Amazon、日本で電子書籍事業参入 キンドル発売へ


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Kindle Fireを紹介するAmazonのCEOジェフ・ベゾス

日本経済新聞は20日、Amazonが年内にも日本での電子書籍事業に参入すると報じた。

ついに電子書籍で世界をリードするAmazonが動いた。
Amazonは、日本向けに日本語の電子書籍を購入できるサイトを年内にも開設する見通し。集英社や小学館といった大手出版社と販売条件の最終交渉に入っている他、中堅出版社のPHP研究所とは条件合意済みだという。

Amazonは既に米国を中心に電子書籍の販売が紙ベースの書籍の売上を超えている。従来の書籍よりも安い価格で電子書籍を提供することにより、シェアが逆転した。

また、Amazonは先日、Androidタブレット「Kindle Fire」を発表しており、発売前の段階であるにもかかわらず、米国では予約が殺到している。日本では、電子書籍サービスが提供されていなかったため、Kindleシリーズは発売されてこなかったが、今回の参入により、Kindle Fire発売が現実味を帯びてきた。

日本では、電子書籍を従来の書籍より安く提供することに出版社側が難色を示し、ほぼ同等の価格で提供されることが多かったこと、および複数の出版社やメーカーによる電子書籍規格や端末、ストアの乱立によって、ユーザーが利用できる環境が極端に制限されていたことなどが、電子書籍普及の妨げになっていると指摘する向きもあったが、今回のAmazon参入で風向きは変わるだろうか。