OpenAIは2023年9月27日(米国時間)、ChatGPTがWebサイトを閲覧できるブラウジング機能(Browse with Bing)を再び利用できるようになったと発表しました。
ChatGPT can now browse the internet to provide you with current and authoritative information, complete with direct links to sources. It is no longer limited to data before September 2021. pic.twitter.com/pyj8a9HWkB
— OpenAI (@OpenAI) September 27, 2023
ChatGPTのブラウジング機能は、ChatGPT Plusユーザー向けに2023年5月から提供されました。ブラウジング機能を利用すれば、AIがWebサイトを参照して回答を生成可能になるため、ChatGPTの2021年9月までの学習データよりも新しい内容を踏まえた回答が生成できるようになります。しかし、ユーザーからのフィードバックで、ChatGPTのブラウジング機能によって有料コンテンツを不正に表示できるという問題が発覚し、2023年7月よりブラウジング機能の提供が一時的に停止されていました。
OpenAIは、ChatGPTのクローラーが、コンテンツの収集を制御する「robots.txt」に従うようにすることと、サイト側によってChatGPTがどのように作用してくるか制御できるユーザーエージェントを識別可能にすることで、有料記事の不正な閲覧への対策を実施。これにより再びChatGPTのブラウジング機能が利用できるようになった形です。
ChatGPTのブラウジング機能は、ChatGPT PlusとChatGPT Enterpriseのユーザーを対象に提供されています。OpenAIによると、近日中にすべてのユーザーに提供範囲を拡大するとのことです。