3DCG
時計職人のゼペットじいさんは、息子と妻を亡くして今は1人で暮らしています。そんな彼は、かつての息子そっくりの木の人形を作っています。
自分の子供になりますようにと願うゼペットじいさんですが、その願いは星に聞き入れられ、ピノキオは動き出します。それをみていたコオロギのジミニー・クリケットは驚きますが、さらにそこにブルーフェアリーが現れ、いい子にしていればきっと本物の人間になれると告げるのです。
ジミニーはその日から、ピノキオの「良心」となることを決めます。ピノキオに生命が宿ったことを喜ぶゼペットおじいさんは、本物の子どもとして生活させるため、いささか心配ですが学校に通わせることを決めるのです。しかし、ピノキオは学校を追い出され、事態は思わぬ方向に……。
本作は実写映画として製作されていますが、主人公のピノキオは全編3DCGで作られています。CGなのはピノキオだけでなく、コオロギのジミニーやゼペットおじいさんの飼っている金魚、ピノキオを助けるカモメのソフィアなどもCGで制作されています。しかも、その風貌はアニメーション版を踏襲したもので、リアルな造形ではないのが特徴です。
アニメーション技術は生命のないものに生命を吹き込む技術と言われますが、『ピノキオ』という題材はまさにアニメーションにうってつけの題材です。ピノキオが生き生きと動き出すその様が、まさに生命を感じさせる作りになっている点は、旧アニメーション版と遜色ない感動を持っています。
旧作と見比べるのも面白い
本作は、旧作にはないアレンジも随所に加えられています。
ゼペットじいさんは、旧作では子どもを持ったことがない設定でしたが、今作では息子を亡くしたことになっています。ゼペットじいさんの喪失感がより強く伝わる作品になっています。
また、ディズニー映画が始まる前に流れるお馴染みの曲『星に願いを』も当然披露されるのですが、本作ではブルーフェアリーに抜擢されたミュージカルスター、シンシア・エリヴォが歌うのも大きな見どころになっています。
そして、物語の結末も注目です。その結末はどんなものか、是非あなた自身の目で確かめて、どうしてこのような形で物語を締めくくったのかを考えてみるのも一興です。
『ピノキオ』を見る(ディズニープラスで配信中)
風変わりなおじいさんゼペットは息子を亡くし、「もう一度息子に会いたい…」と思い続けながら一人孤独に暮らしていた。そんなある晩、ゼペットが作った木彫りの人形ピノキオに、妖精ブルー・フェアリーが魔法をかけ命を授ける。ピノキオに命が宿り驚くゼペットと、学校に通い“本当の人間の子”になるため奮闘するピノキオ。ジミニー・クリケットはそんなピノキオに善悪を教えながら導いていこうとするが、純真無垢なピノキオにあらゆる誘惑や試練が襲い掛かる。「ゼペットの息子になりたい」という願いを叶えるため、ピノキオは困難が待ち受ける大冒険に出かけるのだが…。
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